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東北ボランティア - Day 5 石巻市内 中学校の避難所

2011-04-15 | Tohoku
現地入り5日目、活動4日目です。

正直、今日はリラクゼーションチームで被災者と関わるのではなく、他の現場でがれきと向き合いたかった。
3日連続で結構悲惨な地域を訪れ、避難所生活をするあの雰囲気を見たくないよぉ
そんな感じでちょっとだけ精神的に疲れてきていました、、、。
でも、昨日5人のメンバーが去ってしまったので、そうもいかなくなりました。
「私の仕事は被災者を助けることなのだ!」
ボランティア最終日。晴れているので、この青空で気合い注入です。
がんばっぺ、石巻!


メンバーが少なくなってしまったので、
まずはAックスに書いてもらった看板でリクルート開始です。
 

ボランティアセンターにて、すぐに鍼灸師1名が名乗り出てくれました!
『いぇい!』(←AKB48風に。なぜかここでのテーマソングになりつつあります

今日は南三陸町チームと石巻市内チームに分かれました。
市内の避難所に行ったことがなかったので、
整体師さん、鍼灸師さん、そしてPTやってる方と市内の中学校へ。

今までで一番大きな避難所です。避難者の総数640人、、、
体育館だけではなく、校舎も避難場所になっています。
この3日間、10人前後位しか施術できてないのに、これは場所の選択を間違えた?!
そう思っていても仕方がない。とりあえず、校舎の3階から攻めていきます。

地元ボランティアのKさん。彼の家は山の中で家屋の震災被害こそなかったけど、
仕事がなくなってしまったので、彼も被災者です。
避難所生活をしている人達を懸命にマッサージして、本当に働き者です。


北九州からやってきた鍼灸師さん。
勤めていた病院を辞めて4月から開業しようとしたら地震で開業が遅れることに。
「ある意味良いタイミングでした。こうしてボランティアに来れることができて良かったです」
とっても前向きな方です。
彼のマッサージを子供たちが面白そうに見ていました。


私は、最初に入った部屋からいきなり3人マッサージ。
おばあちゃん、その娘、そして高校生位の孫娘。
やはりアロマは女性の心を惹くようです。
「化粧水なんて、被災してからつけてなかった。全て流されてしまったからねぇ。」そう言っていました。
保湿する物は最近の物資にはあるようだけど、使っている間もなく時が経ってしまったようです。
今はシャワーを浴びられるとはいえ、海水に浸かってなんとか生き延びてそのまま避難所生活。
保湿に気をまわしている余裕がないのが現状です。
みなさん、本当に肌が乾燥していました。

アロマ?オイルマッサージ?化粧水?
そんなの女性のものだろう、と思っている男性はたくさんいるのですが、
この3日間、男女問わず喜んで頂いています。
本日もそんな遠巻きに見ている男性がいたのですが、
同室にいた2人の女性の協力もあり、半強制的に施術に入りました
私を含め女性しか周りにいなかったので、強く勧められるまま観念した男性。
照れているのか、うつ伏せ状態で腕のマッサージを開始。
するとすぐに「良い匂いだなぁ」と言ってくれて、どんどん話し始めたのです。
娘さんがネイルアートをやっている事。
息子は都内の大学にいっている事。
私にもたくさんボランティアの事や私に対して質問をしてくださって、
「ボランティアさんの方が俺たちよりも大変な生活してるなぁ」なんて心配までして頂きました。
化粧水を使って、洗顔代わりに顔をふき取ったのですが
「いやぁ、気持ちいいなぁ。香りってバカにできないんだねぇ」と大変喜んでくれました。
そのまま寝てしまう勢いでリラックス。
私としては「よっしゃ!リラックスさせた!」という気分になりましたyo

午後も女性がたくさんいる部屋で全員にマッサージができました。
そこにいた1人の80代のおばあちゃん。
「化粧水なんて地震以来だよ。私は津波があるまで毎日欠かさずに化粧してたんだよ。みんな流されちまった」

「流されてしまった」という言葉をここではよく聞く。
聞くたびに、本当に心が痛くなる。
私はもちろんそんな事は未経験なので、何て言えばいいのかわからない。
でも、話を聞いてもらって、相槌を打ってもらうだけで、特に年配の方は嬉しそうなんです。

男性にはなかなか分かりづらいかもしれませんが、
若いころから何十年も毎日化粧をしていたのに、その化粧道具が全て流され、
いつも通りに化粧ができないというおばあちゃんの苦痛を思うと、また泣きそうでした。
つまり、日常が流されたのです。
でも、「いやぁ、化粧水つけただけで30年若返ったよ。ほら、見てよ(ととなりの60代のおばさまを見る)。50代になっちまったよ」
そういって豪快に笑うおばあちゃんをみて、私も元気をたっぷりともらいました

Day2のブログに、日常では聞かない高校生の話を書きましたが、
この避難所でも、普通の井戸端会議では聞かない内容の会話をする女性2人がいました。

女性A「いやぁ、私は大したことないよぉ。胸までしか海水に浸からなかったからねぇ。」
女性B「でも、私も頭まで水に浸かって2人助けたけど、みんな助かったから大したことない。良かったよぉ。」
女性A「あの日の海水は油も混じっていたから、夜に光っていたねぇ。」
女性B「不気味だったねぇ。」

この2人、自宅のがれきを撤去しながら、避難所生活を続けています。

今日は合計で14人の方々にマッサージができたけど、
体育館は行けなかったし、校舎もまだ周りきれなかった。
明日も来てもうすこし頑張りたいけど、もう帰る日。ごめんなさいぃぃぃ
でも、週末の明日は10人の団体がくるというので、
この中学校にきてもらうようにアレンジしておきました

学校の校庭。鯉のぼりが風に揺られて元気よく泳いでいたのが印象的だった。

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