24歳 デザイン・雑貨・インテリアショップ 店長さんのデザイン体験日記

デザイン・インテリアのオンラインショップを運営する店長のデザイン・雑貨に関するお話。

アノニマス・デザインって何?

2004-11-01 12:09:47 | デザイン・雑貨
アノニマス・デザインと呼ばれるデザインがある。

デザイナーが関与しないデザインもあるという認識からアノニマス・デザインと呼ばれる考え方がでてきたといわれています。

「アノニマス」という言葉は、英語でAnonymus=無名の・匿名のという意味。

誰も干渉していないデザイン・特別に芸術家や、デザイナーが関わっていないデザインといえるでしょう。 有名なプロダクトデザイナー、柳宗理さんのエッセイの中では、このようなことが書かれている。

「無名といえばかつての純粋な民藝は無名の作品であった。その土地土地の人々の用のために作られたものは、芸術家やデザイナーによる特別のものではなく、名も無き職人によって、造られたものであった。

(中略)

その土地土地の生活の用に準じて忠実に素直に作られているため、健康な平穏な美しさがあった。
事実底には人間性のある暖かい本質が備わっていて、濁って疲れ果てた人々の目を引くのに十分な魅力が潜んでいた。

(中略)

ジーパンがこの世に現れて約150年。

移り変わりの早いファッションの世に服装でそれほど長い生命を保っているのは珍しい現象といえるだろう。はじめは鉱夫の労働着用として作られたそうだが、鉱夫は激しい作業をするから丈夫で長持ちしなければならない。

その点デニムの布地はもってこいであったわけだ。」(柳宗理 エッセイより抜粋)

ブルージーンズが一番染まりやすい。 色がはげにくいということでブルージーンズが考案され、リベットを布地の中に縫いこむやり方も、鉱夫はポケットの中に鉱石や工具等を入れるが、ポケットのは付け根のところがほころびやすい。

そこで銅製のリベットが考案された。

ところが腰掛けると、リベットがお知りにあたったりして、痛く、長時間直射日光
に当たっていると熱くなる。 

「う~ん、困った」と考案されたのが、リベットを縫いこむやり方だったみたいだ。

それが150年後の現代でも、激しい労働に耐えうるズボンということがあって、基本的には変わらず多くの人に愛用され、生き抜いているのだろう。

等、とってもおもしろいことを柳さんは書いている。

物の機能そのものがデザイン性を高めているんですな。





デザイン日誌という名の雑記帳。

2004-11-01 03:06:37 | デザイン・雑貨
「デザイン」って何でしょう?

よく私達使いますよね。空間デザイン・プロダクトデザイン・「デザインがいい」「デザインがカッコいい」等。

ここで、ちょこっと、「チャランポラン博士」と「タロちゃん」に登場してもらいましょう。


チャラリラ~♪

オンライン インテリアショップ Style RICHのメルマガ
から引用。

タロ なんか、僕達は、「デザイン」って言う言葉をよく耳にします。
    「プロダクト・デザイン」「空間デザイン」なんかや、最近では、
「人生デザイン塾」なんてものまでありますよね?
 
 
 
博士 そういえば、よく、私達の周りでは「デザイン」という言葉、がよく使われて
おるなあ・・・。
 
 
タロ なんだか、「デザイン」って姿形のことかなあ・・・
よくわかっているようで、よくわからないなあ。
 
 
博士 なるほどね、そう思うのも、無理はないなあ。それを理解するためには、
ちょっと、「デザイン」という言葉自体が出てきたわけを考える必要があるんだよ。。
 
 
タロ はい。教えてください!
 
 
博士 「デザイン」の起源については、色々いわれているけど、産業革命を契機としている点
では、一致しているんだ。
 
  それまでは、モノつくりは手で行われる手工芸が一般的で、モノの姿形(デザイン)は
  作る人の手にゆだねられていたんだ。
 
  ようするに、「デザイン」の過程と「製造」の過程が同じ人でよかったってことなんだ。
 

タロ へ~、そうなんだ~。
 
 
博士 だけどね、タロ君、産業革命の機械化生産が一般化されてくると、たくさんモノを機械で
  作れるようになってくるでしょ? 
 
  そうすると、多くの作業を細分化して機械を通す必要も
  出てきて、「デザイン」という過程が「製造」という過程から切り離されていってしまったんだ。
 
 
タロ へ~。もう作る職人さん一人が全ての工程に関われなくなってきてしまったんだね・・・。
 
 
博士 そうなんだ。 これが、「デザイン」の起源なんだ。 
 
  昔は、手作業でやっていたならば、モノつくりの中に含まれていた
  過程が専門化されて、いったんだね・・・。
 
 
タロ な~ルほど。
 
 
博士 ただ、この時点では、まだ、今のような専門化された仕事にはなっていなくって、
  むしろ、多くある工程の中のひとつと捉えられていたようだよ。
 
タロ ふむふむ。
 
博士 そこに、もっと積極的な意味を見出し、理論付けをしていった・・・・。そして、
  「モダン・デザイン」という考え方が出てくることになったんだ。
 
 
タロ なるほど!! 
 
 
博士 次回は、もっと「モダン・デザイン」のことを勉強していこうか。
 
  
タロ はい!お願いします。

ほほ~、そうなんだ。

二人のやりとりも結構ためになるんですね。



ちなみに、すばらしいデザインものの日記もあります。
こちら。


http://blog.goo.ne.jp/euvo/


http://blog.livedoor.jp/kiyutomo339/

http://mujimuji.exblog.jp/i7


http://plasticearth.velvet.jp/blog/archives/2004/10/post_14.html

ヤコブセンやその他のデザインプロダクト紹介
http://k-me.tea-nifty.com/atoz/2004/09/arne_jacobsen__.html

こんなデザインインテリアの通販サイトもありました。

http://osusume-item.seesaa.net/

すばらしい北欧デザイン系のブログです。

http://blog.livedoor.jp/private_blog/


【オススメ本】
プロダクトデザインの思想〈Vol.1〉 三原 昌平