おも〜か〜じ(面舵)‼︎

程よい性欲が良い

芸能人?俳優?識者?誰だったか忘れたが、

「人生は結局の処、プラスマイナス0で帳尻が合う様になっている」

と…。

果たしてそうだろうか…。

昨今、問題となっている乳幼児への虐待による殺し。

では、親の手にかけられたこの乳幼児はプラスマイナス0の人生なのだろうか、説明して貰いたい。

乳幼児は人の手を借りねば生きられぬ。

育児は過酷であるのは、吾も経験済みである。

吾の体験を交えて書いてみたいので、少し話が脱線するがご容赦願いたい。

吾も婚姻時はミルクを飲ます、離乳食の準備をして食べさせる、風呂に入れる、寝かし付けるを、何時も残業と偽って愛人の下へいそいそと出掛けて二重生活に興じていた当時の嫁に代わってやっていた。

愛人の下でヨロシクやっている日の深夜に娘が吐き戻し、高熱だったので救急外来に飛び込んだ事も在る。

愛人の下へいそいそと出掛ける時の云い訳だが、今も其の台詞をハッキリ憶えている。

「入出金の伝票整理を、他の事務員が休んでいて私独りでやらないといけないの。帰りが何時になるか解らないの」
※社長の逢引きマンションへ行き、晩飯の支度と其の後のSEX

「今週の土曜日は高校の時の同窓会で遅くなるから」
※社長の逢引き用のマンションへ直行しSEX。

「県外の取引先へ、社長に帯同して行かなければならないの」
※そう云っていたが、3泊4日の不倫旅行だったのが後に判明。

当時、元嫁は週3で愛人の社長の逢引き用のマンションと自宅を往復しての二重生活。

当時何故、勤め先の社長と懇ろの仲に陥ったのか…。

元々、同じ職場だったが、途中で彼女が辞め其れ以来疎遠になっていたが、或る時に彼女から電話が有り、何度か逢っている内に交際へと発展し婚姻となった。

当時彼女は洋服屋の店員を辞めた時で、プータローだった。

知人に事務員で働きたい人がいたら紹介して欲しいと依頼されていたので、好都合と思い事務員として働いてみないかと知人に紹介。

彼女は、簿記の資格を持っていたので経理の業務には直ぐに慣れ、即戦力になったと先方も喜んでいた。

軈て我々は婚姻、二人とも26だった。

婚姻当初は、お互い好きな相手と共に語り合い、食事をし、時には口論になり、夜は何方かが欲した時にはSEXで貪った。

此の何気無い事が幸せだった。

だが、其の浮かれた日常の裏で裏切りは実行されて行った。

此の事が解ったのは数年経った頃で、娘が10歳の頃だった。

元嫁の務める会社の女性事務員が内々に教えてくれた。

其の日に元嫁は愛人の家に行っていたので、居ないのを見計らって電話をして来てくれたのである。

其の頃は、一部の社員が二人の関係を薄々感づいていたらしい。

「Mさん。貴方の奥さんは、社長と不倫してます。余計なお世話かも知れませんが、お伝えしておきます」

そう云って電話が切れた。

其の電話を受け、二人のただならぬ関係を知ったのが、電話が在った12月27日だった。

當に娘が生まれて10年後の事。

吾42歳の年末だった。

10年間も嘘を吐き続け、何食わぬ顔をして吾に抱かれ続ける。

滑稽である。

吾は、二人の不倫を知った時。一つの疑念が生じた。

娘は吾の血を引き継いでいるのだろうか?

当時、種を宿すべく避妊しなかったが、一向に宿る気配は無かったのである。

其処で、吾は医師に真意を丁寧に説明し検査を受けた処、下された診断は「無精子症」だった。

何だか計った様な此の結果。

テレビや週刊誌で見る出来事だと高を括っていたが、まさか自身の身に起きると思わなかった。

怒りを通り越して、自身の滑稽さに笑いが込み上げて来た。

吾は特に表沙汰にせず、今後どう云う展開に発展するか見定めてやろうと思い、普段を装った。

「産まれて来てくれてありがとう」

彼方此方でよく聞く言葉である。

まぁ、此の言葉は皆には当て嵌まらない。

愛人の子を、実子だと思い全力で向き合って来た。

臨月を迎え、出産間近となった為、入院。

「出産の日は俺も仕事休むわ」

「来ないで」

「だって、出産で…」

「いいから来ないで!」

と、口論となった。

吾の血を引いた(其の当時はそう思っていた)子供が出生する記念の日であるのに、来るなと一喝されたのである。

産まれた事を知ったのは、付添の義母からの連絡で知った。

吾なりに真剣に向き合って来た積りであるが、其の甲斐も虚しく吾は追い出される様に家を出て別居となった。

別居から3年が経った頃、朽ち果てたアパートに一通の書類が送られて来た。

離婚届だった。

「署名したら、市役所に提出しておいて」

と、無機質な言葉のメモが入っていた。

暫くして、聞いた話だが、其の愛人の社長が死んだそうな。

死因は、心臓発作との事だったが、実は服毒自殺を計ったと云う。

何が在ったかは知らぬが、何とも哀れな末路である。

其の後の元妻は、年下の若い燕を飼ってヨロシクやっているとも漏れ伝わっている。

思えば、強烈な歪んだ性欲を持った此の淫乱女と居たら、死んだ愛人の如く更なる不運に見舞われていたかも知れない。

寧ろ良かった。

今の吾は、性欲は人一倍在るが、一つ屋根の下で夫婦を営む自信は無い。

偶に、お茶を飲み、食事をし、SEXが出来る様なお互いフランクな付き合いが出来る同世代か近い女性はいないだろうか…。

此れ迄に失ったものは多く有るが、性欲は失っておらず、未だ性欲が優っているうちは大丈夫だな。

















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