続・とりあえずの映画鑑賞メモ

「パスト ライブス 再会」(2023米=韓国/ハピネットファントム・スタジオ)

《海外移住のため離れ離れになった幼なじみの2人が、24年の時を経てニューヨークで再会する7日間を描いた、アメリカ・韓国合作の大人のラブストーリー。これが長編映画監督デビュー作となるセリーヌ・ソンが、12歳のときに家族とともに海外へ移住した自身の体験をもとにオリジナル脚本を執筆し、メガホンをとった。ノラ役はNetflixのドラマシリーズ「ロシアン・ドール 謎のタイムループ」や声優として参加した「スパイダーマン スパイダーバース」などで知られるグレタ・リー。ヘソン役は「LETO レト」「めまい 窓越しの想い」のユ・テオ。2023年・第73回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門出品。第96回アカデミー賞では作品賞、脚本賞にノミネートされた。》

勉強の成績で1位、2位を争っていた同級生同士が大人になって再会のラブストーリーとか、少し前に観終わった韓国ドラマの「ドクタースランプ」を思い出したりしたのは置いといて、既に伴侶がいる女性と彼女を巡る男性の揺らぐ心が繊細に描かれていて、これといって派手な事件が起こるわけではないのにその揺れる様子がスリリングでスクリーンから目が離せなかった。

韓国ドラマによくある、美男美女がツンデレからデレデレに変化するというのではないところも逆に新鮮というか、心が揺れる妻に対して嫉妬や不安など自然に反応しながらも許容と理解で包み込む夫の姿が印象的!

俳句の世界では、説明でなく場面描写で最大限に想像力をかき立てることが良句といわれると聞いたことがあるけど、ラストシーンはまさにそれ、幼馴染の男性と現在の夫との間で揺れる妻の万感の思いが伝わってくる名ラストだった。

☆あらすじ☆
韓国・ソウルに暮らす12歳の少女ノラと少年ヘソンは、互いに恋心を抱いていたが、ノラの海外移住により離れ離れになってしまう。12年後、24歳になり、ニューヨークとソウルでそれぞれの人生を歩んでいた2人は、オンラインで再会を果たすが、互いを思い合っていながらも再びすれ違ってしまう。そして12年後の36歳、ノラは作家のアーサーと結婚していた。ヘソンはそのことを知りながらも、ノラに会うためにニューヨークを訪れ、2人はやっとめぐり合うのだが……。
※映画.comより

キャスト
グレタ・リー
ユ・テオ33
ジョン・マガロ

監督
セリーヌ・ソン

原題  Past Lives

106分

G

T・ジョイPRINCE品川2 19:15〜観客15人程/190席












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