続・とりあえずの映画鑑賞メモ

「夜明けまでバス停で」(2022渋谷プロダクション)

《「痛くない死に方」「禅 ZEN」などの高橋伴明監督が板谷由夏を主演に迎え、バス停で寝泊まりするホームレスにならざるを得なかった女性を主人公に、社会的孤立を描いたドラマ。》

コロナ禍を描いた映画といえば昨年の5月に観た石井裕也監督の「茜色に焼かれる」や今年2月に観たのんちゃん主演・監督の「Ribbon」が記憶に新しいけど、ここまでリアルにコロナ禍の現状と政治批判を描いた映画は初めてかも!

基本的には2020年に幡ヶ谷のバス停で寝泊まりするホームレスの女性が襲われて死亡した事件が元になっているということだけど、事実とは違う高橋伴明監督なりの結末は観てのお楽しみ。

さまざまな事情が重なってコロナ禍で動きが取れずにホームレスになっていく女性を演じた板谷由夏さん、彼女が働くバイト先の同僚を演じた片岡礼子さん、ルビー•モレノさんや、セクハラにパワハラに好き勝手放題のクソマネージャーを演じた三浦貴大さんなどキャストにも恵まれて見ごたえ充分、上司と部下の間で揺れる店長を演じた大西礼芳さんもよかった、根岸季衣さんの役名が派手婆というのもツボ?(笑)

緊急事態宣言や安倍さん、菅さんなどのニュースフィルムが流れたりで、柄本明さん演じるホームレス老人に代弁させての直球な政治批判のメッセージが込められているので、誰にでもおススメというわけにはいかないけど、“もしかしたら明日、誰しもが置かれるかもしれない「社会的孤立」”を視覚化しているという意味では多くの人に観てもらいたいと思った。

どうしてもこの作品が気になってK's cinemaに行ったけど、よく考えたら6年前に「貌斬り KAOKIRI~戯曲「スタニスラフスキー探偵団」より~」を観て以来6年ぶりかも、シニア料金は値上げ前そのままの1000円というのも嬉しいし、また気になる作品があったら足を運びたい。

☆あらすじ☆
昼間はアトリエで自作アクセサリーを販売し、夜は焼き鳥屋で住み込みのパートとして働く北林三知子。しかし突然訪れたコロナ禍により、仕事も住む家も失ってしまう。新しい仕事は見つからず、ファミレスや漫画喫茶も閉まっている。行き場をなくした彼女がたどり着いたのは、街灯の下にポツリとたたずむバス停だった。誰にも弱みを見せられないままホームレスとなった三知子は、公園で古参ホームレスのバクダンと出会う。一方、三知子が働いていた焼き鳥屋の店長・寺島千晴は、コロナ禍の厳しい現実と従業員との板挟みになり、恋人であるマネージャー・大河原智のパワハラやセクハラにも悩まされていた。
※映画.comより

キャスト
板谷由夏
大西礼芳
三浦貴大
松浦祐也
ルビー・モレノ
片岡礼子
土居志央梨
あめくみちこ
幕雄仁
鈴木秀人
井上
長尾和宏
柄本佑
下元史朗
筒井真理子
根岸季衣
柄本明
福地展成
小倉早貴
山上賢治
安部智凛
高橋K太
大山雄史
榊原美鳳
山沖純
和田修昌

監督
高橋伴明

91分

G

K's cinema 18:20〜観客8程/84席







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