たとえば模型道楽

たかが田んぼ、されど田んぼ

日本の風景のレイアウトで一番難しいのが田んぼだと思う。これは私の創作能力だけのせいではなく、この風景を部屋に再現しようとした方々は皆悩んでおられる、と信じている。HOだといくらでも凝れるので苦しみは倍増と思うが、N、150分の1でも悩ましい。理由はいろいろあるが、一番は本物が時期によって見や目がどんどん変わってしまう所か。一番、安易なのは芝生ペーパーで夏の田んぼとする方法だが、HO用を使っても茎の長さの感じがなかなか出ない。まして、畝毎に伸びている感じには絶対ならない。熱心な方は草の材料を摘みながら田植えされるようであるが、HOでも気が遠くなりそうなのにNではねー。かと言って刈り田にするにも同じような手順しか思いつかないから、大変だ。そう言えば昔ミシンを使って切り株を縫って表現された名人がいらしゃったが、製作には気が遠くなる手間と奥さんの協力が必要だったと書かれていた。刈穂の焚き火まで再現されていて、あれは凄かったなー。

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能書きはともかく、当初芝生ペーパーを使い田んぼ到達最短距離を目指したものの、最近の進歩した地面素材とのバランスがとれないのにはさすがに我慢ができず、棚に上げていた我が家の田んぼ。トミーテックから出た田んぼペーパーの方が少しはましだろうと作り直したが、畦道との段差を直さないとらしく見えないなど結構大変でした。買ったままの製品は、なんかなーの印象だったが組み込んでみると芝生ペーパーよりはずーっとまし。ただ、季節が数ヶ月ずれるのが緻密な人は気になるだろう。当然、私は気にしません。あっ、少し雑草を取ってやらねば、こういう時のためにも線路趣味に掃除機は必携です。

地面は重なる下の方から順に作るのが楽なのでこの後茂み、低木、桜並木のように緑化していく。とにかく、日本の田舎の緑は濃いのである。ただ、景色は思っているよりずーと明るい色味なのだ。と言いつつ、つい暗く仕上がってしまうのがへぼなところ。

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