jar of pickles

九州でもcamera

住宅の公共性

2011-06-09 | architecture
ブログを再開してからというもの
以前より自宅でパソコンを前にすることが増えてきました。

そこで見つけたのがこちら。
第6回ダイワハウスコンペティション

今回のテーマは住宅の公共性について。
インターネットでのコミュニケーションや世界が構築された中で
リアルな生活の場にはどんなことが求められるのか。
これまでみんなのイメージにある
一住宅一家族。~LDKという構成。
現代社会の住宅像には何が求められるか。という内容の
新しい提案が求められた論文コンペでした。

上のサイトに載ってたレジュメだけ
読ませてもらいました。
現実性はともかく、方向性を考える上では
おもしろい内容ばかりでなるほどなぁって
感心する一方、焦りも感じました。
こういうコンペに住宅に関わっている人が
一切出てこないことに
現状がなかなか変わっていかない要因が
含まれているように感じます。

それにしても少し見ないうちに
こんなコンペも行われていたんだなと
浦島太郎気分になってしまいました。
こんなことではいけない。

alvar aalto residence

2011-06-01 | architecture
スタジオに続いて自邸も見てきました。
晴れてたこともあってか
こちらもとても居心地のよい空間ばかりでした。



道路側外観。街路に対しては閉鎖的。玄関脇に緑を植えているのが白い壁に映えて美しく見えた。



南側外観。ヴォリュームのバランスがいいんだろうな。特別な感じはしないけど、どこか安心できる。



玄関。昔は玄関に電話があるのが普通だったんだ。



玄関横にあるコート掛け。カーテンで隠してあるのがなんだかステキでした。



ダイニング。テーブルは間に挟むとワイドが広げられるようになってます。
しかも奥に見える家具の脇に収納できるというスグレモノ。




ダイニングでもう一枚。端にある家具はスタジオの玄関にあったアアルトデザイン家具の前身?



家の中の作業場。西側の大きな開口から入る光がとても気持ちよかったです。



作業場奥に見えるのが書斎。そこもカーテンで仕切ってありました。カーテンのタイル柄とタイルを合わせてあります。



リビング。なんでかすごく気持ちのよいリビングでした。窓、家具、照明、広さ。
大事なことは少ないけど1つ1つ丁寧にするととてもいいものになるんだと当たり前のことを思います。




とても心地よい家でございました。
こういう家がたくさんできるようになるといいな。

alvar aalto studio

2011-05-31 | architecture
しばらく更新が途絶えましたが再開します。
その間にもいろいろ動いておりましたので
またそれも更新できればと思う。

alvar aaltoの設計事務所。
旅行前にメールのやりとりで予約をして
見学してきました。
好きな建築家ではあるけど
言うほど詳しく知りませんでした。
見学した感想としては
敷地形状、方角、周辺の要素を素直に捉えた
優しい建築だったように思います。



玄関。この把手のデザインでピンと来ますね。



玄関ホール。階段からやわらかく朝日がが差し込んでいます。



コート掛け。よく見るとかわいい帽子掛けのアングルが付いてて素敵でした。



野外プレゼン会場。右の横長窓の部屋がアアルトの部屋です。



アアルトの部屋から見るとこんな感じ。楽しくシビアな世界が想像できた。



所員のアトリエ。朝は高い位置から朝日が差し込むように。夕方はサンセットが望めるように計画されていた。



食堂。キッチン、ダイニング両方から使えるカップボードが魅力的。楽しい食事ができないといい仕事はできないと思いました。



ダイニング。照明に布がかぶせてあって柔らかい光を出していた。お金もかかってないし、知恵ですね。








こんなの家にあったら便利そう。


次は自邸をご紹介します。

シュレーダー邸

2011-05-11 | architecture
オランダのユトレヒトにあるヘリット・リートフェルト氏設計の
シュレーダー邸見てきました。

元々家具屋さんの息子だったリートフェルトが設計した
最初の住宅です。自分でも自宅兼事務所として利用していました。

いろいろ話したいことはありますが、中の写真が撮れなかったので
どうにもこのblogではお伝えしきれないです。
2階にある、リビング、息子の部屋、娘2人の部屋、浴室、階段が
すべて建具によって分かれたりつながったりする
そのからくりぶりはワクワク感たっぷりの楽しい家でした。
全部を開け放ったときの開放感もとても心地よく

やっぱりメリハリのある空間というのは気持ちがよいと感じた。









中を後から撮ろうとしたのですが反射して残念な結果に。

デンマーク工芸博物館

2011-05-04 | architecture
ここにはその時代時代にデザインされた
椅子や椅子や椅子や家具や照明がたくさん置いてあり
見応えありました。

残念ながら写真だけで座ることはダメみたいでしたが。。
やっぱり家具は座って触って初めて愛着や良さがわかるように思いました。

けど

博物館に置いてあるものの多くが
見ているだけで意図が見えてくるというか
この場所の、ここに置いて、こんな天気で、こんなことをしながら、
これに座って過ごせたら気持ちいいやろうなぁ。
と想像が膨らむものばかりでした。

モノにその意図が表されているということは
とても大事で大切なことだと感じた。























こんな椅子が家にあったらなぁ。
こんな照明提案してみたいなぁ。
こんな机が学校のだったらオシャレ。。。けど詰め込んでしまった給食のパンが横から丸見えです。


展示場

2010-03-26 | architecture
この3連休で展示場がopenしました。
1年展示、その後分譲します。
あーこうしとけばよかった・・・もたくさんありますが
それはそれ。
楽しい家づくりの材料になればと思います。

熊本城 本丸御殿

2008-06-17 | architecture
先週のお休みに行ってきました。
熊本城築城400年祭で復元された本丸御殿。
復元に対するこだわりを感じました。




ここは桜の間だったかな。
本当は壁いっぱいに絵が描かれてあり
天井の組み方も違ったものだったみたいです。
資料不備のため復元できなかった部分だそうです。
それでも実際見ると雄大さは容易に想像できました。




熊本産赤松で組まれてます。ここはいわゆるキッチンです。
広い・・・。
上部には煙出しと呼ばれる開口が設けられています。
復元された建物なのでそうはならないのですが
ここで料理がされて梁や小屋組の木々が
真っ黒になったら
それがまたキレイなんだろうなぁ
なんて思ってました。


結局のところそんなことよりも
畳と木のいい匂いが気持ちよかったです。

通潤橋

2008-04-02 | architecture
特殊な土地形状
豊富に加工しやすい石がある地域だったこと
たくさんの技術者がいたこと
水を引いて田んぼをつくらなければいけなかったこと

いろんな条件が重なり
この橋ができました。
背景があって必然的なものは
美しく見えます。


しかし現在
この放水シーンを見るには
5000円かかるそうです。
当然私が払った・・・わけではなく
偶然出くわした観光客の方と一緒に
見させていただきました。
ありがたや。



放水開始いたしました。



少し近づきました。両サイドに渡って放水しています。霧が気持ちよかった◎もっと晴れてるとなお良かったろうに。



放水口はこういった感じです。水圧に圧倒されます。



上から見るこの写真が一番壮大ですね。思ったより高い。



橋の上からの写真は、上のようにややへっぴり腰気味に撮らなければいけません。なんかおっちゃん、ポーズ決まってます◎



八代市立博物館

2008-01-30 | architecture
昨日、現場を見に行くために車を借りたので
足があるうちにと思い立って
くまもとアートポリス第2弾。
昨年末福岡で見た
伊東豊雄さん設計のぐりんぐりんについで
八代市立博物館に行ってきました。



入り口側外観。羽ばたいていきそうな屋根とそれを支える構造が特徴的なフォルムです。



屋根の先。カタチを決める構造体部分の位置がすごく慎重に決められている印象を持ちました。




雨樋もすごいことになっています。真ん中に筒のようなものが写ってるのがそうみたい。


写真の通りちょっとグズついたお天気だったため
冴えない写真になったのもあるんですが
少し寂しい感じがしました。
人工的に高台をつくってあって
そこにパワフルな建物があり
とても象徴的なんですが
馴染んでないというか
取り残されてる感が滲みはじめています。

先日雑誌で
熊本駅再開発の広場の設計が
西沢立衛氏に決定と書いてありました。
無駄なものは削ぎ落とされた洗練されたデザインだけに
都市部ではすごくキレイに見える。
けど地方では
すぐに寂しい環境になりかねない
そんな風に今回の博物館で思ってしまいました。

言うのは簡単。やるのはメチャクチャ大変。
再開発の完成はまだまだらしいので
さすがに私はそのころには違う街にいってるでしょうが
居心地のよい楽しい空間ができるとよいです。

ぐりんぐりん

2007-12-31 | architecture
27日からいろんなところへ帰省すべく
移動が始まり
初日は福岡へ。
設計伊東豊雄氏の
ぐりんぐりんを見てきました。

現在は大規模な都市計画が進む埋立地の中に
ポツンと大きな公園があり
その一角にこのぐりんぐりんがある
という状態でしたが
家族連れがボール遊びをしていたり
犬の散歩をしていたりと
にぎわっていました。
いい計画となるよう祈ります。

そんな中で溶け込むように
それでいて圧倒的に存在感を見せていたぐりんぐりん。
スパイラルのような形状の建物は
屋外と屋内、地上と屋根が交錯し
子供にとっても大人にとっても
魅力的な散策路となっています。

この曲面の形状ですが
昨年東京で開かれた伊東豊雄展
紹介されていたように
恣意的な理由で生み出されたものではなく
構造計算の結果生まれたものです。

なんだかずっと見ていると
ガウディがサグラダファミリアを計画したときの
紐とおもりで作った模型を思い出しました。
なるべくしてなったカタチには
迫力があります。

久しぶりに新しい建築を見ると
やっぱりワクワクしました。
来年は九州をどんどん見ていきます。