共生科学概論Ⅱ はじめてテレビ会議システムを使ってスクーリング
42名6会場
去る2月10・11日に共生科学概論Ⅱのスクーリングが、はじめてテレビ会議システムを使って行なわれました。年度末ということもあって駆け込みの参加者も多く、合計42名(札幌学習センター14名、釧路自主会場11名、立川学習センター2名、横浜学習センター6名、広島学習センター6名、沖縄学習センター3名)という大人数でした。共生科学概論Ⅱのスクーリングはこれまで多くても20名前後でしたから、この人数は私にとってもびっくりと同時に緊張するものでした。
どうやって全体を掌握するか
まず、どのようにしたら異なる会場にいる学生をまとめることができるのか、音声はうまく伝わるのか、板書は見えるのか、参加者相互のコミュニケーションはうまくはかれるのか、直接顔を合わせない学生のスクーリング評価をどうしたらよいのか・・・・と心配事が頭を駆け巡りました。当日は温暖化の影響もあってか発信もとの札幌会場は時折雪はぱらついていましたが、道路の雪はさほど困難なものではありませんでした。札幌よりさらに北にある釧路はどうだったのか、また、遠く離れた南の沖縄の会場の様子は?など気にかけながら授業を始めていきました。目の前に座っている学生さんに話しかけるより、離れた会場にいる学生さんのことが気になって、○○会場どうですか?△△会場は?という問いかけを繰り返し、6会場もあると結構その時間が大変なのだと気づきました。後で行った学生のアンケートから、意外と発信もとの学生に対する注意がおろそかになっていることが判り、反省点となりました。
共生科学概論Ⅱでは
共生科学概論Ⅱでは、現在ヒトが地球上に存在するに至った歴史的過程を、地球46億年の歴史に沿って学んでいき、地球環境が現在のように整えられていく過程を何とか実感として理解してほしい、その中でヒトの歴史はわずかこれほどにしか過ぎないのだということを実体験してもらうために進化カレンダーを作ります。まず、地球の歴史46億年を1年と仮定して、地球誕生が1月1日午前零時、現在を12月31日午後24時として、その間に起こった出来事を日時に当てはめていくのです。億年という大きな数字がなかなか理解されず、作業時間を1時間程度とるのですが、各学習センターかなり苦労していたようで、応援にはいっていただいたようです。完成しないところは宿題にするのですが、遠くのセンターのカレンダー作りを直接見ることができず、今後の課題となっています。もう1つ、普段のスクーリングでは2日目の午後に環境問題に関して、3~4人のグループを作ってテキストをもとに分担を決めて議論の結果、要約を作り発表するということを行っていますが、これはおそらく無理だろうと思って、新たに地球温暖化に関するビデオを入れました。
テレビ会議システムの問題点
共生科学概論Ⅱで扱っている地球環境の歴史の中で、『共生』という現象はしばしば登場します。そして現在も地球環境の中で多様な生命が共生しています。そのお話はまたメールマガジンでお伝えすることにして、星槎大学の「生きる」という意味をより豊かにしたいと思いませんか?というキャッチフレーズに対して、ヒトはこうやって多様な生物の最後に地球に登場し、現在こんな環境問題に直面している、それを解決するためにはヒトはどうしたらよいのかを考えていきたいのですが、学生の反応はどうだったでしょうか。いくつか拾ってみたいと思います。
・いろいろな会場で学んでいる人がいることがわかって勇気付けられた
・ビデオの内容がよかった
・ヒトを客観視できた
・交通費や宿泊費がかからなくてよい
・共生科学概論Ⅰを学んだ後であったため、共生の意味を深く考えられた
・環境問題に対する意識が薄らいでいたのが引き戻された
・共生という言葉と、地球環境・進化のつながりが明らかになった
・自分はちっぽけと感じた
・パワーポイントの資料を手元にほしい(多数)
・テレビ画面の授業に戸惑った
・画面を通しての理解が細かくて難しかった
・ビデオの画質が悪かった、細切れで見にくい(会場特別)
・グループ討議の時間をもっと取ってほしい
・マイクのエコーが気になった
・インターネットの授業があるとよい
・“中学で学んだでしょう”と言わないでほしい
・会場間の議論は難しい
・2日間では足りない
・テレビ会議はいや、生を追いかける
このように学生の反応はいろいろな面から出されましたが、個別のスクーリングと比較すると、いつもの内容ではできませんでしたし、話している側では難しさを感じました。ただ通信制の大学でやむをえない面もありますし、テレビ会議用のカリキュラムを別途作る必要があるかもしれません。また、テレビ会議システムを支えてくださった各学習センターの職員の方々のご苦労は大変なものでした。特に中心となった札幌の遠藤先生、横浜の小林さんどうもありがとうございました。 森川和子
42名6会場
去る2月10・11日に共生科学概論Ⅱのスクーリングが、はじめてテレビ会議システムを使って行なわれました。年度末ということもあって駆け込みの参加者も多く、合計42名(札幌学習センター14名、釧路自主会場11名、立川学習センター2名、横浜学習センター6名、広島学習センター6名、沖縄学習センター3名)という大人数でした。共生科学概論Ⅱのスクーリングはこれまで多くても20名前後でしたから、この人数は私にとってもびっくりと同時に緊張するものでした。
どうやって全体を掌握するか
まず、どのようにしたら異なる会場にいる学生をまとめることができるのか、音声はうまく伝わるのか、板書は見えるのか、参加者相互のコミュニケーションはうまくはかれるのか、直接顔を合わせない学生のスクーリング評価をどうしたらよいのか・・・・と心配事が頭を駆け巡りました。当日は温暖化の影響もあってか発信もとの札幌会場は時折雪はぱらついていましたが、道路の雪はさほど困難なものではありませんでした。札幌よりさらに北にある釧路はどうだったのか、また、遠く離れた南の沖縄の会場の様子は?など気にかけながら授業を始めていきました。目の前に座っている学生さんに話しかけるより、離れた会場にいる学生さんのことが気になって、○○会場どうですか?△△会場は?という問いかけを繰り返し、6会場もあると結構その時間が大変なのだと気づきました。後で行った学生のアンケートから、意外と発信もとの学生に対する注意がおろそかになっていることが判り、反省点となりました。
共生科学概論Ⅱでは
共生科学概論Ⅱでは、現在ヒトが地球上に存在するに至った歴史的過程を、地球46億年の歴史に沿って学んでいき、地球環境が現在のように整えられていく過程を何とか実感として理解してほしい、その中でヒトの歴史はわずかこれほどにしか過ぎないのだということを実体験してもらうために進化カレンダーを作ります。まず、地球の歴史46億年を1年と仮定して、地球誕生が1月1日午前零時、現在を12月31日午後24時として、その間に起こった出来事を日時に当てはめていくのです。億年という大きな数字がなかなか理解されず、作業時間を1時間程度とるのですが、各学習センターかなり苦労していたようで、応援にはいっていただいたようです。完成しないところは宿題にするのですが、遠くのセンターのカレンダー作りを直接見ることができず、今後の課題となっています。もう1つ、普段のスクーリングでは2日目の午後に環境問題に関して、3~4人のグループを作ってテキストをもとに分担を決めて議論の結果、要約を作り発表するということを行っていますが、これはおそらく無理だろうと思って、新たに地球温暖化に関するビデオを入れました。
テレビ会議システムの問題点
共生科学概論Ⅱで扱っている地球環境の歴史の中で、『共生』という現象はしばしば登場します。そして現在も地球環境の中で多様な生命が共生しています。そのお話はまたメールマガジンでお伝えすることにして、星槎大学の「生きる」という意味をより豊かにしたいと思いませんか?というキャッチフレーズに対して、ヒトはこうやって多様な生物の最後に地球に登場し、現在こんな環境問題に直面している、それを解決するためにはヒトはどうしたらよいのかを考えていきたいのですが、学生の反応はどうだったでしょうか。いくつか拾ってみたいと思います。
・いろいろな会場で学んでいる人がいることがわかって勇気付けられた
・ビデオの内容がよかった
・ヒトを客観視できた
・交通費や宿泊費がかからなくてよい
・共生科学概論Ⅰを学んだ後であったため、共生の意味を深く考えられた
・環境問題に対する意識が薄らいでいたのが引き戻された
・共生という言葉と、地球環境・進化のつながりが明らかになった
・自分はちっぽけと感じた
・パワーポイントの資料を手元にほしい(多数)
・テレビ画面の授業に戸惑った
・画面を通しての理解が細かくて難しかった
・ビデオの画質が悪かった、細切れで見にくい(会場特別)
・グループ討議の時間をもっと取ってほしい
・マイクのエコーが気になった
・インターネットの授業があるとよい
・“中学で学んだでしょう”と言わないでほしい
・会場間の議論は難しい
・2日間では足りない
・テレビ会議はいや、生を追いかける
このように学生の反応はいろいろな面から出されましたが、個別のスクーリングと比較すると、いつもの内容ではできませんでしたし、話している側では難しさを感じました。ただ通信制の大学でやむをえない面もありますし、テレビ会議用のカリキュラムを別途作る必要があるかもしれません。また、テレビ会議システムを支えてくださった各学習センターの職員の方々のご苦労は大変なものでした。特に中心となった札幌の遠藤先生、横浜の小林さんどうもありがとうございました。 森川和子