こちらもこんな時でもなければ観る機会もなかった作品で、ポルトガルの歴史がわかればさらによかったけど、わからなくても、50年前わがままでギャンブル好きな老女アウロラの若い頃が明らかになるにつれてタイトルの意味がわかり始める後半の展開に引き込まれた。
若い頃のアウロラを演じたアナ・モレイラも綺麗だったけど相手の若い頃のジャン・ルカ・ベントゥーラ役のカルロト・コッタの美形ぶりもハンパなくて、美男美女のメロドラマとしても堪能した。
《短気でギャンブル好きの老女アウロラは病に倒れ、世話を焼いてくれる隣人のピラールと、無口なメイドのサンタに、「消息不明のベントゥーラという男を探してほしい」と頼む。ピラールとサンタは、アウロラの願いをかねるためベントゥーラを見つけ出すが、彼はすでに正気を失っていた。やがてベントゥーラとアウロラが、ポルトガル植民地戦争が始まって間もない50年前に交わしたという、ある約束が明らかになっていく》
モノクロ＆スタンダードで描かれる映像美にも注目。
◆CAST
テレーザ・マドルーガ、ラウラ・ソベラル、アナ・モレイラ、カルロト・コタ、エンリケ・エスピリト・サント
原題:Tabu
118分
キネカ大森1 18:50～観客20人程/134席
