連載シナリオ『ハートに火をつけて』
59 漁港近くの缶詰工場
武彦と慶次、サーファーAに連れられ、
歩いて来る。
サーファーA「社長」
日焼けし大柄な男、振り返る。
お互いに、近付く。
サーファーA,慶次達を手の平で指し、
サーファーA「こいつら、バイトしたいって
言うから、連れてきました」
社長、シャツから刺青が見える。
社長「おう、助かるよ」
サーファーA「そんじゃ、俺行くわ」
サーファーA、トラックに乗り込み走り
去る。
慶次と武彦、お互いを見詰る。
社長「おい、ボケってしてねいで、さっさと
付いて来い」
× × ×
(時間の経過)
トラックが入れ換わり立ち換わり出入り
する。
× × ×
慶次、オバちゃんに囲まれて、貝のカラ
を剥いている。
オバちゃんA「あんちゃん、ウメクなったな」
オバちゃんB「うんだ、あんちゃん、スジい
いべ」
オバちゃんA「うちに婿にこねーか」
慶次、手を横に振る。
オバちゃんB「あんたんトコこの前片付い
たっていってたべ」
オバちゃんA「いんや、上のが戻ってきちま
っただよ」
オバちゃんB「アンレまーそりゃ大変だ!」
武彦、5段の木箱を抱え通り過ぎる。
× × ×
武彦、木箱を降ろし、煙草に火をつける
派遣アルバイト、木箱を降ろす。
武彦、派遣アルバイトに、煙草を差し出
す。
派遣アルバイト「僕、吸いませんから」
武彦「これ、キツイよな、これで日当幾らも
らえんの?」
派遣アルバイト「僕は派遣ですから、自給
です」
武彦「時給いくら?」
派遣アルバイト「会社で他の人に時給の事は
言わないように言われてますから」
武彦「いいじゃん、俺派遣じゃないし」
派遣アルバイト、少し思案してから、
派遣「日当で5千円位です」
武彦、驚きと落胆の表情。
59 漁港近くの缶詰工場
武彦と慶次、サーファーAに連れられ、
歩いて来る。
サーファーA「社長」
日焼けし大柄な男、振り返る。
お互いに、近付く。
サーファーA,慶次達を手の平で指し、
サーファーA「こいつら、バイトしたいって
言うから、連れてきました」
社長、シャツから刺青が見える。
社長「おう、助かるよ」
サーファーA「そんじゃ、俺行くわ」
サーファーA、トラックに乗り込み走り
去る。
慶次と武彦、お互いを見詰る。
社長「おい、ボケってしてねいで、さっさと
付いて来い」
× × ×
(時間の経過)
トラックが入れ換わり立ち換わり出入り
する。
× × ×
慶次、オバちゃんに囲まれて、貝のカラ
を剥いている。
オバちゃんA「あんちゃん、ウメクなったな」
オバちゃんB「うんだ、あんちゃん、スジい
いべ」
オバちゃんA「うちに婿にこねーか」
慶次、手を横に振る。
オバちゃんB「あんたんトコこの前片付い
たっていってたべ」
オバちゃんA「いんや、上のが戻ってきちま
っただよ」
オバちゃんB「アンレまーそりゃ大変だ!」
武彦、5段の木箱を抱え通り過ぎる。
× × ×
武彦、木箱を降ろし、煙草に火をつける
派遣アルバイト、木箱を降ろす。
武彦、派遣アルバイトに、煙草を差し出
す。
派遣アルバイト「僕、吸いませんから」
武彦「これ、キツイよな、これで日当幾らも
らえんの?」
派遣アルバイト「僕は派遣ですから、自給
です」
武彦「時給いくら?」
派遣アルバイト「会社で他の人に時給の事は
言わないように言われてますから」
武彦「いいじゃん、俺派遣じゃないし」
派遣アルバイト、少し思案してから、
派遣「日当で5千円位です」
武彦、驚きと落胆の表情。