神戸市指定有形文化財 旧乾邸を見学してきました。
乾家住宅は、乾汽船株式会社を設立した乾新治氏の自宅として、昭和10年に設計されました。おなじ町に住み親交のあった建築家渡辺節に設計を頼み建てられたそうです。
映画やドラマ(特に朝ドラ)でもよく使われている洋館です
年に二度の特別拝観に当たったので行ってまいりました。
家の近所で迷うわけないとナメてかかったら、この日に限って近道したら迷ってしまい遅刻💦
さすが私やな、と自分のボケっぷりに感心しました。
御影の山手の豪邸街は、道が入り組んでいて迷い込むと出れません。
豪邸に行くのでチョットおしゃれしていったのに汗だくでした。
洋風の建物と離れの和館があり、生活は離れの和館でされていたそうです。和館は阪神淡路大震災で全壊し現存してません。
洋館の前の庭は洋風の庭、
和館の前の庭は和風の庭とすみわけされていたようです。
昭和11年建築 渡辺節設計
敷地は約1200坪、当時は甲子園球場クラスの敷地のお宅もあり乾邸は小さいほうだったんだそうです。
当時、大阪で成功した人が神戸の東灘に住むのがステイタスだったんだそうな。住吉駅界隈には石垣に囲まれたマンションが沢山あるんですけど、それは豪邸の跡地だそうです。知りませんでした。
3階はサンルームとなってます。
ここは今はファンルーム、ボイラールーム(ドライエリア)になっています
この辺りは電動自転車で走るのも辛いぐらいに坂が多い場所です(普通の自転車は無理です)
建設当時の交通手段は馬車。乾邸に到着した馬のために水飲み場が作られています。
とてもおしゃれな馬の水飲み場ですね。今でも水はでるとか・・・
残念なことに、震災でこの辺りの水路がめちゃくちゃになったらしい。
ざ、豪邸な車寄せです
とてもいいお天気だったので、緑がまぶしいです
いよいよ建物の中に・・・ 玄関ホールは美しい緑色が光っております。素敵。
玄関の横には、内玄関が。。
通常はこの内玄関を家族が使ったようです。玄関は客人用だったんですね
私たちはおこがましくも、玄関からお邪魔しました。
お邪魔いたします。。。
玄関ホールから玄関をのぞむ
玄関ホールに入れは、そびえたつ(?)階段とタペストリー
海外との取引も多かった乾汽船。
これは宮島を描いたタペストリーです。タペストリー!ここは中世のお城か!です
さて、憧れのゲストルームに入ります。
この部屋、入って驚いたのがこの明るさ、お庭から輝くように差す太陽の光に驚きました 。
今まで昭和の有名建築に入ったことはありますが、個人宅は初めて。
住まいだからこそ、この光の多さなんですね。
豪華な建物はほんのり暗い神秘的なイメージがあったのですが、ここは違う。
豪華な内装に燦々と入る明るさ。素晴らしかったです。
そして豪華なシャンデリア!
小磯良平さんの絵でしょうか
実は、小磯良平の絵が沢山飾られていたそうですが、ご家族が海外旅行中にゴッソリ盗まれてしまったような、、。
本当にお気の毒です
そして暖炉! 暖炉回りは意外に地味です。他の古い建物はタイルなどに凝ってましたがここは違う。実用的なのかな。
隣には食堂が見えています。
ゲストルームの隣には書斎がありました。
ゲストルームから、2階へ直接あがる階段がありますが、現在は危ないので使えません
陽の光を沢山浴びているので、きらびやかではありますが、落ち着きます
ムム?あの大きな窓は何だろう。。2階のご主人の寝室から客間が見えるようになっているのです。
どの朝ドラか忘れましたが、子供が客間を除くシーンがあってそこで使われていたのかも??
ゲストルームから見える洋館の洋風のお庭の景色
ゲストルームでお話した後に、食堂へ移動してお食事を・・・
食堂から見える景色。
食堂から廊下(次の間)を隔てると、夫人室です。
豪華な洋間とはうってかわって、静かな和室が広がります。
この廊下と仕切る襖は二重になってます。和室から見えるための襖、和室によく似合う
そして、洋室から見ても違和感がないように。洋風の襖が備え付けられています。
見た目にこだわった二重の襖です。
夫人室から見えるお庭は和風のお庭です
住み込みのお手伝いさんが2人、あとは通いの男衆さんがいる生活だったようです。
各部屋には、呼び出しブザーがあり、奥様方が鳴らすとここにランプがつくのかな。
ダウントンアビーでは鈴でしたね。。
女中たちが使うお風呂です。昭和11年築の建物なのにとっても大きくて豪華ですね
ここから2階部分です。
ここは衣裳部屋です。箪笥は家に合わせて作られています。
箪笥は買うものではなく、家にあわせて作るものだったんですね。オーダーのクローゼットがこの時代からあったのです。
衣裳部屋から見える景色。ここも窓があって明るいです
ここからは奥様の寝室です
奥様のドレッサー
奥様の寝室から見える景色
奥様の寝室の隣にあるお風呂です。タイル張りでとても美しい
ここは旦那様の寝室です
旦那様の寝室にあるクローゼット
部屋にはめ込みの金庫がありました。
何が入っていたのかしらん
ご主人の寝室からゲストルームを見ることができます。
さて、女中部屋へ行きましょう
女中部屋へいく廊下
女中部屋だというのに、まるで旅館みたい
予備の女中部屋です
最後に3階のサンルームを見に行きましょう
これまた。。
最高に風通しがよくて、日当たりもよくて、素晴らしいサンルーム
パーティールームでしょうか。
海がこんなに近くに見えます。
一面だけは普通の壁ですが、大理石でしょうね。空調もかっこいい。
ガラス窓にはライトの仕掛けがあったそうですが、今は故障中。どうしてもライトの交換の仕方がわからないんだそうです。
当時の温度計です
乾邸の瓦はとってもかわっています。虹色にみえませんか?瀬戸瓦だったかな。
長くここでぼ~っとしていたかったです。
近代的なこの部屋は、老朽化でかなり直してありますが、当時の面影を残して直しているようです。
専門の案内員の説明が終わり、あとは自由時間。お庭に出てみます
玄関におかれていた。当時の大邸宅の地図です
さてお庭にでました。
洋風のお庭は、芝生がまぶしいスッキリしたお庭で特に見るものもないかな、、と思い撮ってません
和式庭園に入っていきましょう。
流水鑑賞式庭園です。
和館は阪神淡路大震災で全壊してしまい、現存していないので残念です
西側から洋館をのぞむ
京都のお庭にきたような錯覚に陥りました。
午前の観覧時間が終る寸前に、紅茶をオーダー
早めにお茶をした人達は。すでにお庭にでていたので、私が独り占め。
まさか、この場所でお茶ができるなんて思いもしなかった~
素敵な景色を眺めつつ、美味しい紅茶をいただきました。
奥様ごっこ中
洋館のテラスも素敵だったので、次はここでお茶してもいいな~
とっても素敵な洋館でした。親切な区役所の職員さん、スタッフの皆様ありがとうございました。
ぜひまた訪れたいと思います。
今日も「頭とカラダにいいウォーク」で、乾邸の見学に参加なさってるのかしら?
帰りに教えて頂いたので、ブログ見せて頂きました。
あの短時間に、これだけの(乾邸の室内)写真と、最後にはお茶もなさって、流石です!
私は、お茶が出来なかったので、お茶したつもりの写真を撮って下さって、ありがとうございました。
感謝してま~す。
ブログ覗いていただきありがとうございます。乾邸ではありがとうございました。とても美しかったですね。
6月3日の見学は同行人が見つからず断念しました。また次の機会があると期待してます。
次に乾邸に行った時は、あの客間でゆっくりお茶をする時間をもっと取りたいです。
こちらこそ、楽しいお話をさせていただき、ありがとうございます。
大阪のイケフェスもよかったら行ってみてください。