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精子提供ボランティア@南東北

宮城、福島、山形を中心に第三者からの精子提供を希望する方に協力しております。ひとこと日記を中心にアップします。

提供実績2021年6月

2021年06月30日 | 活動実績
提供実績2021年6月
◎面談 0
◎提供 3件




今月の提供実績は以上です。

6月末時点で、新型コロナワクチン接種は未了です。
今後も感染対策をしながら提供を継続していきます。

その他過去の実績についてはホームページをご参照ください。

精子提供ボランティア@南東北
https://peraichi.com/landing_pages/view/spdntohoku

国内初の精子バンクの情報まとめ

2021年06月08日 | あれこれ

国内に民間の精子バンク「みらい生命研究所」が誕生するという報道が複数メディアからありました。獨協大学の岡田教授が代表を務め、民間といえど公的な側面を持つバンクになりそうです。


国内初 精子バンク立ち上げへ 獨協医科大の医師ら


国内初の民間「精子バンク」が運用開始 来年にも提供へ


【独自】民間精子バンク、1件15万円で提供へ…提供者は「非匿名」か「匿名」を選択


闇取引に歯止め「精子バンク」の運用開始 「出自を知る権利」ドナー減少が課題(夕刊フジ)


本記事では、この精子バンクはどんな人が利用できるのか、ドナーは誰がなれるのかなどの情報をまとめてみました。


Q1 誰が利用できる?

A1 AID(非配偶者間人工授精)を実施している病院で治療を受けている不妊治療中の法律婚した夫婦(ソース:LGBT当事者団体の方から)

 よって、独身女性や女性カップルは現状利用できないと考えられます。

 また、AIDを実施していない不妊治療クリニックでは利用できません。

 さらに、AIDを利用するには夫婦で審査を受ける必要があります。精子提供以外に妊娠する術がないことが第一条件となり、射精障害や精子無力症など、精子の回収の可能性がある方ははじかれます。来年開始といえどコロナで審査を受けるまでに時間がかかる恐れもありますから早めに動きましょう。

 これは希望的観測ですが、現在AIDを中止している施設や新たにAIDを開始する施設が増える可能性も十分あります。それを期待しましょう。


Q2 要はAIDのための精子バンク?

A2 現行のAID制度では各施設自らが精子の調達を担っていた。しかし、ドナー減少(という名のリスク回避では?(私見))により各施設がドナーを確保するのが難しくなって受け入れを中止する施設が増えた。そこで精子の調達を専門に請け負う精子バンクが誕生したと考えられる。しかし、現行のAIDガイドライン等からの革新的な進歩はなく、法律婚した男女の夫婦のみを対象にするに留まる可能性が高い(私見)

  

Q3 いつから利用できる?

A3 2022年から

報道にもあるように、来年2022年から利用できるようになる予定です。性感染症の潜伏期間を考慮して精液採取から半年後に再度性感染症検査を行うためにこれほど時間がかかるのではないかと思います。

Q4 費用は?

A4 1回15万円。

  あるAID実施施設では現在9万円ですから、それより高額ということになります。

  海外精子バンク クリオスは1回7万円~と言われています。


Q5 保険適用になる?

A5 現在AIDが保険適用外なので、当然保険適用外でしょう。自治体の助成金の対象になるかは各自治体にお問い合わせください。菅総理の公約である不妊治療の保険適用に期待し、当事者団体のアンケート等で声を国に届けましょう。


Q6 ドナーはどんな人?

A6 国内の20~40歳の医療関係者など。

 ほとんどが日本人であろうことは安心材料と思う方も多いと思います。

 私見ですが、医療倫理を有していることを優先しているのかと思います。

ホームページによると、医療従事者に加え、医薬品や医療機器メーカーにお勤めの方など、医療に少しでも関係していればドナー登録できる可能性があります。


なお、前出のクリオスは日本人ドナーはほとんどいません。


Q6 ドナー情報はどこまでわかる?

A6 身元開示ドナーと不開示ドナーがあるとのことです。

 具体的にどんな情報がどのタイミングで開示になるのか明らかではありません。

 おそらく身元開示ドナーの精子の方が比較的高額になると考えられます。

 子の出自を知る権利を尊重するうえでも身元開示ドナーを選ぶべきです。

 しかし現状はドナーが認知請求や養育費請求を受けると負ける状況であるため、

 ドナーを守る法律の整備も必要です。


Q7 ドナーになるには?

A7 医療関係者になる。医者、看護士、医学部学生などでないとドナーになれないのではないかと考えられます。薬剤師、放射線技師、臨床検査技師、歯科医師、歯科衛生士など、どこまでが対象になるかは不明です。一般人がドナーになれる情報はありません。


Q8 体外受精に使える?

A8 学会の方針変更で将来的に可能になる可能性あり

 AIDを補完する仕組みになる可能性が高いため、今のところ体外受精への適用は望みが低いと考えます。

しかし、学会が、女性側にも不妊要因がある場合など、第三者提供での体外受精の適用を一部で認める方針を示したことで将来的には体外受精が可能になる望みが出てきました。

クリオスは現在でも体外受精に使う選択肢があるようですが、実施できる病院は限られるようです。また、初診まで3ヶ月待ちという情報も見聞きしました。


Q9 ホームページはある?

A9 https://spermbank.jp/

6/27にホームページを確認しました。現在は暫定的な内容でした。


以上、2021/6/28最終更新。

☆新しい情報が出次第更新していきます。間違った情報があった場合適宜修正します。

いろんな情報を整理して総合的に考慮いただいたうえで、個人ドナーを選択するのであれば、

その選択に間違いはないと思います。

子供を持つことを考えに考え抜いた結果なら、自然に子供ができた人よりも

子供をもつことの意味や覚悟を持っていると言えます。

実際に提供に進むかは別として、ご相談だけでも受け付けております。

精子提供ボランティア@南東北




うまい話なんてない

2021年06月01日 | あれこれ
精子提供マッチングサイトについて読売新聞で報道がありました。

ここで1つの例え話です。

こんなビジネスに誘われたらみなさんどう思いますか?

"初期投資3万円だけで登録できて、拘束時間3時間ぐらいの楽な作業で日給1万円以上の仕事がバンバン入ってくるんだ。最近は仕事が増えてて初期投資もすぐ元が取れるよ。しかもこの仕事の報酬は職場や税務署にはわからないから副業としてコッソリできるよ。そんでもってお客さんの女の子との出会いもあるかもよ。
どう?やってみない?"


さあ、あなたなら食いつきますか?怪しいと思いますか?

報道で出た精子提供マッチングサイトはまさにこんな感じです。
仕事(提供)が入ってくる保証なんて全くありませんよ。実際に提供依頼がくることもあるにはあるようですが、あなたにくるとは限りません。

それでも数百人単位の男性が登録して、運営者は1000万円以上儲けてるわけですから、性欲は男を盲目にさせるわけです。

一部で、3万円払ってでも子供がほしい人を助けたい真面目な人が登録してると考えてる提供依頼者の方がブログや動画を上げていましたが、全くそんなことないと思います。


世の中そううまい話はないのです。

それでもドナーになりたいのならば、正規のルートで新たに国内にできる精子バンクや海外の精子バンクに登録する道を開拓してください。




ひとこと日記2021年6月

2021年06月01日 | ひとこと日記

日々の出来事を綴っていきます。


精子提供ボランティア@南東北
https://peraichi.com/landing_pages/view/spdntohoku


6/1 6月のスタートです。先日報道のあった国内精子バンクも今月開始とのことです。ドナー募集に医療者以外が登録できる余地があるのか、どのような形になるのか、気になります。


6/2 読売の報道の影響か、早速ドナー志望男性からメールが。精液検査と性感染症検査結果出してね、と返信しましたが今のところ何ら返信なし。「わかりました、時間ください」とかもなし。検査結果出してっていうと大抵音信不通になる。この人は果たしてどうか。


6/3 新たにできた国内精子バンクが実際に病院に精子を提供するのは1年後だそうです。なぜそんなにかかるのかは、ドナーの性感染症の潜伏期間を考慮して凍結してから半年後に再検査するためと思われます。


6/4 国内精子バンクは調べる限り今はホームページなどは見つけられません。ドナー希望者に説明会を開く予定と報道にありましたが、医療機関や大学の医学部までしか情報はいってないのかなと想像します。医療者としての倫理観を重んじるのかもしれません。


6/5 仕事と両立しながらの不妊治療も大変だなと感じた1日でした。


6/6 年なのか、朝遅くまで寝てられなくなってきました。朝なんとなくネットやSNSを見ていると体外受精の採卵数やその後の凍結胚の数などの情報が入ってくることがあります。複数個採れたけど凍結までいかない人、十数個取れたけど凍結までいったのがそのうちの3個だけとか。体外で確率を上げようとしても数々の段階で苦労と挫折を味わうものなのですね。


6/7 今日SNSで見かけたのは人工授精の実施日前に排卵していた、というもの。仕事休んでまで行ってこんな結果じゃそりゃ落ち込みますよね。うちの職場も不妊治療のための休暇制度はないです。保険適用にする動きもありますけど、世の中の理解とか、まだまだ足りないです。


6/8 過去に相談を受けていて、ドナーの探し方を情報提供した方に連絡したところ、無事ドナーが決まったということでした。よかったです。


6/9 濱口さん南さん夫婦の死産のニュースがありました。見たときは衝撃が走りました。産声をあげるまでいつ何があるかわからないです。


6/10 6/2の日記のドナー志望者、全くリアクションなし。3万円払ってペイビープラチナなんとかに登録する男がいれば、一方で性病検査費を渋るケチな男もいる。


6/11 学会が精子・卵子提供で体外受精を一部で認める方針を示しました。人工授精しかできず苦労しているご夫婦には朗報かもしれません。


6/12 とある依頼がきています。迷ってます。


6/13 提供の際、お土産や差し入れをいただくことが多いです。ただでさえ遠くから来ていただいてる方が多いのにありがたいことです。


6/14 Twitterで少し前に匿名でセンシティブ(性的な内容)な質問が連続できていました。悪気がなく素で聞いてるのか、悪意を持った人物なのかわかりませんが、後者だとするとボロ(ドナーの下心や性的な発言)を引き出そうとしてるのではと考えられ、警戒していました。


6/15 (昨日の続き)少し強めに否定して回答したところ、その後の音沙汰はなくなりました。近い地域の他のドナーにも同じような質問をしていたようなので、悪意のない人だったのかもしれませんが、悪意がないとしても、こんなセンシティブな質問をTwitterでしてくるわけですから、それはそれで怖いなと思いました。なんとも後味の悪い出来事です。


6/15-2 ドナー候補者を簡単に信用しないことも大事と思います。シリンジ法で渡された精液が、そのドナーのものでないということもあるかもしれません。ドナーの採取に立ち合い、すり替えがないかチェックするのも1つの防衛策です。私の場合、男女関係なく採取の瞬間をチェックされても問題ありません。もちろんですがその際女性にあからさまに目線を向けたり、採取を手伝わせたりということもありません。


6/16 Twitterで質問箱などのサービスを使ってるドナーの方、ドナーのイメージを下げようとわざとセンシティブな内容で質問してくる人がいるかもしれません。気をつけてください。


6/17 夫妻の敬称に迷ってます。旦那さん奥さんだと男性上位に感じるからです。あるアナウンサーの方は「お連れ合いさま」を使ってるとのことですが、使い慣れない言葉で微妙かなと思いました。今のところ、不自然さはありますが、夫さん、妻さんでいこうかなと思っています。


6/18 繁忙期もそろそろ終わりが見えてきました。一人旅でも行きたい気分です。たまにある遠方の提供は新しい場所を知れたり、得るものが多いです。


6/19 コロナワクチンが生殖機能の低下に繋がることはないという研究結果が発表されたそうです。調査対象の男性が約40人で研究としては弱く感じるので参考程度に捉えています。コロナにかかって精子が減るリスクと天秤にかけると、ワクチンを接種したほうがいいと感じます。


6/19-2 雨の日、買い物に出かけて、今日は雨だから立体駐車場に停めようと思ったら案の定混んでて、早く空いてるところ探そうとくまなく見回したら空きを発見。いそいそと停めて安堵した瞬間、「あれ、雨当たってる、、、」

立体駐車場のその辺りだけ屋根がない吹き抜けになってて、そこに停めてしまったのでした。立体駐車場にした意味なし。道理でそこが空いてたわけです。

他の空いてる屋根のある区画を見つけてそこに停め直しました。


6/20 精子提供マッチングサイト、ベイビープラチナなんとかの正体を詳しく書いたブログをTQ-SEEDという新手のマッチングサイトがブログで紹介していました。知れば知るほど使いたくなくなります。


6/20-2 岡山大学の中塚研究室主催の公開セミナーをzoomで聴講しました。テーマはLGBTと生殖医療についてです。慶応大のAIDに携わる先生、先日の精子取引に関する報道を担当した読売新聞の記者、子どもがほしいLGBT当事者の団体こどまっぷの方等のお話を伺いました。AIDドナーをなぜ簡単に増やせないのかの事情を知れたのは大きかったです。


6/21 Twitterで使える質問箱などの匿名やりとりのサービスは回答者自身の自作自演もできますよね。例えば精子ドナーのアカウントで、自分で質問書いて自分で質問に答えることで、さも問い合わせがたくさん来て人気があるように見せかけることもできるわけです。そういうアカウントを見つけると怪しいなと思います。


6/21-2 選択的シングルマザーの情報もここ1,2年で増えてきたように感じます。顔出しなしですが、選択的シングルマザーを目指して妊活・不妊治療している2人組のYouTubeチャンネルを見つけました。内容も面白く興味深かったです。

カエルとハトの覆面をした二人組です。


6/22 ドナー志望者として紹介している方のホームページ作成代行をしました。まだ途中ですが粗方できあがって公開しています。まだリンクは貼りませんが、気になる方は調べてみてください。


6/23 もちろんのことですが、1周期に複数日の提供が可能です。今まで最大で4日間提供したことがあります。


6/24 1週間に1日おきに提供として4回提供したとして、精子の寿命が3日だとすると約10日間精子が子宮内で待機できる状態になります。排卵タイミングが完全に予測できないからこそ、ズレも想定した提供スケジュールの設定が大事です。互いに体力の消耗少なく実施できるシリンジ法と組み合わせるのがおすすめです。


6/25 先日も書いた選択的シングルマザー希望の女性二人組のYouTubeが面白いです。シングルの方、男性パートナーがFTMで女性1人で通院となる方にとって、病院での受診のあれこれは見てて非常に参考になると思います。


6/26 女性カップルが精子提供受けて子供を持つ方法についてとりあげた記事に対して、批判的なコメントをTwitterで多く見かけました。中には、男女の夫婦間であろうと精子提供、卵子提供で子供を持つことは子供を不幸にするから反対だという声も複数ありました。今の日本ではそう考える人も多くいるのでしょう。残念な気持ちになりました。


6/27 こういうとき立場が真逆な人同士で無闇に議論しても平行線に終わるものです。

当事者の子供の声を聞くのが一番だと思います。


6/28 血のつながった父と母との間に生まれることだけが幸せの形じゃないよと思う。日本人がちょんまげをやめた、洋服を着るようになった、四本足の家畜の肉を食べるようになった、さまざまなパラダイムシフトがあった。家族の形だってすでにいろんな形があるし、それを受け入れたら、お互い生きやすいよ、誰だって当事者になりうるんだから。

生涯独身と決めていたって、子育てがしたいと思うようになるかもしれない。そんなとき、養育里親が独身者に委任されにくい現状だとしたらどうする?1人親はかわいそう、子供がいじめられる、そうみんなが思う世の中だから独身者への養育里親や特別養子縁組が成り立たないとしたら?保守的な考え方はあらゆる可能性をなくしていくよ。


6/29 里親や養子縁組の制度緩めたら、子供を使用人のようにしたり、虐待したり、性の対象にする輩たちに悪用されるおそれはあるよ。その対策が必要ってことをわかった上で言ってます。

親の人数とか、血の繋がりとか、父と母とか関係なしに過ごしてる家族が一定数いて普通なことになれば、子供がいじめられるとか、お父さんお母さんがいないからかわいそうとか思わなくなってくると思う。


6/30 親のエゴでしか子供は産めません。

当事者の方は自信を持って、外野の声に影響されすぎないようにしましょう。すでにたくさんの先輩とそのお子さんがいらっしゃいます。子供が産まれてきてよかったと思えるように、覚悟をもって、愛情もって迎える準備をしてください。

私も微力ながら応援します。


6/30-2 6月の提供実績を更新しました。


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