新星空の友

秋から初冬の二重星を撮影しました

 20cm電動ドブソニアン望遠鏡で秋から初冬の二重星を撮影しました。
 12月3日夜、晴れました。夕食後の日課のウォーキングを取りやめて、自宅庭へドブソニアン望遠鏡を出して二重星(連星含む)を撮影することにしました。
 撮影対象は、くじら座γ星、ペルセウス座ε星、みずがめ座ζ(ゼータ)星、うお座α星です。
 ペルセウス座ε星を除き、角距離2秒前後の撮影の難しい星です。
 うお座α星は2年前にも撮影してますが、もっときれいに分離した写真を撮影したいと思って、再挑戦です。
 目的星の導入は、ドブソニアン望遠鏡の位置表示機能(赤経・赤緯表示)を使って、導入誤差補正して行いました。この方法でやりますと、導入が楽にできます。
 くじら座γ星は倍率×200倍で観ますと、何とか分離して観えますが、像が踊りまくっています。うまく撮影できるか判りませんが、連写撮影しました。他の重星も同様に連写撮影しました。
 連写撮影した写真は、後で良い画像だけ選んでソフト現像処理します。

 各重星の光度等データは次の通りです。
1.くじら座γ星(重星)    光度3.5-6.2等 角距離2.9秒
2.ペルセウス座ε星(重星)   2.9-8.1等       8.8秒
3.みずがめ座ζ星(連星)   4.4-4.6等     2秒 公転周期856年
4.うお座α星(連星)     4.3-5.3等     1.8秒      933年

 二重星撮影前には、月(月齢6.5)も撮影しました。
 (月齢6.4の月は10/5にも直接焦点撮影して10/19に載せています)
 二重星撮影後、空は曇ってしまい、機材を片付けました。

 撮影した写真5コマ(月を含む)を添付します。
 写真①、③、④は拡大しますと、よく判ります。

 くじら座γ星(写真①)は微妙に分離して写っています。
 みずがめ座ζ星(写真③)は角距離2秒が分離して写りました。
 今回、うお座α星(写真④)は角距離1.8秒の星が点々に分離して写りました。
 

①くじら座γ星(重星)
2019年12月3日19時46分06秒 露出1/8秒
20㎝ドブソニアン望遠鏡 F6 アイピースNPL6㎜
35㎜ F4.5 トリミングISO6400 自宅 気温7℃

②ペルセウス座ε星(重星)
2019年12月3日20時00分44秒
露出1/10秒×2コマ 他データは①と同じ

③みずがめ座ζ星(連星)
2019年12月3日20時27分44秒
露出1/80秒×2コマ ISO3200 他データは①と同じ

④うお座α星(連星)
 
2019年12月3日20時39分34秒
露出1/30秒×2コマ ISO1600 他データは①と同じ 

⑤月(月齢6.5)

2019年12月3日19時24分04秒
露出1/400秒×5コマ 20㎝ドブソニアン望遠鏡 F6
アイピースNPL40㎜ コリメート撮影 トリミング ISO400
自宅 ※正立像へ変更


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