どうにも動きが取れない相場だ。
全体の流れは下を向いているのに、優待株は底堅いかむしろ上げて高値圏にある。
ポートフォリオを縮小して様子を見ているけど、できれば仕込みたい気持ちもある。
投資金額からしてわずかなら、やられても影響は軽微とすれば自分の(リスクの中に身を投じてハラハラしてみたいという)ギャンブル願望を抑えるうえでも、投資してもいい。
FXであっという間に資金を溶かしてしまったことを考えたら、それくらいどうということはない。
テクニックはよく理解していないが、信用でリスクを限定して優待の権利を確保するのが確実なんだろうが、それだけのために投資するのもわびしい感じがする。
確かに3千円の優待と2千円の配当を1千円のコストで確保できたらやったという気持ちになれるとしたら、それはそれで結構なことに違いない。それが究極の投資なんだろう。
配当+優待利回りがどんなに高くても株価がそれ以上に下げれば投資の意味はなくなる。それを考えたら確実に取っていくのがいい。でも本当に確実に取れるものなのかよくわからん。
ともあれ、今の相場はコメントするのも億劫になるような値動きだ。歴史的な暴落相場を控えているかもしれないのに、意外に静かである。ほんの綾戻し、小康を保っているだけのことに過ぎないのかもしれない。
下げては戻し、また下げては戻しを繰り返しながら長い目で見れば歴史的な暴落相場であったと評価されることになるのだろう。
日本株で言えば89年の3万9千円から5千割れまでの8分の1への暴落相場の途上にあるのかもしれないのだ。優待株投資を考えている自分には最高の投資場面が到来するのだ。
もっともその時は日本経済が絶望的な状況に置かれているときかもしれないが、意外にそうでもないかもしれない。
上げ下げで儲けるなら別だが長期投資をしようと思うなら、今はじっと息をひそめて相場から距離を置いて待つべきなんだろう。