秋は来たのだろうか.....。
祖母が他界して一年が過ぎた。
昨年の暮れから年明けにかけて、全く心安まる時は無かった。
馬鹿な両親の負の相続(借金、税の滞納、其の他諸々)が休息を与えはせぬとばかりに吾に襲いかかって来た。
此の負の相続放棄に奔走したからである。
専門家に依頼すれば苦労は無いが、依頼するカネも無く自ら必要書類を掻き集め家庭裁判所に提出した。
何とか期限に間に合い、一発で受理してもらい事無きを得た。
祖母の死去、間を置かず湧き上がって来た、馬鹿親の負の相続を放棄し終わった。
祖母の死去で泣く暇も無く、多忙な仕事と相続放棄で、吾の心身は悲鳴を上げた。
2月の節分を境に、体調不良で3日寝込んでしまった。
全く食事が喉を通らず、絶食状態だった。
4日目辺りから、お粥が食べれる様になり、回復へと向かっていた。
だが、此の寝込みで体重が減ってしまった。
元来から細身であり、流石に堪えた。
食事も普通に摂れる様になり体力も戻って来た矢先の4月頃。
今度は睡眠障害を発症し、不眠が吾を襲った。
其れ迄に、中途覚醒が頻繁に在った。
4月の下旬頃は一睡も出来ない日が3日と続き、あの薬、此のサプリ、不眠や不安を解消すると声高に喧伝しているソルフォジオ周波数(174Hz、285Hz、396Hz、417Hz、528Hz、639Hz、741Hz、852Hz、963Hz)で作成された音楽を聴いてはみたが一向に効果は無かった。
こんなものは万人に値するものではない。
やってみて解った。
こんな眉唾物で不安や不眠が解消すれば、此の世に精神科や心療内科は商売上がったりである。
米軍の兵士が戦場でも熟睡出来る睡眠法が在ると知り、やってみるも効果無し。
堪り兼ねた吾は、心療内科に駆け込んで眠剤を処方してもらい、其れからは睡眠が取れる様になった。
今では、眠剤無しで眠れる様になった。
眠剤は残っているが、お守り代わりに保管している。
眠れない時が在った時の為に、其の時に飲める様に置いてある。
今年の総括は未だ早かろうが、此の歳で激務と今夏の酷暑に耐え忍べた事から、吾自身を褒めてやりたい。
馬鹿な両親、極悪非道を極め尽くした叔母と其の娘・孫の輩達と対峙して、疲弊したにも拘らず、今こうして悪態を吐けている。
此れは、吾自身の能力ではなく、當に祖母の守護が在ってこそである。
婆さん、吾の悪態を許してくれよ。
周りでは、ボーナスが出たとの声が、吾の耳を抉じ開けて入って来る。
吾には無縁のものである。
給料が入ったので、第一番に家賃を納めた。
そうせねば追い出されてしまう。
師走の此の寒空に放り出されては、野垂れ死んでしまう。
今年の暮れから、来年の正月は本当の意味で寛ぎたい。