図鑑Ｎｏ．１４３
●ＦｒｏｍＭ ～フロムエム～ ＤＶＤＰＧエディション
原画『皇裕介』
原作／ブランド『ブラックレインボー』
主な属性『寝取られ／催眠洗脳／催眠強姦／洗脳和姦／アブノーマル／キ○ガイ／病院』
■主人公以外フルボイス。アニメ無し。パスワード。ＣＧモード。
『今だ続編が止まらない「村越・催眠術」シリーズ第２弾』
◆ストーリー。
主人公は青年実業家。最近まで警備会社に努めていたが、この度独立して事務所を設立
した。ここまで来るのにはフィアンセの後押しも大きかった。
婚約者は高校時代の同級生。主人公は陸上部。彼女は陸上部のマネージャーで、学園の
アイドルと呼ばれる美少女。
主人公は真摯に応援してくれるマネージャーの事が心底嫌いだった。毎日のように彼女
に怒りを覚え、どなりちらす日々。それは、応援されればされるほど自分は努力が足りな
いと言われているような気がして追い込まれる、という若き反骨心からくるものであった。
しかし、主人公にアクシデントが起こる。大会を前にヒザに激痛が走り、全治二カ月の
重症を負ってしまった。
主人公の気持ちは折れた。リハビリ次第でまだ来年もめざせるかもしれなかったが、以
前のような走りにまで回復する望みは薄い。そして引退、退部を決意。そんな状況におか
れ、はじめてマネージャーの応援の言葉が心に染みた。涙した。一気に彼女の事が好きに
なった。そして告白。こうして二人は恋人になり、その日から彼女の応援の言葉は自分だ
けのものとなったのだ。
そんな主人公が最初に請け負った仕事が「病院の警備」である。実はこれもフィアンセ
のコネである。
病院の院長が言うには警備は表向きの仕事で、主人公には別件を頼みたいという。それ
は「村越という医師の素行調査」。何やらよくない噂が尽きない彼をマークして、よしんば
シッポをつかんでほしい。大まかに言うと探偵業。これが本丸の依頼だった。
依頼の詳細を訊いた帰り、意外な人物と再会する。学生時代の陸上部の先輩。陸上部の
エースだった体育会系の彼女が医師になって、依頼された病院に勤務していた。驚く主人
公。先輩は昔、フィアンセと人気を二分した学園２大アイドルの１人であり、実質二人の
仲人のような人物。いわば恩人である。
主人公が悠長にさまざまな出会いをしていた時、事態は早くも動きを見せていた。それ
は敵である「坊ちゃん刈りのモヤシ男・村越医師」。敵は催眠術の達人で、婚約者から先輩、
そして主人公に関わる全ての人物をマーク。彼の「大切な人達」を「壊すため」「己の欲望
を満たす為」に水面下で活動を始めていたのだ。
時間との勝負でもある、この戦い。果たして主人公は大切な人達を守る事が出来るのか？
それとも村越の野望の前に屈するのか？
こうして、黙っているだけでモテるイケメン主人公に、最強のキモメンの策謀が襲いか
かる。
◇ヒロイン紹介。
『雨宮さやか』・・・主人公の婚約者でメインヒロイン。学生時代はロリ系美少女だったが、
現在はグラドル顔負けのスタイルに成長している。残念（爆）。ストレートロングに全体的
にイメージカラーの紺にまとめたファッションになっている。
主人公の事務所も管理し、病院の院長が叔父で、そこに身体の弱い従姉妹が個室に長期
入院していて、見舞いによく出入りをしている。就職経験はおそらくナシの家事手伝い。
ようするに、血筋からしていいとこのお嬢である。
フィアンセといったが「性的知識は小学生以下」で「結婚するまで処女が世間の常識」
と本気で思っている。美人で婚約者もいるのにキスもまだという色々「残念」な人でもあ
る。
主人公が前の会社では係長だったことから「学生－社会人－独立」には少なくとも学生
時代の回想から５年は経っていると想像できる。その間キスも無いとは......。
処女のお嬢と童貞の青年実業家の二人。交際歴ン年のいい大人。
一言ツッコむと「気持ち悪いカップル......」。
『氷室理沙』・・・主人公の先輩。さやかとは「学園の二大アイドル」と呼ばれ、女子にも
人気があったアネゴ肌の美少女。さやかと違って、スタイルは学生時代に完成された感が
あり、ショートカットに巨乳のナイスバディはそのまま。イメージは金髪「うに」女。
学園を卒業してからは連絡もあまりつかなかったが、医学部に入っていたとは主人公も
予想だに出来なかったようだ。医師の家系の娘さんで、陸上は親に頼み込んで高校までや
らせてもらってたらしい。
要はこいつもお嬢。
実は昔から主人公に気があり、さやかに誤解を与えたりした事もあったが、鈍感のイケ
メン様はそんな事気づいてもいない。連絡不通になったのも、さやかが原因という事わか
っていない。
大人になっても相変わらず緩急のある性格で、時にユルく時に聡明になる。
同僚の村越の事は死ぬほど嫌いで、顔を見ただけでヒステリックになるほど。そんなワ
ケで、内部秘密で村越をマークしている主人公に感づいて情報をくれたりするが、それで
村越が本気で彼女をオトしにかかってしまう事態に......。
『遠野あゆみ』・・・さやかの従姉妹。病弱で長期入院している。肩の高さで切りそろえら
れた茶髪と、アクセントに黄色いリボンをあしらった髪型に、緑のパジャマの「ロリっ娘」。
完璧に子供。小○生。
病弱の入院続きで、腹の冷えない「かぼちゃパンツ」ばかり履かされているので、女の
子らしいオシャレパンツを履くのがとりあえずの夢という、抱きしめたくなる愛らしさを
持っている。
彼女はすでに村越のターゲットになっていて、軽い催眠をかけられている状態で、変態
プレイの餌食にされている。それを引き戻すかはプレイヤー次第。
『市原真理』・・・前の会社での後輩。主人公の独立にあたって惚れたイケメンにノコノコ
ついてきた唯一の正社員。
新しい事務所で「ここから二人の愛が生まれるのねぃ」と、初日から期待に胸を膨らま
せていたが、突如現れた婚約者さやかの存在に、登場して間も無くに撃沈する無惨なキャ
ラ。でも、ある意味真ヒロインだからいいんじゃね？（爆）
天真爛漫なスポーティー娘。ポイントはポニーテールとスパッツ。イメージカラーは赤。
婚約者がいると知っても、主人公の事は微塵もあきらめておらず、彼に弁当を作ってき
たり、じりじりポイントをかせぎ、ここぞのスキを伺っている執念の女性。
「ビバ、スパッツ萌え！」という方の為のような構図のＣＧが多い（笑）。
『北里真夜』・・・病院の院長の娘。学生。ツインテールにオデコがチャームポイントの「ツ
ンデレ」娘。「ここまで無いか？！」と同情したくなるほどの「ナイ乳」は彼女最大のコン
プレックス。私確認だが、彼女の微乳が拝めるＣＧは１カットのみである。立ち絵では隆
起しているが、おそらくブラのマジックだろう（笑）。
ほとんど誰に対しても上から目線。基本的に自分の気にいった人間にしか愛想を振りま
かない性格。
最近陸上を始めたらしく、経験者の理沙にコーチを頼んでいたが、短距離選手だった自
分に習うより、同じ長距離の人に習うのがいいんではないかと、偶然通りかかった元長距
離ランナーの主人公に押しつけられる。
良く言うとスレンダーな彼女は長距離走の才能は抜群。だが、指導者がいなかった彼女
に選り好みはできず、最初はいやいやながら主人公に指導され、知識をたたき込まれてい
た。しかし、結果が出てくると「ツンデレ流」で彼を頼るようになり、次第に好きになり
初恋へと発展してしまう。
練習場所が病院の中庭なのだが、そこで体操着にブルマ姿でトレーニングという、なか
なかの根性をしている（笑）。「デコ／ツンデレ／つるぺた／制服／ブルマ」と、お好きな
人にはたまらないパッケージ（爆）。
『大沢志保』・・・さやかの幼なじみで病院の看護婦。小さな丸メガネ。アップにした緑髪。
ピンクベースでブルーのラインが入ったナース服姿。
コケティッシュなイメージだが、無駄な色目を使ったりする登場人物の中でも異彩なキ
ャラ。
と、いっても「彼女は攻略対象ではない」。
最初からすでに村越に完全洗脳されていて、奴の手下として働く下僕になりさがってい
る。村越から間接的にターゲットに催眠をかける道具でもある。
ちなみに主人公の初体験の相手にもなるが、その際催眠をかけられてしまう。
エンディングはないが、村越に洗脳された経緯が語られるルートが存在する。
ヒロインＣＶ
雨宮さやか.........岩城由奈
氷高理沙............こづえ秋乃
遠野あゆみ.........佐々留美子
市原真理............加乃みるく
北里真夜............小蝶
大沢志保............夏野向日葵
『フロムエム』はシリーズの２にあたり、『催眠術』が１、前記ナンバーに書いた『催眠
学園』が３になる。いまだに『催眠術２』やら『裏催眠術２』など、設定や原画家を変え
つつも新作がリリースされているメーカーの看板作、それが「村越催眠シリーズ」である。
で、寝取られという設定は個人的に私のテイストじゃない。『催眠学園』のように「ラブ
ラブなカップル」や「幸せな家庭」をブチ壊す側に回る方が趣味なんだけどね（爆）。
しかして、催眠というアブノーマルな設定を相変わらずうまいこと料理している。サッ
ポロ一番みそ味のように、ここだけは譲らないというこだわりを感じる。
ブラックレインボー作品共通のの大げさな効果音も健在。実際に発射する時に音なんて
しないんだけど、なぜか納得してしまうし雰囲気が出るイメージＳＥなんだよな。
ＤＶＤＰＧながらゲーム性も高く分岐もかなり多い。さやかルートだけでＡ～Ｈと８ポ
イントも存在する。それだけにエンディング数も多い。使い回しの結末もいくつかあるけ
どね。
大概のＤＶＤＰＧはサーチやスキップを利用する方が便利なのだが、このゲームはおと
なしくパスワード（３文字）をメモして集めた方がいいだろう。
で、内容は基本的に「トゥルー１：バッド９」主人公側にとって悲劇に終わるエンディ
ングが圧倒的に多い。
具体的には「ヒロインとハッピーエンド」「村越催眠の後遺症残るアブノーマルＥＮＤ」
「寝取られＥＮＤ」の３つに分類できる。
誉めているのかけなしているのかわからない発言で申し訳ないが、万人向けといえるタ
ッチで、グラフィックに心配はないと思う。
ストーリーもタイトルの意味が「あー」と言わせる部分もあり、意外性はあるが、あま
り後味がいいゲームではない。
催眠で奇行に走るヒロイン達。
寝取られ、つまりは恋人や知人が破壊されていく「催眠強姦」または「洗脳和姦」モノ
だからねぇ。
童貞青年実業家ｖｓ人間失格変態医師の戦いに刮目。まあ、内容的に主人公が負ける前
提のシナリオなんだけど。
総括。これだけの内容をＤＶＤ一枚に納めた技術は素晴らしい。
主人公以外フルボイスで野郎も音声アリなので、村越の変態ぶりもより栄えている。
ただ、ユーザーを選ぶゲームだね、これは。で、ニーズはおそらく少数派であろう。こ
こまでの解説でピンときた人はどうぞ。
あと余談だが、ブラックレインボーのＤＶＤＰＧにはＰＣ版と同じ「Ｐ／ＥＣＥソフト」
が同梱されてる事があったが、今回はカットされていた。......まあ、それこそニーズもな
かったろうけど。Ｐ／ＥＣＥ持っている人はＤＶＤＰＧなんて買わないだろうし。
※Ｐ／ＥＣＥ＝『トゥハート』のアクアプラスが開発したＰＣモバイル。今でも使ってい
る人いるのカナ？
オススメ度......☆☆☆。（大当たり確立１５％アンダー）
０９／３／２１
●ＦｒｏｍＭ ～フロムエム～ ＤＶＤＰＧエディション
原画『皇裕介』
原作／ブランド『ブラックレインボー』
主な属性『寝取られ／催眠洗脳／催眠強姦／洗脳和姦／アブノーマル／キ○ガイ／病院』
■主人公以外フルボイス。アニメ無し。パスワード。ＣＧモード。
『今だ続編が止まらない「村越・催眠術」シリーズ第２弾』
◆ストーリー。
主人公は青年実業家。最近まで警備会社に努めていたが、この度独立して事務所を設立
した。ここまで来るのにはフィアンセの後押しも大きかった。
婚約者は高校時代の同級生。主人公は陸上部。彼女は陸上部のマネージャーで、学園の
アイドルと呼ばれる美少女。
主人公は真摯に応援してくれるマネージャーの事が心底嫌いだった。毎日のように彼女
に怒りを覚え、どなりちらす日々。それは、応援されればされるほど自分は努力が足りな
いと言われているような気がして追い込まれる、という若き反骨心からくるものであった。
しかし、主人公にアクシデントが起こる。大会を前にヒザに激痛が走り、全治二カ月の
重症を負ってしまった。
主人公の気持ちは折れた。リハビリ次第でまだ来年もめざせるかもしれなかったが、以
前のような走りにまで回復する望みは薄い。そして引退、退部を決意。そんな状況におか
れ、はじめてマネージャーの応援の言葉が心に染みた。涙した。一気に彼女の事が好きに
なった。そして告白。こうして二人は恋人になり、その日から彼女の応援の言葉は自分だ
けのものとなったのだ。
そんな主人公が最初に請け負った仕事が「病院の警備」である。実はこれもフィアンセ
のコネである。
病院の院長が言うには警備は表向きの仕事で、主人公には別件を頼みたいという。それ
は「村越という医師の素行調査」。何やらよくない噂が尽きない彼をマークして、よしんば
シッポをつかんでほしい。大まかに言うと探偵業。これが本丸の依頼だった。
依頼の詳細を訊いた帰り、意外な人物と再会する。学生時代の陸上部の先輩。陸上部の
エースだった体育会系の彼女が医師になって、依頼された病院に勤務していた。驚く主人
公。先輩は昔、フィアンセと人気を二分した学園２大アイドルの１人であり、実質二人の
仲人のような人物。いわば恩人である。
主人公が悠長にさまざまな出会いをしていた時、事態は早くも動きを見せていた。それ
は敵である「坊ちゃん刈りのモヤシ男・村越医師」。敵は催眠術の達人で、婚約者から先輩、
そして主人公に関わる全ての人物をマーク。彼の「大切な人達」を「壊すため」「己の欲望
を満たす為」に水面下で活動を始めていたのだ。
時間との勝負でもある、この戦い。果たして主人公は大切な人達を守る事が出来るのか？
それとも村越の野望の前に屈するのか？
こうして、黙っているだけでモテるイケメン主人公に、最強のキモメンの策謀が襲いか
かる。
◇ヒロイン紹介。
『雨宮さやか』・・・主人公の婚約者でメインヒロイン。学生時代はロリ系美少女だったが、
現在はグラドル顔負けのスタイルに成長している。残念（爆）。ストレートロングに全体的
にイメージカラーの紺にまとめたファッションになっている。
主人公の事務所も管理し、病院の院長が叔父で、そこに身体の弱い従姉妹が個室に長期
入院していて、見舞いによく出入りをしている。就職経験はおそらくナシの家事手伝い。
ようするに、血筋からしていいとこのお嬢である。
フィアンセといったが「性的知識は小学生以下」で「結婚するまで処女が世間の常識」
と本気で思っている。美人で婚約者もいるのにキスもまだという色々「残念」な人でもあ
る。
主人公が前の会社では係長だったことから「学生－社会人－独立」には少なくとも学生
時代の回想から５年は経っていると想像できる。その間キスも無いとは......。
処女のお嬢と童貞の青年実業家の二人。交際歴ン年のいい大人。
一言ツッコむと「気持ち悪いカップル......」。
『氷室理沙』・・・主人公の先輩。さやかとは「学園の二大アイドル」と呼ばれ、女子にも
人気があったアネゴ肌の美少女。さやかと違って、スタイルは学生時代に完成された感が
あり、ショートカットに巨乳のナイスバディはそのまま。イメージは金髪「うに」女。
学園を卒業してからは連絡もあまりつかなかったが、医学部に入っていたとは主人公も
予想だに出来なかったようだ。医師の家系の娘さんで、陸上は親に頼み込んで高校までや
らせてもらってたらしい。
要はこいつもお嬢。
実は昔から主人公に気があり、さやかに誤解を与えたりした事もあったが、鈍感のイケ
メン様はそんな事気づいてもいない。連絡不通になったのも、さやかが原因という事わか
っていない。
大人になっても相変わらず緩急のある性格で、時にユルく時に聡明になる。
同僚の村越の事は死ぬほど嫌いで、顔を見ただけでヒステリックになるほど。そんなワ
ケで、内部秘密で村越をマークしている主人公に感づいて情報をくれたりするが、それで
村越が本気で彼女をオトしにかかってしまう事態に......。
『遠野あゆみ』・・・さやかの従姉妹。病弱で長期入院している。肩の高さで切りそろえら
れた茶髪と、アクセントに黄色いリボンをあしらった髪型に、緑のパジャマの「ロリっ娘」。
完璧に子供。小○生。
病弱の入院続きで、腹の冷えない「かぼちゃパンツ」ばかり履かされているので、女の
子らしいオシャレパンツを履くのがとりあえずの夢という、抱きしめたくなる愛らしさを
持っている。
彼女はすでに村越のターゲットになっていて、軽い催眠をかけられている状態で、変態
プレイの餌食にされている。それを引き戻すかはプレイヤー次第。
『市原真理』・・・前の会社での後輩。主人公の独立にあたって惚れたイケメンにノコノコ
ついてきた唯一の正社員。
新しい事務所で「ここから二人の愛が生まれるのねぃ」と、初日から期待に胸を膨らま
せていたが、突如現れた婚約者さやかの存在に、登場して間も無くに撃沈する無惨なキャ
ラ。でも、ある意味真ヒロインだからいいんじゃね？（爆）
天真爛漫なスポーティー娘。ポイントはポニーテールとスパッツ。イメージカラーは赤。
婚約者がいると知っても、主人公の事は微塵もあきらめておらず、彼に弁当を作ってき
たり、じりじりポイントをかせぎ、ここぞのスキを伺っている執念の女性。
「ビバ、スパッツ萌え！」という方の為のような構図のＣＧが多い（笑）。
『北里真夜』・・・病院の院長の娘。学生。ツインテールにオデコがチャームポイントの「ツ
ンデレ」娘。「ここまで無いか？！」と同情したくなるほどの「ナイ乳」は彼女最大のコン
プレックス。私確認だが、彼女の微乳が拝めるＣＧは１カットのみである。立ち絵では隆
起しているが、おそらくブラのマジックだろう（笑）。
ほとんど誰に対しても上から目線。基本的に自分の気にいった人間にしか愛想を振りま
かない性格。
最近陸上を始めたらしく、経験者の理沙にコーチを頼んでいたが、短距離選手だった自
分に習うより、同じ長距離の人に習うのがいいんではないかと、偶然通りかかった元長距
離ランナーの主人公に押しつけられる。
良く言うとスレンダーな彼女は長距離走の才能は抜群。だが、指導者がいなかった彼女
に選り好みはできず、最初はいやいやながら主人公に指導され、知識をたたき込まれてい
た。しかし、結果が出てくると「ツンデレ流」で彼を頼るようになり、次第に好きになり
初恋へと発展してしまう。
練習場所が病院の中庭なのだが、そこで体操着にブルマ姿でトレーニングという、なか
なかの根性をしている（笑）。「デコ／ツンデレ／つるぺた／制服／ブルマ」と、お好きな
人にはたまらないパッケージ（爆）。
『大沢志保』・・・さやかの幼なじみで病院の看護婦。小さな丸メガネ。アップにした緑髪。
ピンクベースでブルーのラインが入ったナース服姿。
コケティッシュなイメージだが、無駄な色目を使ったりする登場人物の中でも異彩なキ
ャラ。
と、いっても「彼女は攻略対象ではない」。
最初からすでに村越に完全洗脳されていて、奴の手下として働く下僕になりさがってい
る。村越から間接的にターゲットに催眠をかける道具でもある。
ちなみに主人公の初体験の相手にもなるが、その際催眠をかけられてしまう。
エンディングはないが、村越に洗脳された経緯が語られるルートが存在する。
ヒロインＣＶ
雨宮さやか.........岩城由奈
氷高理沙............こづえ秋乃
遠野あゆみ.........佐々留美子
市原真理............加乃みるく
北里真夜............小蝶
大沢志保............夏野向日葵
『フロムエム』はシリーズの２にあたり、『催眠術』が１、前記ナンバーに書いた『催眠
学園』が３になる。いまだに『催眠術２』やら『裏催眠術２』など、設定や原画家を変え
つつも新作がリリースされているメーカーの看板作、それが「村越催眠シリーズ」である。
で、寝取られという設定は個人的に私のテイストじゃない。『催眠学園』のように「ラブ
ラブなカップル」や「幸せな家庭」をブチ壊す側に回る方が趣味なんだけどね（爆）。
しかして、催眠というアブノーマルな設定を相変わらずうまいこと料理している。サッ
ポロ一番みそ味のように、ここだけは譲らないというこだわりを感じる。
ブラックレインボー作品共通のの大げさな効果音も健在。実際に発射する時に音なんて
しないんだけど、なぜか納得してしまうし雰囲気が出るイメージＳＥなんだよな。
ＤＶＤＰＧながらゲーム性も高く分岐もかなり多い。さやかルートだけでＡ～Ｈと８ポ
イントも存在する。それだけにエンディング数も多い。使い回しの結末もいくつかあるけ
どね。
大概のＤＶＤＰＧはサーチやスキップを利用する方が便利なのだが、このゲームはおと
なしくパスワード（３文字）をメモして集めた方がいいだろう。
で、内容は基本的に「トゥルー１：バッド９」主人公側にとって悲劇に終わるエンディ
ングが圧倒的に多い。
具体的には「ヒロインとハッピーエンド」「村越催眠の後遺症残るアブノーマルＥＮＤ」
「寝取られＥＮＤ」の３つに分類できる。
誉めているのかけなしているのかわからない発言で申し訳ないが、万人向けといえるタ
ッチで、グラフィックに心配はないと思う。
ストーリーもタイトルの意味が「あー」と言わせる部分もあり、意外性はあるが、あま
り後味がいいゲームではない。
催眠で奇行に走るヒロイン達。
寝取られ、つまりは恋人や知人が破壊されていく「催眠強姦」または「洗脳和姦」モノ
だからねぇ。
童貞青年実業家ｖｓ人間失格変態医師の戦いに刮目。まあ、内容的に主人公が負ける前
提のシナリオなんだけど。
総括。これだけの内容をＤＶＤ一枚に納めた技術は素晴らしい。
主人公以外フルボイスで野郎も音声アリなので、村越の変態ぶりもより栄えている。
ただ、ユーザーを選ぶゲームだね、これは。で、ニーズはおそらく少数派であろう。こ
こまでの解説でピンときた人はどうぞ。
あと余談だが、ブラックレインボーのＤＶＤＰＧにはＰＣ版と同じ「Ｐ／ＥＣＥソフト」
が同梱されてる事があったが、今回はカットされていた。......まあ、それこそニーズもな
かったろうけど。Ｐ／ＥＣＥ持っている人はＤＶＤＰＧなんて買わないだろうし。
※Ｐ／ＥＣＥ＝『トゥハート』のアクアプラスが開発したＰＣモバイル。今でも使ってい
る人いるのカナ？
オススメ度......☆☆☆。（大当たり確立１５％アンダー）
０９／３／２１
