住田功一のブログ

メディアについて考えること、ゼミ生と考えること……などをつづります

阪神・淡路大震災から26年 神戸の東遊園地で考えたこと

2021-01-21 20:27:44 | メディア関連

阪神・淡路大震災から1月17日で26年になりました。

神戸市中央区の「東遊園地」では例年通り
神戸市や実行委員会が催す
「阪神淡路大震災1.17のつどい」が行われました。

犠牲者を追悼する灯ろうが「1.17」とかたどられ、
ことしは「がんばろう」という文字も加わりました。
ちなみに2019年は「つなぐ」、2020年は「きざむ」でした。

今回は竹灯ろうに加えて紙の灯ろうも加わりました。
新型コロナウイルスの影響でボランティアの活動が制限され、
竹とうろうの数がなかなかそろわなかったということです。
このため、全国から寄せられた追悼のメッセージを書いた紙で
灯篭ろうをつくつくって補うというアイデアになったそうです。

東遊園地を訪れた市民は、
地震が発生した午前5時46分に
手を合わせ、犠牲者に黙とうをささげました。

新型コロナウイルスの感染拡大で
直前の1月13日にふたたび
緊急事態宣言が出される中での開催でした。

公園内にある「慰霊と復興のモニュメント」は
半分地下になった空間なので
混雑しないように警備員が
入場を制限する場面もありました。

一般市民の数が少なかったので
その分、会場には報道陣の数が目立ちました。
私がリュック姿で取材していると
若い新聞記者さんから2回
「お話を聞かせてください」と声をかけられました。

「私も同業者です」と何度も断るのが申し訳ないので
ノートとボールペンを持って“らしい”スタイルにすると
声をかけられることはありませんでした。

これまでも、時間帯によっては
カメラマンや記者の方が多いのではと感じられるほどの、
ちょっとしたメディアスクラム状態に
なることがありました。
慰霊と追悼の場もどのようになっていくのか。
これから震災30年を前に
いろいろ考えさせられる場面でした。