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精子提供ボランティア@南東北

シリンジ法キット事情2022年上半期

ストレスフリーな妊活方法として近年ポピュラーになってきたシリンジ法ですが、専用キットを使うかシリンジ本体やスポイトを使うかは人それぞれです。


2021年はシリンジ法キットのラインナップを次の記事でまとめました。



2022年を迎えるにあたり、新たな製品や価格に変化があったか調べてみると、各商品価格帯に大きな変化はありませんでした。
最近はシリンジに加え、採取カップなどの補助アイテムでの差別化を図る傾向が伺えます。
なので、シリンジだけでなく、パートナーやドナーの精液採取のしやすさにも目を向けてキット選びをしていってください。


それでは、国内で販売されているキットを「カテーテル挿入タイプ」と「シリンジ本体挿入タイプ」に大別して紹介していきます。


【1】カテーテル挿入タイプ
シリンジの先端にシリコン製のカテーテルを装着して挿入するタイプです。
柔らかく先端が丸いので膣内や子宮口を傷つけにくく挿入時に痛みを感じにくくなっています。
カテーテルが直径1cm以下の商品もあるので、指すら挿入経験がない方でも安心して使用できます。
商品によっては逆に細すぎて精液が逆流するような感覚を覚える方もいるようです。


販売元 オンリースタイル
価格 8,200円
セット数 20回分
単価 約400円
カテーテル長 6cm
購入方法 オンライン通販のみ
特徴 現在最もポピュラーな商品。最もカテーテルが細く短い。膣内挿入に不安のある方におすすめ。
販売単価が8,200円でお試し購入するには勇気がいる。フリマアプリでの小分け出品が多数あり。





 


販売元 相模ゴム
価格 7,800円(2021/12調査時最安値)
セット数 3回分
単価 約2,600円
カテーテル長 11cm
購入方法 オンライン通販のみ?
特徴 カテーテル部分が最も長く、膣に馴染むように表面加工がされたり、精液逆流防止のためカテーテル先端がやや太くなっている。採取カップが精液を吸い上げやすく工夫されている。
1回当りの費用が大きいため使用する人は多くない印象。


(3)Seed In
販売元 TENGAヘルスケア
価格 1回セット1,430円、3回セット3,300円
セット数 1回または3回
単価 1100円~
カテーテル長 8cm
購入方法 オンライン通販、TENGASTORETOKYO(有楽町阪急メンズ館)、コンドマニア渋谷店・原宿店など
特徴 2020年冬に発売開始された商品。形状はプレメントシリンジとタイミングエイドの間を取ったようなイメージ。カテーテルとシリンジが連結された状態でパッケージされていて衛生的。単価はプレメントシリンジに劣るが、1回単位から購入できるため最も手が出しやすい。カテーテル連結済みのため、パッケージがややかさばる。
精液の保温容器及び専用採取カップ【Seedpod/Seedpod mini】も公式ストアで販売されており、一度の買い物で個人間提供に必要な器具を揃えられる。
場所は限られるが実店舗でも購入できる。








【2】シリンジ本体挿入タイプ
シリンジ本体を膣内に挿入するタイプの商品です。
カテーテルのように柔らかいものよりしっかり硬いものがお好みの方におすすめです。


(4)meeta
販売元 パスクリエイト
価格 3回セット2,970円、10回セット5,980円、20回セット10,980円
セット数 3回、10回、20回
単価 約550円~1000円
挿入部長さ 8cm
購入方法 オンライン通販
特徴 タンポンのアプリケーター(プラスチック部)のような形状。
挿入部分がカテーテルのように柔らかくはないが角がなく膣や子宮口を傷つける心配が少ない。
採取しやすいカップや精液の吸い上げ時に便利なスタンドが付属している。
販売単価が約3000円と6000円のセットがありプレメントシリンジよりも手が出しやすい。
フリマアプリでの小分け出品も見受けられる。
2021年12月に改良され、シリンジが半透明になり挿入部も長くなり容量も大きくなったほか、シリンジと押し子が一体化され、精液を注いで充填する方法は廃止された。
旧タイプはシリンジの中が不透明で見えないため、精液を見たくない方にはおすすめできる。旧タイプは2021年12月現在ネットショップやメルカリ等で見受けられるがかなり割高である。

新タイプ




旧タイプ




販売元 カーターテクノロジーズ
価格 2,750円
セット数 3回
単価 約920円
挿入部長さ 11cm
購入方法 amazon通販
特徴 2021年6月にamazonのみで販売開始された商品。先端が丸く加工されたシリンジを直接挿入する。
直径1.2cmで最も太い。膣への挿入経験が無い方、タンポン挿入も苦手な方は注意。







◎まとめと考察
シリンジ法キットがカテーテルタイプと本体挿入タイプと大別され、ユーザー側の選択肢が広がってきています
また、各社シリンジ本体以外の商品開発にも注力しています。
サプリ、妊活ゼリー、採取カップ、射精補助商品などです。
シリンジキットとの抱き合わせ販売もありますが、購入についてはよく検討の上ご決断ください。

射精に問題があるケースも多いと思います。
例えば、通常の性交やオナニーなら射精できるのにいざカップに出すとなると途端に出せなくなる男性も少なくないようです。
また、射精できても、残尿感のような出切ってない感覚で体調不良になる方もいるようです。
私はカップへの採取に慣れてるのでなんとも思わないのですが、人によっては射精できないという男性としての尊厳にまで関わってくる問題なので、それをきっかけにEDに陥る恐れもあります。射精なんて簡単でしょと切り捨てるのは危険な考えですので注意です。
カップル間で話し合える関係性がここでも重要になります。

一方で、価格について注目すると、シリンジ法キット1回あたりの価格が400円以上で、医療用シリンジ本体1本100円前後に比べると高額です。
人工授精に比べればお安いもんとも考えられますが、キットを使うまでもないと考える方もいると思います。
医療用や赤ちゃん用、ペット用、ホビー用のシリンジやスポイトを消毒して直接挿入して使うことも全く悪いことではありません。
ぜひ各商品を比較検討しながらシリンジ法を進めていただければと思います。
クチコミを参考にしたい場合は、各オンラインショップのレビューもいいですが、ママリというアプリにも豊富に情報があります。


商品開発への期待
最後に今後のシリンジ法キット等の商品開発に期待することがあります。それは、コンドーム型の精液採取グッズです。
カップに出すのが苦手という男性が一定数いるはずです。今出ているカップや採取補助商品では、「ここに目がけて射精しなければならない」というプレッシャーがかかります。それを取り払うには、カップなどを気にせずに射精できることが必要だと思います。そこでコンドームの精液溜まりをチューブのように長くして、カップ等を気にせず自由なスタイルで射精してもらい、チューブ型の精液溜まりに精液を集めてカップに移し替える。このような製品が出てくればカップへの射精に問題を抱える方の解決策になると思うので期待しています。

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