使っていたバットです。
いわゆるサイン用のバットではなくて
実際に試合で使用していて、ひびが
入ったバットに直筆でサインをして
もらいました。
滑り止めで黒く汚れたグリップを握ると、
2000本の中の何本がこのバットから生まれた
のだろうなどと想像してしまいます。
昨日ご紹介の縦じまのユニフォームとともに
当店のファイターズコーナーにて展示中です。
「ガッツ」で親しまれた小笠原道大選手がFAにより北海道日本ハムファイターズを
去ることが決定しました。
私自身も店頭で「小笠原選手残留」の署名活動をしていただけに、ファイターズの
ユニフォームを着たガッツ溢れるプレーやあのフルスイングがもう見れないと
思うと本当に残念でなりません。
でも、10年間でガッツがファイターズに残してくれたもの、とくに今年の44年ぶりの
日本シリーズ制覇、そしてアジアチャンピオン。そのことにありがとうを言いたい。
3年前の北海道移転の時に「この北海道を一番熱い場所にしたい!」とガッツは
言いました。そしてその夢が最高の形として実った今、ガッツは次のステップを
目指して挑戦していこうとしています。
いま思い出すのは札幌ドームでプレーしている姿よりも、鎌ケ谷ファイターズタウンで
黙々とランニングする姿や、守備練習の後トンボがけをする姿、球場の選手食堂で
小さい女の子と遊んであげていた笑顔などです。
ガッツとごく親しい立場にいた球団関係者の人の言葉を聞いて、「小笠原道大」は
本当に不器用だけど芯の強い男なんだなと感じることができました。
今回の移籍の事で、特に北海道のファンの失望と悲しみはガッツ自身痛すぎるほど
分かっていると思いますし、残留の方がきっと精神的に楽な道だったと思います。
それでも「バットマン」として、更なる自己実現を目指して新しい世界に挑戦
していくガッツには「がんばれ!」とエールを贈りたい。
スラッガーとしては決して恵まれた体格ではない、高校時代は練習試合も含めて
1本のホームランも打っていない、コツコツとした日々の努力を積み重ねて
ここまでの選手になった。
どこまで偉大な選手となれるのか「ガッツ小笠原」を見守っていきたいと思います。
手垢のついた公式戦用のバット。「Fs」このサインも二度と書くことはない…
この手袋でフルスイングをしてきた。手を入れると私のサイズと変わらない大きさ。
かかとには「Guts2」とトレードマークのくじら。グランドの土が底についたままです。