ブランデンブルク門
海に囲まれた国土に暮らす私たちには国境ということにあまり関心がありません(もっとも尖閣諸島など領海問題がありますが。)。でも陸続きで境を接している国々にとっては、常に意識するべきことだったのです。国境には検問所が設けられ、出入国検査が厳しく行われていました。それが現在ではEU諸国間の検問所は取り払われ、かつてはここにありましたよという痕跡だけが残っています。ドイツからチェコにバスで移動した時も、ついうとうととしていたら、これまでのただ広大な平原の姿が、少し高い山が見えるようになって車窓の眺めが変わっているので聞いてみると、さっき国境を越えたよとのこと。道路標識の文字やデザインが変わっていましたが、何のしるしも無かったようです。紛争の無い自由な行き来ができることが何より大切なことを改めて心に仕舞い込みました。