天体写真に使うデジカメRAW画像のISO感度と総露出時間の関係を実写真で確認しました。
3月28日曇り時々雨。天気予報で約1週間星空になりませんので、確認の意味でデジカメRAW画像のISO感度と総露出時間(単露出時間×コンポジットコマ数)の関係を調べてみました。
カメラは常用しているキヤノンEOS Kiss X6i一眼デジカメです。
確認に使用した実写真は①ISO3200の30秒×4コマと②ISO6400の15秒×4コマです。ISO6400はISO3200の感度2倍ですから、露出時間は1/2の15秒がISO3200と同じ露光量になると考えられます。そして、写真4コマをコンポジット(複数枚合成)して露光量を4倍にしてコンポジット処理します。
実写真でコンポジット処理した結果は、次の通りです。
①ISO3200の30秒×4コマと②ISO6400の15秒×4コマをそれぞれコンポジット処理した画像を「自動レベル調整」して目視比較しました。
結果は、考えた通り大体同じレベル画像でありました。この結果から感度と総露出時間は逆比例していることになります。フイルムカメラと同じ関係です。キヤノンEOS Kiss X7一眼デジカメも同様でした。
私の所有するキヤノンカメラ2種以外のカメラは実写真で確認していませんので、仕様が異なるかもしれません。N社のカメラのRAW画像は逆比例しない仕様とのネット情報があります。
従って、知りたい人は各自・各社のデジカメを実写真を使って確認してほしいです。(カメラ毎・メーカ毎に仕様が異なるかもしれませんから)
実写真で確認した写真2コマと作例写真を添付します。
写真①と②はステライメージ8ソフトで「自動レベル調整」しますと、大体同じ画像レベルになっています。
画質は感度の低い①の方が滑らかで良いように見えました。
①ISO3200の露出30秒×4コマ

②ISO6400の露出15秒×4コマ

③作例、ラブジョイ彗星(C/2014 Q2)

2015年1月13日20時16分20秒~18分22秒
露出30秒×4コマ ε-130D F3.3 トリミング無
ISO3200 設楽町段戸山