★苫米地英人著「洗脳」

苫米地英人著「洗脳」　読了

副題が《スピリチュアルの妄言と精神防衛テクニック》

オウム事件を、ワイドショーが連日取り上げている頃
「脱洗脳」のエキスパートということでＴＶ出演されていた
苫米地さんですが、その著書は、初めて読みました。


「宗教はなんですか？」と尋ねられると
「無宗教です」と答える若者が圧倒的な日本人でも、
「霊は信じている」という人が多いのも確か。

霊・守護神・カルマ・生まれ変わり・・・・

この本・・・では、
オウム事件で終息したはずの「スピリチュアル」ブームが
１０年も経ないうちに、再び頭をもたらげている現在の状況を
＜あるカルトが巨大化する以前に酷似している＞と指摘。

もちろん
＜今テレビに出ているスピリチュアリストたちが、
大量殺戮を行うとは思いません。＞としながらも

＜しかし、彼らの存在が、新たなオウムを生み出す土壌を
つくっているのです＞ときっぱり！

そのスピリチュアリストの代表として
「オーラの泉」の江原さんは・・まさに一刀両断され



この本は、スピリチュアルを手がかりに
・スピリチュアルとはいったい何か
・なぜ、カルトを生むのか
・そもそもカルトとは？
から始まり、
「カルトの成り立ち」から「カルトの裏ビジネス」・・・
「洗脳テクニック」から「洗脳護身術」まで段階的に網羅。

洗脳テクニックは、あくまでも
＜洗脳されないための「護身術」として参考にしてください＞
として紹介されてますが
「ここまで書いていいのかな？」って・・
（もちろん、最重要部分は巧みに除いているのでしょうが


巧妙な洗脳が、身近にあふれている現在
知ってて損はないかもしれません。

巧妙な精神操作に負けない“自己確立の手助け”に
という位置付けで・・・一読されてもいいかも





分野は違いますが

ブログ内リンク・・・２年前にも
香山リカ「スピリチュアルにハマる人・ハマらない人」
という本をレビューしてます（笑

「スピリチャアル」現象に関心があるらしい