手術前日、今までお世話になったグッズをしみじみ眺める。
コンタクトは終盤バンバン無駄遣いして、残り1セットというところまで使い切った。
ケア用品はさすがにたくさん買い置きがあるけど潔く処分。
17年間のコンタクト生活。
メガネ生活は27年を超える。
最後にコンタクトを入れた眼を撮っておく。
明日 この眼にメスが入るんだ、と。
8月2日(火)手術当日
(ご注意)痛みの感じ方には個人差があります。
決して恐怖心をあおるつもりはありません。
ただ私の率直な感想は‥痛すぎました(涙)
瓶底メガネにすっぴんで、帽子を被って新宿へ。
行きのロマンスカーでメガネを外して窓の外を見る。ぼんやりした風景が流れていく。
駅からクリニックまでメガネを外して歩いてみた。
ゆっくりだけど、意外と歩ける。
-15Dの世界を脳に刻んだ。
クリニックへ到着。
まずは瞳孔を開く目薬を点す。
点眼薬のボトルには『○○様 8/2 T-ICL手術 ネオシネジン + サンドール』の記載。
10分おきに4回点眼。
そして眼圧測定。術前、問題なし。
その後、医師の診察。問題なし。散瞳もきちんとしてるらしい。
次に、先生が眼に乱視用レンズの目印になる線を描く。
‥描く!?
点眼麻酔から30秒後くらいに先生が紫色のペンを私の眼に‥
「痛い痛い痛いいたいっっっ!!!!」
思わず声が出た。あまりの痛さに涙がボタボタ落ちる。
「麻酔の効きが弱かったかもね~」と先生。
これにより一気に私の恐怖心が増す。
ちょっと分かりにくいけど、散瞳してるとこと白目部分に青い線。

※待合室で撮ってる馬鹿者。
で、専用の機械で写真を撮って、印の線がきちんと入ってるか確認。
いよいよ手術室へ。
前回同様、給食着のような帽子と服を着せられ、麻酔の目薬を点される。
「あの‥さっき印描くとき効いてなくて‥」というと、多めに点してくれた。
「手術本番はもっと強い麻酔しますからねー」とのこと。
手術台に寝かされ、まずは点滴。
手術中に眼圧が上がるのを防ぐ薬だそう。
手が震えている。
「あの‥手術中に失神したらどうなりますか?」
「白目むいたら手術できないので失神しないようリラックスしてくださいね」
次に眼の洗浄。
これがとにかく痛い!眼をゴシゴシこすられる。
麻酔しててもこんなに痛いなんて。本番がどんどん心配になってきた。
手術室に先生到着。
挨拶をする。
眼の部分だけ開いた布を被せられ、「でははじめます」「よろしくおねがいします」
(※)看護師さんが手を握ってくれる。
睫毛をテープで貼って開眼器(?)でまばたき出来ないように眼を開ける。
ただ、眼球は自分の意思で動かせてしまう。これがクセモノ。
麻酔の目薬。すっごいしみる。「痛い?」「痛いです」「もう少しで痛くなくなるからね」
‥ホントに痛くなくなってきた。
「眩しい光を見ててね」これが一番辛かった。
もともと眩しいのが苦手で、眩しいから勝手に眼がそれてしまう。
「ちゃんと光見ようね」だからそれが出来ないんだって。
少し目が慣れてちょっと光を見れるようになってきた。
「はい、今3mmくらいの穴を開けました。今からレンズを入れる一番大事な工程に入ります」
‥いつ穴あけたの!?これにはビックリ。全然感じなかった。
レンズ挿入後、これを固定するために、3箇所押さえるのだという。
ズキズキ痛む。
なんにも見えない。眩しい光だけ。
でも痛い。
とにかく痛い。
たぶん手とか足なら全然大したことない痛みだと思う。
それが眼となると話は別。
自分で眼球を動かせてしまうという事実が最大の恐怖。
怖い。痛い。とにかく痛い。痛い痛いいたいいたいいたいいたい!!!
看護師さんの手を握りつぶすくらい強く握る。震える。
足がジタバタする。
息が上がる。
血の気がサーーーっと引くのが分かる。
あ、気を失いそうだ。自分の身体だからよく分かる。
と思ったときに、右目終了。たぶん10分かかってない。
「このまま左目いけますか?休憩しますか?」
「すみません少し休ませてください。」朦朧とした意識の中でようやくでた言葉。
水を飲ませてもらって、トイレに行かせてもらって少し落ち着く。
トイレって(笑)
あまりにも全身に力が入りすぎて失神どころか失禁するんじゃないかと思ったので一応(苦笑)
先生が戻ってくる。
おそらく隣の手術室で次の順番を待っていたレーシック患者さんを1件済ませてきた模様。
「では左目はじめましょう」「よろしくおねがいします」
右目で要領分かったから左目は楽 ――― んなわけない。
(※)に戻る。
それどころか、終わったばかりの右目が見えてきて手術室がリアルに見えてしまったので
左目やってるとき右目は布で隠れてるけど、意識の中で、なんか見えてる。
恐怖倍増。
見えてるし。
見えてる見えてる見えてる怖いこわいこわいこわいぃぃぃいいい。
ムリムリムリムリムリムリムリもう中止してーーーっ!!ってなった。ほぼパニック。
右目より辛かった。
本気で過呼吸か失神すると思った。
なんとか先生の処置が早くて左目も終了。たぶん10分弱。
その後また少し休憩させてもらって、右目に戻って傷口の処置。
麻酔が切れてきたのか、左目の手術をしてるときから右目が痛くなり始めていた。
先生が「ちょっと痛いよ」と言うときはホントに痛い。
これまた悶える。
左目の処置も終了。
って書くと簡単だけど、ものの5分が永遠に続く地獄のように感じた。
目が開けられない。痛い。
もうやだ。二度としたくない。
手術寸前の電話で母が言った言葉を思い出す。
「あんたはまな板の上の鯛たい。」(←シャレではないです。九州弁)
鯛の気持ちがよく分かった。これからはもっと感謝して食べよう。
その後、ラウンジで1時間休憩。
でも全然痛いの治らない。
検査の結果、レンズは綺麗に入ってるとのこと。
ただ、手術時間が長くて(たぶん普通は20分くらいで終わるのに休憩入れたので1時間くらい
かかった)目の表面が乾いてしまっている模様。
痛み止めと目薬が追加される。
普通は視力検査をするのだが、目が開けられないのでこれで終了。帰宅となる。
痛すぎて目が開けられない。
「誰か迎えに来てもらったほうがよいのでは?」と言われたが該当者なし。。
泣きながらロマンスカーに乗ってなんとか帰宅‥する頃には、慣れてきて
目が開けられるようになっていた。
帰宅後

※後房型なのでレンズは分からず。そんなに充血もしてないカンジ。
視界はくもったコンタクトを入れてるカンジ。見えるけど白くてぼんやり。
とにもかくにも痛いので寝ることに。
長くなったので翌日検診は次エントリーで。
【ご参考】
http://www.youtube.com/watch?v=L73Zzf12cAM&feature=related
youtubeのページに飛びます。
手術の詳細が分かるCG動画です。虹彩切除から見られます。
関連動画で
本物の手術映像が見られます。
グロいのがダメな方は見ないでください!!