先ほど図書館にてユリイカ増刊の初音ミク特集をざっと眺めてきた。
もっとしっかりと読み、せっかくなので思うところをなにか言葉、あるいは音にしてみたいとは思うのだけど、ただいま若干ながら状況に追われているため、それはまたの機会にまわさざるを得ない。
ただしひとつだけ覚書。
自分にとっての"歌うコンピュータ"を象徴する、ある一曲について。
当該誌の別個な寄稿において、マックス・マシューズ博士による、人間の喉を模倣することで歌唱を行うIBM7094のプログラムについて、および映画"2001年宇宙の旅"に登場する宇宙船コンピュータHAL9000について、それぞれ言及がなされていた。
前者のIBM7094は実在し、もう一方のHAL9000は架空のものであるが、彼らはある同じ一曲を歌っている。
Daisy Bell (Bicycle for Two)だ。
デイジー、デイジー どうか答えておくれ
僕は気が狂いそうなほど、きみへの恋に夢中・・・
暴走の果てに強制停止させられるHAL9000が、うすれゆく意識(?)のなかで歌った一曲として非常に有名であるが、このシーンは映画の製作者であるアーサー.C.クラークとスタンリー・キューブリックが、取材に訪れたベル研において、当時そこに勤めていたマックス博士による"歌うコンピュータ"の話を聞き、着想したシーンだといわれている。
マックス博士はコンピュータ音楽における長老格といっていい存在で、たとえばかのMAX/MSPやCsoundなども彼の手によるシステムだったりする。
(追記:検索したところ、MAX/MSPについてはソフトウェアの名称のMAXが博士の名からとった、ということ以上の情報がなかったため、実のところ関連性については不明)
その彼が、世界で初めて機械に歌わせた歌が、件のDaisy Bellであり、かの映画では教育係の人間がこの曲をHAL9000に教えた、という設定になっている。
人間によって破壊され、動作を停止させられるコンピュータが、最後に発した音声が人間によって伝えられた歌であった、というシチュエーションからは、なんとも切実な感触を受ける。
そしてボーカロイド楽曲にもそのようなテーマを選択した作品が多数あるということで、そのあたり非常に興味があるのですが、自分自身がボーカロイド関係にまだ疎いため、ココロと初音ミクの消失というメジャーな2点を、つい先日観賞にしたばかりというビギナークラスに留まっております。
というわけで、、「これ見ときや」というのがあれば是非教えてください。
(とりあえずDaisy Bellで検索したら、当然のように動画発見。
これ、元祖ヤンデロイドともいえるのではないでしょうか。
この曲自体は、その後も様々な映画においてオマージュ的に歌われ続けています)
もっとしっかりと読み、せっかくなので思うところをなにか言葉、あるいは音にしてみたいとは思うのだけど、ただいま若干ながら状況に追われているため、それはまたの機会にまわさざるを得ない。
ただしひとつだけ覚書。
自分にとっての"歌うコンピュータ"を象徴する、ある一曲について。
当該誌の別個な寄稿において、マックス・マシューズ博士による、人間の喉を模倣することで歌唱を行うIBM7094のプログラムについて、および映画"2001年宇宙の旅"に登場する宇宙船コンピュータHAL9000について、それぞれ言及がなされていた。
前者のIBM7094は実在し、もう一方のHAL9000は架空のものであるが、彼らはある同じ一曲を歌っている。
Daisy Bell (Bicycle for Two)だ。
デイジー、デイジー どうか答えておくれ
僕は気が狂いそうなほど、きみへの恋に夢中・・・
暴走の果てに強制停止させられるHAL9000が、うすれゆく意識(?)のなかで歌った一曲として非常に有名であるが、このシーンは映画の製作者であるアーサー.C.クラークとスタンリー・キューブリックが、取材に訪れたベル研において、当時そこに勤めていたマックス博士による"歌うコンピュータ"の話を聞き、着想したシーンだといわれている。
マックス博士はコンピュータ音楽における長老格といっていい存在で、たとえばかのMAX/MSPやCsoundなども彼の手によるシステムだったりする。
(追記:検索したところ、MAX/MSPについてはソフトウェアの名称のMAXが博士の名からとった、ということ以上の情報がなかったため、実のところ関連性については不明)
その彼が、世界で初めて機械に歌わせた歌が、件のDaisy Bellであり、かの映画では教育係の人間がこの曲をHAL9000に教えた、という設定になっている。
人間によって破壊され、動作を停止させられるコンピュータが、最後に発した音声が人間によって伝えられた歌であった、というシチュエーションからは、なんとも切実な感触を受ける。
そしてボーカロイド楽曲にもそのようなテーマを選択した作品が多数あるということで、そのあたり非常に興味があるのですが、自分自身がボーカロイド関係にまだ疎いため、ココロと初音ミクの消失というメジャーな2点を、つい先日観賞にしたばかりというビギナークラスに留まっております。
というわけで、、「これ見ときや」というのがあれば是非教えてください。
(とりあえずDaisy Bellで検索したら、当然のように動画発見。
これ、元祖ヤンデロイドともいえるのではないでしょうか。
この曲自体は、その後も様々な映画においてオマージュ的に歌われ続けています)
すずき様のボーカロイド曲が大好きです。
先日のエントリでおっしゃられてたような、人間には歌いこなせない世界観を歌える、というのはボーカロイドの特徴のひとつであると私も思います。また、そういう歌が私も大好きです。
Daisy Bellは意外なほど少なくてちょっと寂しいのですが、人間以外の存在が歌う「歌」をモチーフにしているという点では
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1426690
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2250148
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3122624
などが、それぞれ違う味わいがあって、是非聴いてみていただきたいなと思いました。
千年の独奏歌はボイジャーをテーマにしたPVも作成されており、こちらも素敵です。
http://www.nicovideo.jp/watch/nm4860353
突然のコメント失礼いたしました。
今後も素敵な作品を期待しております。
いずれも大変素敵なコンセプトで、vocaloid的底力を垣間見たような気がします。
人間の外側にあるものを、歌を通じて擬人化して理解することで、なんとなく自分も外側に連れて行かれるというような感覚を持ちました。
願わくば、こういう仕掛けのある音を自分としても作ってみたいですね。