光害の自宅で地球へ最接近頃のZTF彗星(C/2022 E3)を追跡撮影しました。
2月1日夜明け前、快晴。目覚ましで朝3時に起床しました。空をチェックしますと、天気予報通り、快晴でした。
前日夜にε-130D望遠鏡を庭へ準備してありましたので、すぐに撮影態勢に入りました。
少し霜が降りています。望遠鏡の樹脂カバーは白くなっています。
月明かりもなくなって撮影条件が良くなりました。
22E3彗星は北極星の左上(きりん座)にいます。光害の多い空の方向です。
ISO3200で撮影しますと、適正露出6秒です。(ISO1600の場合は適正露出12秒相当です)
基準星を双子座カストルにして彗星を導入しました。大体同じ赤経位置の星を基準星に選びました。
そして、101連写撮影しました。
その間、自宅内でラジオを聴きながら待機です。
最近、たくさん連写する時は、このやり方です。昔の撮影に比べて楽になりました。
撮影終了して機材片付け後、再度就寝しました。
午前中からソフト現像処理して写真制作しました。連写コマ数が大変多いため、処理に時間を要しました。
撮影した写真2コマを添付します。(2/2朝、写真②追加しました)
光害の自宅では、やはり淡いイオンの尾を写すことは難しいです。
他の人のネット上の写真ではイオンのアンチテイルも出ています。
--- 追加 ---
前日夜、月明かり(月齢9.3)の中で22E3彗星を撮影していますので、月明かりの22E3彗星も載せました。
LPR-Nフィルターを使って撮影した結果、月明かりのない時と比較して適正露出は短くなりましたが、コマの写りは大差ない感じでした。
その結果、干渉フィルターを使えば、月明かりの中でイオンの尾は写りにくいですが、コマはまあまあ写ることが判りました。
尚、最接近頃の22E3彗星は(見た目で)イオンの尾が少なくなったようです。彗星を正面側から見ている格好になるからでしょう。
①地球へ最接近頃のZTF彗星(C/2022 E3)

2023年2月1日03時47分20秒~58分59秒
露出6秒×101コマ ε-130D F3.3 LPR-Nフィルター
メトカーフコンポジット トリミング フォトショップ処理追加
ISO3200 自宅 気温-1℃ 上が北
※左下方向へイオンの尾が淡くあるように見えます。
※暗い空で撮影した他の人のネット写真にはイオンの
淡い尾が写っていました。(2/3追記)
②月明かりのZTF彗星(C/2022 E3)

2023年1月31日23時01分18秒~03分03秒
露出4秒×25コマ ε-130D F3.3 LPR-Nフィルター
メトカーフコンポジット トリミング ISO3200 自宅
気温0.5℃ 上が北