【改題】ひとり公論(IT公論)

アラフィフとなりIT土方卒業したのでタイトル変更しました
こちらはどちらかといえば再録中心

リーダ募集!プロマネ募集!は入ると悲惨そのもの

2010-02-17 05:54:27 | IT土方(丸投げ問題について)
オイラたちがとある客先とかに常駐する理由として、その常駐メンバーの働きで現場に好印象を持たせ、そこをトリガに新たなシステム導入案件などを取りにゆく、という大義名分があることが多い。

中小の「人身売買専門」システム会社(右から左へ要員を流すだけ)であればシステム開発の提案なんざできっこないんだけどさ、
けっこう大きめの会社であればほぼ、そういう手法をつかっている。
客先常駐じゃなくて、自社開発案件がほしいからね。

まず常駐させて、現場の様子を探り、システム的に弱いところとかを自社に定期的に報告して、頃合を見計らって営業をかける、と。

つまり、現場に常駐することが多い我々は、尖兵隊、あるいはかませ犬なわけだ。

最初の常駐んときはそれなりのSIerのプロパのSEをいけにえとして張り付きさせるんだけど、徐々に下請けにシフトしてゆく。

そこで僕ら「常駐専門型」IT土方の登場とあいなる。

ギョーカイでこういうやり方が横行している限りはIT土方の需要はなくならない。
だから僕も、路頭に迷わずなんとか生きていける。


というわけで、僕が目にする「プロパさん」のほとんどは、いつも現場から逃げたくてしょーがないようなイメージ。
だから僕らが現場に投入されるケースでは、現場に入ってしばらくしたらリーダ交代、っていうシチュエーションがすんげえ多い。

しばらく常駐していると、現場から雑務を丸投げされるようになったりして、プロパにとっては現場に居続けることにだんだんウマみがなくなってくる。
現場には中途半端に好印象もたれちゃって(最初は頑張るからねえ)、仲良くなっちゃって、継続常駐せざるを得ない。

プロパは逃げたくてしょーがないから、運用案件とかではリーダ募集が多い。
プロパの代わりに外注にリーダ業務から丸投げしちゃう目論見で。

その案件募集にまんまと引っかかって、プロパの代わりにリーダとして入った外注要員って、悲惨だよ。
とにかくいいように利用される。


インフラ系の募集で、「リーダクラス」とか「PMクラス」っていうのは全部アヤしい。なぜ募集するのか? なぜ自社でリーダ、PMクラスの要員をまかなえない(まかなう気がない)のか? ということを、考えなければならない。

さらに、募集要項に「受け身にならない方」とか「顧客とコミュニケーションがとれる方」なんて書かれていた日にゃ何させられるかわかったもんじゃない。


僕はもうそういう案件に飛び込むことはないだろうけど(何度も何度も、イタい目に遭ったから)、IT土方にあてがわれるのがそういう理不尽な仕事ばかりなのであれば、それはそれで仕方がない。なにせここは「最底辺層」なのだから。
「理不尽」こそが大手をふってまかりとおるギョーカイ。


でも、ひと言いわせてもらえれば、やらせんだったらそのリーダ業務込みの単価であってほしいよね。
パートナー会社がリーダを張るってことはものすごいプレッシャーをかけられるんだよ。
いきなりよくわかんねー現場に投入されて、即、あるいは数ヶ月で引継ぎしてリーダだからな。

下につくメンバーもどこぞの馬の骨かどうかもわからないヤツらばかり。
なんで本来商流的に並列であるはずの、よくわからん外注会社の若手の尻拭いをせにゃならんのよ。

外注稼業にはそういう苦労もあるんだってこと。


こういうこと、何度も何度も書いてるんだけどな。。
とにかく、上っ面だけは華やかそうな「リーダ募集!」「プロマネ募集!」にはうかつに飛び込むな!という警告を、ほそぼそとでも発信してゆかなければならない。
もし飛び込むのであれば、「なぜプロマネを募集せざるを得なくなっている状況なのですか?」とはっきり聞かなきゃならない。