【改題】ひとり公論(IT公論)

アラフィフとなりIT土方卒業したのでタイトル変更しました
こちらはどちらかといえば再録中心

[IT土方]同じじゃん!(ダメダメな現場)

2007-11-07 05:46:58 | IT土方(丸投げ問題について)
前にも書いたかもしれないけど。。そうであってもしつこくまた書く。

ムカシ、とあるサーバ運用管理の現場に入って、半年で辞めちゃったんだけど。。
すべて、現場に入ってからわかったことなのだが、その現場は、とあるパートナー会社(A社)が牛耳ってる状況だった。そのA社のリーダが、プロパのような権限を持っていた。プロパの若手もそのリーダの指示で動いていた。

そして、そこの会社のサーバ群は(けっこうな数だった)、そのA社(およびA社の下請け)のナレッジによって支えられていた。

つまり、ドキュメントがない、ということ。

そのリーダというのは、リーダシップもあり、ソフトで人当たりもよく、スキルもあり(というか現場にずっと長いのでそこのシステムの生き字引みたいな感じだった)、ということで一見問題はないのだが、実はけっこうクセモノで。。

もうその現場で、まるで自社のサテライトオフィスであるかのように、好きなようにやってるわけね。たとえばペーペーの新人を育てる場に使ったりとか。。
勤怠については相当ルーズに。そのリーダ自身も常駐契約のはずなのにあまり現場にいないし。。

外面はとても良いそのリーダに対してオイラが直感的に感じた違和感ってのは、他のヒトは感じなかったのかもしれない。なぜなら、結果を出してたからね。とにかく、そのリーダ配下のA社メンバーのおかげでなんとか運用がまわっていた(ように見えた)から。


で、そこのプロパのマネージャも、おそらくそのA社が好き勝手やってる(でも結果はそれなりに出している。。)状況に違和感を感じていたのであろう、別会社(B社グループ)の人間を少しずつ増やそうとしていた。

で、その何人目かがオイラだったわけさ。

しかもオイラはだいぶ年上のほうだったから自然、B社グループのリーダっぽい役回りとなり。。(B社の社員ってわけでもないのに)結果、そのA社リーダと話す機会も多かった。

先に投入されていた若いB社プロパは、陰ではその現場の文句ばっかいってた。とにかく、やることがない、と。(いわゆる「放置プレイ」ね)
A社が牛耳っているわけだから、結局B社からヒトが送り込まれてもA社リーダの下につくわけね。で、A社リーダは自社の人間を育てようとするから、B社にはそれほど仕事をフらないし。
まァいってしまえば「ソフトないやがらせ」ね。
B社勢力が拡大してきたら追い出されてしまうわけだから、B社にそこの運用のナレッジを蓄積されてしまったら、困るわけだ。


そこで、オイラにこの状況を打破してほしい、みたいなことを言うわけだ。

オイラも最初は、なんとかこの状態を打破しようと最初は考えていたし、そこの現場に対する違和感はひしひしと感じていたから(表面上は和やかな雰囲気が流れているが)、
とにかくまず、ナレッジを手順書化しよう、と決めた。
もうひとつは、工数関係ね。ここの現場というのが、作業、案件管理がまったくなされていなくて、放置プレイする割にはだらだらと残業しているような現場だったから、チームとしてどの作業にどれぐらいの工数割かれているのか、とか、障害件数は何件か、とか、とにかく作業を「見える化」「定量化」しようと試みた。

これは、いろいろな「火を噴いている」現場に投入されたときにオイラが独自に(「勝手に」)やることでもある。

現場には定量化できるデータが転がっているから、それを拾い集めてまとめる。


。。でも、結局途中でイヤんなって、辞めた。
なんでかというと、自分は暗黙のうちにB社グループ(数名。。)のリーダになっていったのだが、メンバがまったくついてこないから。

そのメンバたちは、現場、つまりA社に対する文句をぶーぶー言っていながら、結局A社リーダのもとで、ズブズブにA社メンバと同じようにだらだらと仕事していたから。
完全に染まっちゃって。かつ和やかに。A社の若手と同じように、勤怠もルーズになり。。

B社としてのカイゼン、つまり、「勢力拡大」はすべてオイラにゆだねられた格好になっていた。
そんなん、間違いなくnon of my businessだから、ばーっと文句いってすぱっと引き上げた。


B社の勢力拡大というB社最大のミッションを、すでに投入されていたB社プロパはまったくわかっていなかった。(というか、無視していた)
そして、そのB社の上層部は、それが常駐せずともわかっていたから、オイラにすべてを押し付けたわけね。

結局、先に入っていたB社グループのメンバ全員が実は「つかえねー」やつだった。コイツらは、A社リーダの下で、A社のナレッジを吸収しようとはしていたけどね、それは単に自身のスキルアップのためにすぎなかった。でも、自分たちのミッションとして今はA社のナレッジを吸収している段階である(だから、現場で仕事はしている)という言い訳は立っていた。


というわけで、フリーのシニアIT土方はいいように使われる、という典型の例を、書き出しておきたかったわけね。