
世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る
山の奥にも
鹿ぞ鳴くなる
(皇太后宮大夫俊成)
この世というものは憂さを逃れる道とてないのだな
深く思い込んで入ったこの山の奥にも
鹿が悲しげに鳴いているのが聞こえる。
辛いコトの多い世の中から逃げようと住む人のいない山奥へ入ったものの、
ここでも同じように辛いコトがあるとみえて鹿が悲しげに鳴いている・・・
結局 生きている限り どこへ行っても苦しみから逃れることは
出来ないのだと悟り、絶望した気持ちを詠んでいます・・・
はァ・・・・と作者の溜息が聞こえてきそうな歌です^^;
ちょっと、ちょと、俊成さん、元気だしてよ~
と言いたくなっちゃいますね
美峰
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