セントシュタイン三丁目

DQ9の二次創作(主にイザ女主小説)の、全くの個人的趣味なブログです。攻略の役には立ちません。悪しからずご了承ください。

ロック・ケーキ

2016年03月15日 00時35分34秒 | クエスト163以降
実はホワイトデーだということすら忘れこけていて、しかも更新間に合わずに日付変わってしまってカレンダーに穴を空けてしまいましたが短いホワイトデー話。近日中にインチキ時間カレンダー埋め記事が発生するかもしれません(笑)毎年大真面目にふざけた職人ワザを披露するイザヤール様ですが、今年のイザヤール様の職人気質ワザは・・・。

 自らはあまり菓子を食べないが、作るとなるとものすごいスキル(ただしどこかすごいの方向がズレていることもある)を発揮するイザヤールが、今年のホワイトデーもいろいろな意味でチカラ技を発揮した。
「今年は文字通りロックケーキにしてみたぞ」
 ロックケーキはケーキというがクッキーに近い食感の菓子だが、その生地でイザヤールは、スマイルロック・メガザルロック・そしてばくだんいわを百分の一スケールで再現した!色からあの表情からものすごくリアルに表現され、食欲はあまり湧かない外観だったが、味はものすごくおいしかったという。
「だからどーしてモンスターをお菓子でリアルに表現するワケー!食欲湧かないっつーの!」
 義理チョコのお返しにスマイルロックをもらったサンディが、今年もお約束の絶叫をしたが、宿屋メンバーには案外好評だった。
「顔を見ないようにして食べれば平気だよねー。たべちゃうことでばくだんいわにメガンテされそうになって怖かった思い出も克服できるかも♪」とリッカ。
「相変わらずいい仕事しているわよね。おいしいわ。酔っぱらい客に出して、驚かしてやろうかしら」とルイーダ。
「これ、商品化したら人気が出るかもしれませんわ☆でも、大量生産するには、ここまで再現できる菓子職人を探すのは困難かもしれませんわね」とロクサーヌ。
 レナは相変わらず特にコメントは無かったが、きれいに無くなっているところを見ると気に入ったらしい。ラヴィエルは、顔を仕上げる前にちゃっかりつまみ食いをしたので、小さなメガザルロックやばくだんいわの迫力ある視線を受けることもなく「普通にうまいな」としれっと言った。
 ちなみにミミへのばくだんいわには、高熱オーブンで焼いても大丈夫な素材で作ったアクセサリーが入っていた。彼女がいきなり大きくかぶりついたりしないことをよく知っているからこそできる技だ。
「やっぱり食べるのもったいないの・・・」
「ばくだんいわでもか?まあ食べてくれ、菓子はそれが本望だから」
 ばくだんいわの顔のせいではなくイザヤールの作る菓子の外観も大好きで本当にもったいながってなかなか食べないミミに、彼は笑って呟いたが、殊にミミに食べられる菓子はなんだか本当に嬉しそうに見える気がする、とも思った。
 ほろりと割れた菓子の中から、綺麗な物が現れて、ミミが目を見開くまで、あと少し。〈了〉
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