昨日アップの「長い夕日」のその後すぐのオマケ話。こちらはちょっとほのぼのというか脱力テイスト。当サイトイザ女主はこんなふうにときどきアルマトラのところに遊びに行っている模様です。
夏至の日の入りを、アルマトラの巣でしんみりと過ごしたミミとイザヤールだったが、日がすっかり落ちてから、やはり太陽が沈むのを眺めていたアルマトラが、視線はそちらに向けたままだったが、からかうような声で呟いた。
「おまえ . . . 本文を読む
今日は夏至でしたので短い夏至話。あまりロマンチック風味ではないです。
今日は夏至。一年の中で一番太陽が長く留まる日だ。ミミとイザヤールは、今日の夕日を、アルマの塔の頂上、アルマトラの巣から眺めることにした。
「ずいぶん遠くまで、見えるのね・・・」
ミミはまだ強い太陽の光に目を細めながら、遥か彼方に視線を向けていた。・・・アルマトラはきっと、こうしてここから、ラテーナを見つけたのだ。いや、ラテ . . . 本文を読む
梅雨時シーズンということで、雨に関するイザ女主話。突発的に書きたくなって夜中に書いていたんですが途中で寝オチその他いろいろありまして更新今に相成りました悪しからず。五年前の9月のサイト開設記念連作の一つとシチュエーションは似ていますが、明らかにそのときより後の時期の話です。ゲリラ豪雨などの情緒の無い雨が多い昨今ですが、子守歌になるような優しい雨も降ってほしいもんです。
ミミはふと、目を覚ました . . . 本文を読む
ものすごくショートショートかつドラクエ要素無いですが・・・のイザ女主話。
花の精霊に扮した踊り子たちが、降り注ぐ陽光の下、思いおもいに舞っている。花の季節を祝う祭りは、佳境に入った。頭に花の冠を戴き、衣装を埋め尽くすほど色とりどりの季節の生花を身に着けた乙女たちが踊る姿は、本当に花の化身のようだ。
踊り子たちは、時には燃える炎のように、時にはそよ風のように、やはり花で埋め尽くされた広場の中を . . . 本文を読む
桜満開去年のシチュエーション別バージョン話?
月光を浴びる満開の桜の下は、どこか異世界に繋がっている気がする・・・。ミミはその月のかけらを落としたように静かに煌めく濃い紫の瞳を見開いて、無数の花を見上げた。キモノという不思議なデザインの薄い白絹のドレスをまとった彼女もまた、どこか異界の者のような気配を漂わせていて、常よりいっそう儚く、妖しくさえ見えた。
その妖しさの一因は、清浄と艶かしさがひ . . . 本文を読む
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