ねむのき

夢は結婚して幸せな家庭を築くこと。
地道で堅実な夢を大事にします。
すこし寂しがりやさんかもしれません。

フル・モンティ

2005-12-03 22:27:47 | Weblog

映画「フル・モンティ」をレンタルDVDで観ました。

'97年作品で、公開時興味を引かれつつも機会を逸してしまった作品。
すっかりその作品の名前すら忘れかけていましたが
先日観た「オペラ座の怪人」でラウルを演じたパトリック・ウィルソンは
ブロードウェイでミュージカルなどの舞台に立つ俳優さんで、
彼はミュージカル版「フル・モンティ」に出演しているのだとか。
<しかもこれでトニー賞ミュージカル部門最優秀男優賞にノミネートまでされている。

で、唐突に思い出して、映画のほうを観てみることにしましたなり。

*****

かつて鉄鋼で栄えた街・シェフィールドを舞台に、レイオフされた男たちが
金のためにアマチュア・ストリッパーを目指す、というお話。

けっこう評判のいい映画なんですけどね・・・
私は絶賛はできませんでした。

トホホな男たちが奮闘する姿は キャストがよいこともあって
なかなかほほえましく、特に職安で予告編にも使われた
 ”職安で並んでいる時に流れてきた音楽に合わせて、
   メンバーが控えめに踊りだすシーン” なんて すごくいいんですけど。

なんてゆーか、
こうゆう時に ジェンダーなんかを考えてしまうのがイケナイんでしょうね。。。

作品中に メンバーがグラビアの女に対し、
巨乳がいいだの デカすぎは嫌いだの 好き勝手なことを言うシーンがあるんですけど
リーダーの「今度は俺たちが値ぶみされるんだ」の一言に場が静まります。

そう。
彼らがこれまで当然のように女性を値ぶみしてきたように、
今度は彼らが値ぶみされるんです。
役割が反対になっただけです。
だから一大決心をして・・・というような部分に同情できない。
金のために 恥を忍んでストリッパーを志す・・・
そんなの、別に、目新しくないでしょ?

しかもこの作品においては、息子がストリッパーになる父親を
嫌わず、それどころか信頼してくれて
チケットも飛ぶように売れて・・・
シチュエーション的にはかなり恵まれています。

そういう見方をしては この映画は楽しめないのかもしれませんけど
やはり普段からね、見ているわけですよ、私たちは。
キャバクラだの、風俗だの行って、
担当の女が ブスだったの、デブだったの、ババアだったの、好き放題言う男性を。

てか、
 「金払わなかったら
   そのブスデブババアにも相手にされんでしょうが、あんたは」
・・・っつー連中をですね、知っているわけですよ。

 

*****

例えば
 シングルマザーで、
  子供を育てるためにストリッパーになったというような女性に
周囲はこの映画のように暖かい目線を送るでしょうか?

・・・なんて考えながら観ちゃ、この作品は楽しめないです。(-_-;)



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