「谷村新司さん御逝去」(34-44)
A「谷村新司さんな 亡くなったげなばい」
B「『儚きは』人の旅路とか言うが 今頃な星ぃ囲まれて
『昴』ども 歌いよんなるやろか」
A「いいや 『遠くで汽笛を聞きながら』 『いい日旅立ち』
かもしれんたい」
B「願わくば あたきの一番好きな『群青』ば
『帰らざる日々』ば偲んで、『サライ』(更ぃ)謳って 欲しかった」
「忘れ物」(34-43)
A「あたきゃぁ 部長から訂正ば言われた書類ば
さっきの会議室ぃ 置き忘れてきたごたるばい」
B「隅の荷物乗せぃ 置き忘れたっちゃなかな」
A「あたきゃぁ 置いたつもり(老いたつもり)な
なかとばってん」
B「そやけん あんたこの頃 部長から、
良うない(用ない)って 言わるる」
「書きそこない」(34-42)
A「名詞の代わりぃ 書いて出したメモぃ ウソ字ば書いて
二十歳の受け子の 逮捕されたげなばい」
B「何んて 書いたとな」
A「『支店』ば『市店』って 書いとるげなたい」
B「そらぁ 人ば騙すぃしたっちゃ 最低の、
教養(強要)も いる」