西友がウォルマートの完全子会社になるらしい。。。
大丈夫か?日本。
『ウォルマートに呑みこまれる世界』より
(世界経済に多大な影響を与えている巨大企業、ウォルマートの影響を、あるジャーナリストが暴いた本。)
一企業が肥大化し、圧倒的な影響力を持つと社会にどのような影響を及ぼすのか。
フラット化や格差の問題、雇用の問題などにつながります。
ウォルマートはP&Gにとって単に最大の顧客であるだけでなく、
2位から10位までの顧客すべてを合わせたのと同じ規模になる
ウォルマートの2004年の総利益(103億ドル)を全部従業員(160万人)に還元したとしても、従業員1人あたり6400ドルにしかならない。
「ウォルマートがやっているのはサプライチェーンの革命なんです。
犠牲者として甘んじるのではなく、いかに効率を高めることができるのかを考えなければいけないのです」
(コロンビア大学ビジネススクール教授 ウィリー・ピーターセン)
「人は、海外から安いものを輸入して何が悪い、ウォルマートで安いものを売って何が悪い、と言います。
もちろんインフレは抑えることができるし、ものを安く買えるのはいいことです。
しかし、仕事がなければ何も買えないんです」
1997年から2004年にかけ、ウォルマートの従業員数が48万人増える一方、同時期、米国製造業の雇用数は3010万人縮小した。
過去10年で、29のスーパーマーケットチェーンが連邦破産法に基づく裁判所の保護を求めている。
そのうちなんと25件は、ウォルマートがその原因となっている。
1989~99年の10年間に、ウォルマートが進出したカウンティーの貧困率はウォルマートが進出していないカウンティーよりも高いことがわかった。