厚木野太一の「パンティストッキングのお部屋」

婦人肌着業界並びに婦人靴下業界から長引く不況に喘ぐ
冷え切った我が国経済の立て直しを図ります。

『ボディスーツ概論』

2024-10-29 18:20:16 | パンティストッキング


これは大手通販会社【ベルーナ】のボディスーツの宣材です。ステキですよね。 婦人肌着のモデルさんと言えば大概スレンダーなボディの女性が多いのでこれを見てボディスーツに関心を寄せる女性が増えるコトを期待します。
ボディスーツがアラフィフ以降の女性の為の補正下着というイメージがいつ頃からか付いてしまった感があるけどこれにはボディスーツならではのサイズ規格に問題がありそうなんです。
レオタードやスクール水着の様にワンピーススタイルのボディスーツなのにサイズの選定はブラジャー部分とパンティ(ガードル)部分、即ちアンダーバストとカップサイズ、そしてヒップサイズだけで行います。
適応身長の明記が有りません。
これは婦人服あるあるらしくて、それを知らないでいた18才当時のボクは店員さんに聞いたところ、お店にある3種類のボディスーツを出してくれて、着丈はどれも標準サイズだけれど微妙に着丈が違っていてその中で一番着丈が長いモノを勧めてくれたんです。それがボク史上初のボディスーツでした。
そもそも成人女性の標準身長ってナニって話なのだけど、因みにスポーツウェアなどのJASPO規格の場合、【XS】【S】【M】【L】【XL】とサイズ毎に適応身長もスライドして変わるのに対してJIS規格の婦人肌着はサイズの大小に拘らず成人女性の標準身長を158cm±4cm(154cm〜162cm)に設定されています。これの何処が問題かというと、標準身長の設定がいつまでも昭和世代のところなんです。
つまり昭和の成人女性の標準身長を平成の成人女性にもあてはめ様としているところに無理があるという話で、言ってみれば「昭和時代の30代女性と平成時代の30代女性の身長が同じっておかしくありませんか?」というコトなんです。
介護職に就く前は28年間登山用品専門店で折しも中高年の登山ブームとスポーツランジェリー(主にブラジャーとショーツ)のニ大ブームの到来に乗じて、スポーツブラのフィッティングとレジ兼任の女性スタッフ
の手が塞がっているとき、婦人肌着コーナーの商品整理をしていたボクに「ブラジャーの試着をさせて頂けませんコト?」と声掛けされた時、「どうぞ」と言うと自然の流れで一緒に試着室に入れたのです。
女性用の試着室はスポーツブラのフィッティングサービスがし易い様にと比較的広めに作られているコトもあってか、異性同士ならではの適度な緊張感の下、的確なフィッティングアドバイスができたと思います。
一通り終えて試着室から出ると、女性のお客様とブラジャーを手にした男性店員に対して次の試着を待つ数名の女性客に「エッ、どういうコト?」という様な視線を浴びると、ボクがフィッティングしたお客様が気遣って「それとお揃いのショーツもお願いね」と仰って頂いたコトも手伝って、そうこうしている内にヘルプに駆けつけた女性スタッフが「厚木野係長、何してるんですか!?」と言われる前に「こちらのお客様に◯◯の【C85】をご試着頂いて下さい」と言って、最初のお客様のフォローを終えると、それを待っていたお客様からブラジャーのフィッティングを希望されて、その日以来、母娘3代を含む100組以上のカルテを作るなど、男性のフィッティングアドバイザーが居るお店としてスポーツブラとショーツの拡販に貢献するコトができました。
中には男性店員にブラジャーのフィッティングアドバイスをされるなんて有り得ないとか言って長年ご来店を拒否されたお客様も居たけれど、乳房の張り具合い(垂れ具合い)を見ただけで、つまりメジャーを使わない、即ち女性の身体に触れるコトなくジャストフィットのブラジャーを出してくれる男性フィッティングアドバイザーが居るお店として口コミで関東近県で年齢は50才から72才と幅広くご利用頂きました。
17才から肌着女装に目覚めたボクは身に着ける楽しさとお店で購入する喜びを知ったコトでお店のスタッフさんの理解を得られたコト、登山用品専門店というコトもあってかお客様も男勝り?な女性が多かったり、
男性としては珍しくランジェリーの知識も豊富なコトからスポーツブラに限定するコトなくランジェリーとしてのブラジャーのお話もできたしボディスーツのお話を振れば外出の時は欠かせなかったり初めてのお産の後からずっと着てるお客さんだけじゃなくて、ボディスーツに関心を持ってくれてるお客さんが多いコトを知るコトが嬉しかったです。 
販売する側として告知しておくべきは、成人女性の標準身長を採用していると言いながら、着丈が微妙に長くなっている感があるコトです。
着丈が長くなった分、ボク的には何とか着られるボディスーツが増えたのはイイけれど、この事実がもたらす不都合はヴァージスラインを合わせると今まで快適に着用できていたボディスーツのクロッチ部分が浮いてしまうとか、クロッチ部分をピッタリ合わせて着用するとヴァージスラインが合わずに肩が浮いてしまうといった女性がいては困るのです。
何れにせよ着丈が合わない場合はボディシェイパーとガードルの組合せをお勧めするのがセオリーになっています。ボディスーツを購入する気
マンマンの女性に着丈が合わないからと言ってお店サイドが別のアイテムを提案しなければならないのは忍びないモノです。
大手通販会社の【セシール】では、
『長身サイズ(166cm±4cm)』と『プチサイズ(154cm±4cm)』とあって、それぞれモデル限定だけれど、売れ行きは好調なんです。
長年に亘ってブラジャーのフィッティングアドバイザーとして、時にはお客様のたっての御要望で掟破りのショーツのフィッティングをするコトも有る中で女性について立てた1つの仮説があります。
題して『女性の真理』です。
即ち曰く「女性とは、同性である女性の前では絶対に恥をかきたくないけれど、異性である男性の前ではイッパイ×2 恥ずかしくなりたいと思っている」と。
『女性の真理』とは狭い試着室という秘密の空間で異性間に於いて行われるブラジャー、時にはお客様からのたっての御要望で掟破りのショーツのフィッティングアドバイスをするにあたって旅の恥はかき捨て的にここぞとばかりに大胆になれる女性の乙女心を基にボクが立てた仮説です。
わざわざ来店したらボクの公休日で
日を改めてボクのフィッティングを受けに来てくれるなど、異性間のフィッティングを楽しんでくれてる様で楽しかったです。
ここで質問です。
同性である女性の前で恥をかくのと異性である男性の前で恥ずかしくなるとしたら、さて貴女はどちらを望みますか?
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