江戸時代と同時代のヨーロッパでは、人の糞尿は道路にぶち撒けていた。
糞尿を溜めておく容器が満杯になったら表の道路にぶち撒けていた。
建物によっては、数回建ての場合、上から下の道路に、水を撒くが如くぶち撒けていたと云うから不衛生極まり無い。
我が国ではそんな不衛生で非道な事はせず、田畑に下肥として撒いていた。
ちょっと前迄、田畑の肥料として撒いていた。
流石に今では見られない。
だが、牛糞や鶏糞は今だに在り使用している。
此れは文化の違いも在るが、此れだけ見るとヨーロッパは町中が糞尿塗れだったが、当時の江戸時代の日本の町は清潔であった。
今の清潔具合と比べてはならぬが、当時のレベルでは清潔だった。
まぁ、其れはさて置いて、ハイヒールの話に戻すが、ハイヒールは当時の糞尿塗れの町を歩く為のアイテムだった。
糞尿で足や洋服がが汚れぬ様に、かかとを高くした靴を履くしか無かった。
悪臭漂い糞尿塗れの町中を、糞尿避けのハイヒールで闊歩していたのである。
今では、女性がオシャレアイテムとして格好を付けて履いているが、当時の男女が?元は糞尿塗れの町を歩く為の糞尿避けアイテム。
複雑な思いである。
今、我々が何気無く当たり前の様に使用しているものが、実はとんでもない理由で世に出たものが多いだろう。
ヨーロッパ人は、糞尿を町中にぶち撒けてればどんな事になるかと云う想像力が無かったのだろう。
華やかな洋服で悪臭漂い、糞尿塗れの町を闊歩している様を想像してみたが、何とも奇妙な組み合わせである。
まぁ、余り言及すると人種差別だと思われても面倒臭いので、此の辺で止めておく。
