週刊ねこまみれ

ねこにまみれて暮らしたい。ねこ漬けの日々、日々、日々… 現在休止中です。

ほんもの親子、お涙頂戴編

2005-08-05 | すずらんとぴっち
すずらんとぴっちがうちに来て早5年。
大学の下宿先で出会って、でもどうしてもアパートでは飼えなくなって、
2時間かけて私の実家に引越してきたこの親子。
毎回毎回気を抜きすぎの寝相写真を公開され、
親の面子丸つぶれのすずらんですが、
ぴっち出産直後の彼女は、すばらしい母親でした。

すずらんは、私の下宿先の近くの住人の家で出産しました。
たしか、ぴっちには兄弟が5匹いたと思います。
出産後、ようやく目が見えるようになった子猫たちを必死で育てる
すずらんに試練のときがやってきました。
すずらんとぴっちと5匹の子猫たちは、下宿先から
少し離れた、ねこだまりになってた公園に突然捨てられたのです。
姿を見なくなってから数日が過ぎ、すずらんはぴっちだけを
連れて戻って来ました。あのねこだまりに突然放り込まれた
すずらんは必死で子どもたちを助けようとしたに違いありません。
でも、あまりにも遠すぎました。ここに戻ってくるには、
何度も道路を渡り、柵を越えなければいけません。
あのねこだまりに、もうぴっちの兄弟たちを
見つけることはできませんでした。
後に親子を結果「捨てる」ことにした近くの住人に話を聞くと、

「あ~この子(ぴっち)、生まれてすぐの頃から妙に警戒心が強くて、
他の子達に比べたら全然人間に馴れなくて…」

だからすずらんはぴっちを選んだのかな。心配で心配で一生懸命
首の後ろをしっかり噛んで、道路をわたり、柵を越えてきたのかな。
残された子達のその後の無事を願い、すずらんが必死で守った
小さなぴっちを思い、絶対私がこの子達を守ってやる!と誓ったのでした。


時は流れ、5年後。
ぴっちはすずらんよりもでかくなり、
すずらんもあの良き母親の面影は
全く見られず、ぴっちのご飯を横取りする悪母ぶり。
こんなのほほんな毎日の生活の陰にこの子達の運命が日が
あったなんて…。だから、これまでの数々のブサイク写真を
ご覧になったみなさん!

「けっっ(ー_ー)!!ブサイク猫がモデル気取りやがって!」

なぁんて思わず、温かい目でご覧ください。
美しいでしょ?ほんもの親子は。



追記:すずらんがぴっちだけを連れ帰ったのを見た、その住人の話

      「うわ~一番ブサイクな子、連れ帰ってきたね」

ひっど~い!!すずらん、ぴっち、そいつに猫パンチとキックを
お見舞いしてやれ!!







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