たとえば模型道楽

セマー(エレール)1/72 ポテーズ 540 その1

セマー(エレール)のポテーズ540。宮崎駿さんの「随想ノート」に出演していて、いたく印象深くずーっと気にしていたマイナーなフランスの飛行機。晩夏なのか初秋なのか良く判らない今年、不純な天気も有り、箱開けてひるんでいたこれを恐る恐る開始。ほぼ半世紀前のキットなので、出来は半世紀前の標準的な物。箱絵と随想ノートだけを頼りに作るつもり。

主翼は当時の流行りで誇張されたリブと布風のモールド。50年前なら、ウン、雰囲気出てると素直に受け取ったのだろうが年を経て世間の垢がが染みついてしまった今見ると、ちょっと飛びそうも無い風情。ちなみに、ドープで固めた羽布はドライバーの柄でたたくとカンカンという音がする位硬いし生地の目は埋まって滑らかだ。勿論、ここだけこだわっても他があれなので、手なりよりバランスが悪くなりそうなのだが、やはり気になり、つい、ここ10年来使う事のなかったサンディングブロックと#240の水ペーパーを掘り出し、バリバリ削りちょっとヘビーなリブテープ風までにしてやった。複葉機じゃなくて助かった。

窓の透明部品は全部分厚く、平らな部分はほぼ引けている。この辺は細密感ではなくすっきり感に効くので削って平らにしてやった。そのまま付けると凹んでしまうから額縁を適宜切り取り、削ってから取り付け。面倒くさい。目立つ機首銃座の透明部品が曇っていたので軽く磨き、ワックス処理。もともと窓枠のモールドは無いに等しかったので迷わず磨けた。良いのやら悪いのやら。

部品のままでは何が出来るのかピンと来ないが、板組の胴体が形になると、これもしかして飛行機?となる。古いが板組の精度は良く、ちゃんと四角くなるのは良い所。エンジンナセルのインテイクの口は軽くもんで開口を表現。こんな小技に走っても、他が他なのに。エンジンナセルの黒い所はタミヤの削れる瞬間を盛った所で、透明で見えないのでコピックを塗って有る。ラッカーで塗る時はマジックインキでこれをやってはいけない。ちょっとでも残っていると浮いてくる。で、キャノピーを見ると、ここにも気が遠くなるような窓枠がびっしりだ。銃座も同じような様子なのでいささかやる気が無くなる。

古い飛行機を古いキットで作るのは、やはり面倒。裏番組でボチボチ行くしかないね。その2は当分無さそうだ。もう負けてる。

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