連載シナリオ『黒電話』
34 前田工務店
春江の軽トラ走って来る。
春江と正樹車から降りて来る。
春江「おいちゃん、こんちは、義則は?」
春江の叔父、木材のカンナ掛けを
している。
春江の叔父「中にいるよ」
春江と正樹、倉庫に入る。
ロコサーファー5人、溜まっている。
義則、サーフボードの修理の最中。
サンドペーパーで仕上をしている。
春江「こんにちは」
義則、手を止め。
義則「あれ?春ちゃん」
ロコサーファー達、一切に正樹に
視線を移す。
正樹、肩を竦め、小声で
正樹「こんにちは」
春江「ウチのバイトのおにいちゃん」
義則「うん、知ってるよ、山本君だよね
この前話したじゃん」
正樹、笑顔で義則に向って頭をさげる。
春江「お兄ちゃん、サーフボード壊れて、
新しいのがいるんよ」
義則「新しいのなんて、ココにはないぜ」
正樹、手を振り
正樹「いえ、中古でいいんです。
義則「それじゃココから好きなの選んで」
義則、壁を指差す。
8本のサーフボードが壁に立掛けてある。
× × ×
正樹、一番短いツインフィンのボードを
手にとり、
正樹「コレ、幾らですか」
義則「7万でいいよ」
正樹「はあ」
正樹、落胆の表情で溜息をつく。
春江「義則、3万にしとき」
義則、ビックリして、慌てて
顔の前で手を振り
義則「無理、無理5万が限界」
春江、少し甘えた声で、
春江「どうにかならん?」
義則「幾ら春ちゃんでも無理、内地の
観光客なら8万で売るもん」
正樹、思案の表情。
義則「山本君、デカイのガンガン突っ込んで
るよね」
正樹「はあ、はい」
義則、一番長い2m以上のボード
(セミガン)を手にとり、
義則「デカイ波、行くならコレがいいよ」
ボード、エアブラシで、台風の雲が描か
れ、台風の中心に目玉が画かれている。
正樹、ボードを手に取り、
正樹「コレですか?」
義則「デカイの短いツインじゃきついでしょ」
正樹「ええ、パドルきついし、テイクオフの
時も置いていかれるし、追いついたとおも
ったら、殆どパーリングばかりです」
正樹、苦笑い。
義則「それじゃ、やっぱりコレがいいよ」
正樹「これ、幾らですか」
義則「5万だけど、春ちゃんの知り合いだか
ら4万でいいや」
春江「2万にしとき」
義則「またまた、無理だよ4万で欲しいって
友達いるんだよ」
春江「2万にしないと、義則の童貞事件、
此処で言いふらすぞ」
春江、怖い顔で義則をにらむ。
義則「春ちゃん、勘弁してよー、
そんじゃ3万でいいよ」
正樹「買います」
正樹、財布から一万円札3枚指し出す。
春江「3万でいいんか?・・2万になるよ」
正樹「いいですよ、サーフショップなら、
倍以上しますもん」
春江「そんじゃ、義則ありがとね」
春江、さっさと立ち去る。
正樹、サーフボードを抱え、
正樹「有難うございました」
正樹、お辞儀をして立ち去る。
義則「ああ、コチラこそ有難うね、
また、海で会おう」
ロコA,義則と肩と肩をぶつけ、
ロコA「童貞事件って何だよ」
義則「知るかよ」
ロコA「言えよ」
義則「何でもねえよ」
ロコサーファー全員で義則を擽る。
義則「わ・・ばか・・わ・・・やめて・・」
34 前田工務店
春江の軽トラ走って来る。
春江と正樹車から降りて来る。
春江「おいちゃん、こんちは、義則は?」
春江の叔父、木材のカンナ掛けを
している。
春江の叔父「中にいるよ」
春江と正樹、倉庫に入る。
ロコサーファー5人、溜まっている。
義則、サーフボードの修理の最中。
サンドペーパーで仕上をしている。
春江「こんにちは」
義則、手を止め。
義則「あれ?春ちゃん」
ロコサーファー達、一切に正樹に
視線を移す。
正樹、肩を竦め、小声で
正樹「こんにちは」
春江「ウチのバイトのおにいちゃん」
義則「うん、知ってるよ、山本君だよね
この前話したじゃん」
正樹、笑顔で義則に向って頭をさげる。
春江「お兄ちゃん、サーフボード壊れて、
新しいのがいるんよ」
義則「新しいのなんて、ココにはないぜ」
正樹、手を振り
正樹「いえ、中古でいいんです。
義則「それじゃココから好きなの選んで」
義則、壁を指差す。
8本のサーフボードが壁に立掛けてある。
× × ×
正樹、一番短いツインフィンのボードを
手にとり、
正樹「コレ、幾らですか」
義則「7万でいいよ」
正樹「はあ」
正樹、落胆の表情で溜息をつく。
春江「義則、3万にしとき」
義則、ビックリして、慌てて
顔の前で手を振り
義則「無理、無理5万が限界」
春江、少し甘えた声で、
春江「どうにかならん?」
義則「幾ら春ちゃんでも無理、内地の
観光客なら8万で売るもん」
正樹、思案の表情。
義則「山本君、デカイのガンガン突っ込んで
るよね」
正樹「はあ、はい」
義則、一番長い2m以上のボード
(セミガン)を手にとり、
義則「デカイ波、行くならコレがいいよ」
ボード、エアブラシで、台風の雲が描か
れ、台風の中心に目玉が画かれている。
正樹、ボードを手に取り、
正樹「コレですか?」
義則「デカイの短いツインじゃきついでしょ」
正樹「ええ、パドルきついし、テイクオフの
時も置いていかれるし、追いついたとおも
ったら、殆どパーリングばかりです」
正樹、苦笑い。
義則「それじゃ、やっぱりコレがいいよ」
正樹「これ、幾らですか」
義則「5万だけど、春ちゃんの知り合いだか
ら4万でいいや」
春江「2万にしとき」
義則「またまた、無理だよ4万で欲しいって
友達いるんだよ」
春江「2万にしないと、義則の童貞事件、
此処で言いふらすぞ」
春江、怖い顔で義則をにらむ。
義則「春ちゃん、勘弁してよー、
そんじゃ3万でいいよ」
正樹「買います」
正樹、財布から一万円札3枚指し出す。
春江「3万でいいんか?・・2万になるよ」
正樹「いいですよ、サーフショップなら、
倍以上しますもん」
春江「そんじゃ、義則ありがとね」
春江、さっさと立ち去る。
正樹、サーフボードを抱え、
正樹「有難うございました」
正樹、お辞儀をして立ち去る。
義則「ああ、コチラこそ有難うね、
また、海で会おう」
ロコA,義則と肩と肩をぶつけ、
ロコA「童貞事件って何だよ」
義則「知るかよ」
ロコA「言えよ」
義則「何でもねえよ」
ロコサーファー全員で義則を擽る。
義則「わ・・ばか・・わ・・・やめて・・」