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サンコネクト発電所のブログ

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スクリュー杭基礎工法の注意点

2013年01月24日 | ソーラーシステム設計理論

スクリュー杭基礎工法はポイントを理解して設計施工すれば、

地盤の水平レベルの調整、工期の短縮、コストの圧縮、

施工後のスッキリ感などに対して多くの可能性があります。

しかしながら、太陽光発電の架台建設について多くの経験を

もつ施工会社がまだまだ少ないのが現状です。

Img_2089


上の写真は、斜めに入ってしまったスクリュー杭です。

(※地盤の亀裂は杭打ちとは関係ありません。)

スクリュー杭を水平垂直に施工するには技術力はもちろんですが、

地盤に石があっても水平垂直に施工することできません。

大きな石はもちろんのこと、20cm程度の石でも杭先が当たれば

杭が斜めに逃げてしまう場合があるからです。

また、障害がなくても完全にすべての杭を水平垂直に施工することは

大変難しい作業になります。

また、基礎となる杭が曲がっていてはその上に乗る架台の支柱は

さらに曲がってしまことになります。

ですから、架台の設計や構造によってどの程度スクリュー杭が

水平垂直であれば良いかの判断は施工業者の能力に直結します。

架台の構造を理解し、杭のまがり角度の許容範囲を知りまた、

単に杭をねじ込む以外に、杭を使用した工法を知る知識が必要になります。

スクリュー杭工法といっても現場によって施工方法を工夫できるような

いくつかの施工パターンをもつ業者が今後増えることを望みます。

ソーラーコネクトもこれらの点を当初から必ずしも想定できていませんでしたが、

各現場にあったより良い工法を試すことができ、各施工業者ともに良い勉強に

なりました。


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