多分一生作らないと思って居たキングタイガーだが、天袋の隅に有ったのがラジコン版だったので冷やかし半分で組み立ててみた物。迷彩があるので何かを塗るついでにと放って有ったのを3tトラック等の折に塗ってみた。資料によるとこの時期、この部隊は黄色と緑なのだが寂しいので茶も加えた。きっと、こんな姿も有ったに違いない、かな。
本物の印象、これは斬新なデザインだわい。大きな砲塔はM1等に通ずるし前部の造りもタイガーに比べ、スマートだし、なかなか格好よろしい。が、大きいね。大砲先端まで写そうとすると後ろがはみ出すし、よくもまあこんな物まで作ったもんだと改めて感心した。
模型は1/35でラジコンと、これまた挑戦的な内容、しかもモーターが3個つまり砲塔も回る。やはりタミヤはラジコン屋さんだと思わせる内容で組み立てにはまったく破綻がない。走り装置はちゃんとチューンアップされているから、ちゃんと動くので感動的だ。ちゃんとオーバーロードクラッチが付いていてひっかるとカチカチ鳴って知らせてくれる。ご幼少の頃リモコンに挑戦し、なかなかスムースに走らせられなかった、あるいはまったく動かなかった経験からすると驚異的な模型、しかも35だぞ。最近4号戦車もラジコン版が出たようだが、あの足回りをどうしてあるかは興味深いところ、でも買わないよ。
コーティングはやはりタミヤのシールセットを使用。そうだ、これが発売されたのも造り始めたきっかけだった。彫りが浅いと言う評判だが、どうして貼って塗ってみると実感十分だ。ただ、丸みのある細かい所に貼ると端っこが浮いて来るのは仕方が無い、瞬間等で補強しよう。ちょっと使い方に工夫がいるものの、手軽にこの仕様が作れるのは良いことだと思う。ちなみに、調子に乗ってドラゴンのタイガーI後期型にも貼ってみたが、問題なく使えた。
動く模型はそれなりに楽しめるし、普通の模型とは違う組み立ての面白さも有る。なにしろ、砲塔が回るのだよ。