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EM魔術師の構築と解説

2018年01月16日 21時32分33秒 | 遊戯王
こんにちは。今回は前回の覇王魔術師と同様にEM魔術師の構築と解説を書いていきたいと思います。

前回記事:『覇王魔術師の構築と解説

1.デッキレシピ

2.概要

3.基本戦略

4.メインデッキ

5.サイドデッキ

6.エクストラデッキ

7.採用しなかったカード

8.最後に

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1.デッキレシピ



バトロコBOX争奪戦時のレシピ(以下戦績)

1回戦→シード
2回戦→セフィラ(先)〇--
3回戦→メタル(後)×〇〇
4回戦→覇王魔術師(先)〇〇


2.概要

前回記事では覇王魔術師の構築及び解説について書きましたが、今回の記事は前回の記事の派生というか延長線上に位置するものになります。
EM魔術師にするメリットとは何か?EM魔術師でできる事、EM魔術師ではできない事を書きたいと思います。

◆EM魔術師の「EM」部分とはそもそも何か?

EM(エンタメイト)モンスターを採用する事により、《EMペンデュラム・マジシャン》の効果で自分のカードを破壊しながら採用したモンスターをサーチし更なるアドバンテージ獲得を狙いに行くギミックです。
サーチのために他のEMのPモンスターが採用されており、且つそれらがギミックの一部としてしっかりと機能するものになっています。
本命は「ペンマジで《虹彩の魔術師》などの盤面形成ができるカードを破壊しながらサーチしたEMカードで次の手を整える」事です。
EMのPモンスターはクセのあるカードが多く場合によってはPスケール以外で機能しない場合があります。
それでもペンマジで破壊するメリットが大きいのは魔術師とEMの両方のサーチに対応している《EMドクロバット・ジョーカー》の存在が最もペンマジのサーチ先として優れているからです。
ドクバのおかげでペンマジを無理なく採用でき、ドクバのおかげでサーチ先の枚数を抑えられると言っても過言ではないと思います。
また、ドクバ以外のEMも先攻展開やその後の戦術次第で採用・不採用を決められるほどのカードプールが存在するのである程度多様化できます。
これらのように、EMギミックを活用する事でデッキ展開に奥行きと横幅を与えてくれるのが他に無いアイデンティティだと思っています。

★EM魔術師を選択した理由と覇王魔術師との違い~お互いのメリット&デメリット~

EM魔術師を選択した理由は手札誘発が非常に多くなった環境となったからです。
1枚1枚が他のデッキと比べて重要となるPデッキで、手札誘発が致命傷となるギミックを作ってしまうとP召喚はおろか展開すら止まってしまう可能性があります。
例えばですが魔術師系統のデッキの場合、「《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》で《アストログラフ・マジシャン》をEXデッキに送りたい。でも送ると《幽鬼うさぎ》で破壊されてしまうかも」というシチュエーションに必ず遭遇します。
覇王魔術師の場合、ここで効果を使わず虹彩を破壊して素材としたカードを回収するのか、うさぎ発動を割り切り送る効果を使うのかという選択を強いられると思います。
EM魔術師の場合、効果にうさぎを使われてしまってもペンマジをEXデッキに送る事ができるため結果的に破壊に繋げる事が可能になります。
また、何かしらの破壊をトリガーに《クロノグラフ・マジシャン》を特殊召喚し、さらに効果でペンマジを出せばP召喚をしなくても効果を使う事ができます。
上記のように相手の行動に合わせて自分の展開をある程度コントロールできるので致命傷になりにくいのです。
そして、キーカードである虹彩やペンマジをサーチしにいける《デュエリスト・アドベント》を無理なく複数枚採用できるのも長所だと思います。

反面、覇王魔術師には《超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン》と《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》のコンボが大きなメリットとなっています。
というのも、レボリューション(として)の効果で盤面をリセットしながらヴェノムで大ダメージを叩きだせるため、試合運びをかなり短くできるからです。
2本目以降はお互いにズルズル展開を遅らせつつ地道にアドバンテージを稼ぐ事になると思うので、その過程をスキップできるギミックがあるのは他に無い利点です。
また、動ける範囲がEM魔術師よりも狭い分、要求されるプレイングレベルも高くなく、サイドチェンジも考えやすく扱えるのが覇王魔術師の(デッキとしての)メリットです。

どちらの方が優れているという結論を導き出すのは簡単ではありませんので、その時の環境を見据えた上でどちらのタイプが好きか、どちらのタイプが扱いやすいかで使うのがいいというのが現在の個人的な感想です。


3.基本戦略

アドベントやドクバなどのサーチカードでペンマジや虹彩にアクセスしに行き、エレクトラムのリンク召喚とP召喚で盤面形成をしながらアドバンテージを獲得しにいきます。
虹彩はそれぞれ《星霜のペンデュラムグラフ》《時空のペンデュラムグラフ》を、ペンマジは《EMギタートル》《EMリザードロー》をサーチします。
これらを揃える事が目標であり、盤面を強固にした状態で先攻を終える事をゲームメイクの終着点とします。



このデッキで最も強い最終盤面です。《慧眼の魔術師》と裏の3枚(エレクトラムとギタードローでの引き枚数)は手札です。
カードゾーンの位置も今の環境と最新弾の《鉄騎龍ティアマトン》を意識するならこの並びが良いと思います。
この布陣を作る事ができれば最低4カウンターを用意でき、3枚ドローの内に手札誘発を引き込めればさらに妨害が可能になります。
もしここまで展開ができた場合、後攻で相手がこの布陣を崩しに来ると思うので除去範囲の広い時空と何でも無効にできる《オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン》は極力温存しておき、うさぎとシンクロを優先的に使いましょう。
当然ですが必ずこの布陣が作れる訳では無いので、展開する場合は自分の初手に合わせてグレードダウンする事を意識するのがいいと思います。

ペンマジやエレクトラムでカードを破壊する都合上、Pモンスターの消耗が他のデッキより激しいため、Pモンスターのリソースはきちんと管理し、《賤竜の魔術師》やボルテックスの効果でPモンスターの確保は怠らないようにしましょう。
余談ですが、試合をしていて《紫毒の魔術師》はどの局面においても重要なポジションに位置するカードであったため最も多く戻していました。

▼おまけ

アストログラフの使い方としては慧眼を経由して虹彩を張るなどすると、サーチの際に慧眼を選ぶ事ができるためこれも意識するといいと思います。
時読みの魔術師》を場に出しておくと1度だけ相手からのPスケール破壊を防ぐ事ができます。
また、Pスケールに張ると自分のPモンスターが《聖なるバリア-ミラーフォース-》のような攻撃反応系罠を無視できるようになります。
リザードローを場に出しておくと相手からの破壊に対してドロー効果を使う事ができるので、P召喚などで置いておくのも手です。


4.メインデッキ

今回はグラフマジシャンから特殊召喚できる星読み時読みに加えてリザードロー&ギタートルが初手事故の原因になる可能性になり、その枚数は4枚と決して少なくないです。
そのため、メインデッキに採用するギミックカードはこれ以上積まない方針で決め、《グローアップ・バルブ》のようなカードの投入は今回は無しになりました。
そして連続シンクロできるギミックが消失したため、《琰魔竜 レッド・デーモン・アビス》を出すのはやめました。
今回は無理なくギミックに介入可能で制圧できるオッドアイズセットを入れて、それを用いて展開する構想を練りました。
最大展開の大元は「エレクトラム&アストログラフがいる状態で《調弦の魔術師》を含めた3体のP召喚をする事」であり、これは前回記事の覇王魔術師の条件と同じです。
今回のEMタイプの場合はここにペンマジが絡む事で2枚ドローをし、後続や手札誘発を確保しにいく事ができます。
ヴェルズ・ナイトメア》がいない代わりにドローを行えるという事ですね。

◆採用したカード

補足・説明する必要のあるカードをピックアップします。

・《EMギタートル》《EMリザードロー
2枚ドローできるEMのサーチ先として採用しました。サーチ先としてクセの無いこの2種類の採用が1番無難だと思い、2枚ドローで手札誘発や後続を引き込みます。
単体ではほとんど何もできませんが、とりあえず高いスケールのカードとして機能するのでこれらが事故を起こす確率は高くありません。

・《白翼の魔術師
①「魔術師」Pモンスターである事
②低スケールである事
③チューナーである事
④星4である事
今回の構築でこの4つを満たしているモンスターが欲しかったので、1枚のみ採用しました。
①はPスケールとして機能させる際、慧眼と併せて事故率を下げるため
②はデッキ内のスケールバランスを整えるため
③は《サモン・ソーサレス》で出したいチューナーを用意したかったため&ハリファイバーの召喚確率を上げたかったため
④は《No.41 泥睡魔獣バグースカ》や《爆竜剣士イグニスターP》の召喚を容易にしたかったため
です。正直無くてもデッキとして機能しているので抜いてもいいと思いますが、エクストラデッキから出せるチューナーを用意しておくのは評価できる部分だと思いました。

・《EMペンデュラム・マジシャン》3枚
初手でこのカードを出せるかどうかで展開の質が変わる事、P召喚時にP効果で1000アップする効果を使う時がある事を考えて3枚にしました。
中盤以降でP効果を使い、召喚・P召喚したドクバを2800にし、2800圏内で且つ打点が高めなモンスターを少ない消費で倒しにいけるため、パンプ効果は意外と重要なものになります。
また、ペンマジなどのEMモンスターをP召喚などで並べてライフを強く取りに行けるのも強みになります。


5.エクストラデッキ

先攻展開ギミックとなるカードを減らした分、エクストラデッキにそのためのカードが加わっています。

・《サモン・ソーサレス》
エレクトラム2体でこのカードを出して先攻展開を助けます。
同じ種族でリンクマーカー先ならレベルの関係無しに特殊召喚できるため、アブソリュートの素材になれるアストログラフを出すのがセオリーです。
もしチューナーがいなければ白翼や調弦を出すのも有りです。

・《LANフォリンクス
展開を止めつつ出したバグースカを素材にしたかったので採用しました。エレクトラムがさくらで除外された場合に出す下マーカー持ちのリンクモンスターとしての機能も持っています。

・《オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン》《オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン
アストログラフ2体でアブソリュートを、アブソリュートとチューナーでボルテックスを出し、相手のカード1枚を何でも無効にできる置物として並べます。
ハリファイバーからのシンクロ、うさぎ、時空+紫毒では処理できない部分(魔法・罠の発動など)に対して使えるため、そこに合わせて無効にします。
2本目以降だと《拮抗勝負》のような致命的なカードに対しても使えるので有効に働けます。


6.サイドデッキ

・《霞の谷の巨神鳥
クロノグラフでおかわりできる何でも無効のカードとして採用しました。《神の宣告》ではライフを払い、《レッド・リブート》で無効にされる可能性があるためこちらを選択しました。
先攻用のサイチェンカードになります。

・《ハーピィの羽根帚
伏せカードが横並びになる相手に使います。後攻用です。

・《墓穴の指名者
彼岸や墓地を利用する相手に使用します。手札誘発に対して発動して無効にできる他、《彼岸の悪鬼 ファーファレル》などの厄介なカードも次のターンの終了時まで効果が無効になるため、継続範囲も広いです。
1ターンに持っているだけ使えるカードですが、使う相手が限定的であるため2枚に抑えました。ただし彼岸相手ならメインデッキで機能しないカードがあるため3枚目を入れてそこと入れ替えるのも有りです。

・《次元障壁
どのデッキ相手にも入れる事ができ、メインとなる種類のモンスターを宣言すればほぼ機能停止させる事ができるカードです。先攻で使わないカードと入れ替えます。

・《レッド・リブート》
時空や障壁、カウンター罠に対してピンポイントで発動できます。特に障壁などのフリーチェーンの通常罠カードに対しても有効的に発動できるのが伏せ除去カードとの違いです。

・《無限泡影
植物リンク用として3枚入れたのですが正直こんなに無くても大丈夫だと思いました。1~2枚が無難だと思います。

・《拮抗勝負》
主にPテーマ相手に撃ちます。裏側で除外するため再利用される心配が無いため除去性能にも優れています。後攻用です。

新弾直後に組んだものであったため、正直納得のいっていない部分もありましたが、それも微調整する程度でこの構築で概ね満足しました。


7.採用しなかったカード

・《EMダグ・ダガーマン
入れたい理由より入れたくない理由が多かったため抜きました。
挙げると多いため書きませんが、メリットとしてはペンマジのP効果で3000を超える事、ドクバを絡めたP召喚で神を踏ませてP効果で回収できる事くらいですね。

・《EMシール・イール》《EMラディッシュ・ホース
効果が強力なのですが先攻で必要が無い事が不採用の理由です。
そもそもEMモンスターは基本的にペンマジで回収したいカードのため、ペンマジが通った後に機能するカードでないと素引きで使う事になり、効力を発揮しにくいです。
後攻の場合ペンマジが通る可能性は高くないため、シールイールやラディッシュホースのようなサーチ前にプレイしたいカードとは噛み合いません。
スケールの数字を見ても、どのゲームにおいても紫毒を張る方がゲームを有利に動かしやすいので低スケール側は常に空けておきたいです。
ダガーマンもそうですがEM低スケールモンスターをペンマジ以外不採用にしている理由がその1つです。

・《フォーミュラ・シンクロン
実は結構迷いました。クロノグラフと合わせると星8になれるのですがクロノグラフを手札に呼び込めるケースはあまり多くないため単体で機能できるワンダーマジシャンにしました。

・《No.39 希望皇ホープ》《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング
ホープでできる事が他のカードでもできるのでやめました。ヴェノムライトニングで5000の守備貫通を作れるのは評価できると思います。

・《タイフーン
何に撃つのか分からなかったため不採用にしました。もし対魔術師想定で採用しているのだとしたらグラフマジシャンのトリガーになるので入れたくないです。

・《揺れる眼差し
ケアされる事が多いのでやめました。セフィラ相手も《セフィラの神意》の存在があるため入れたくないです。

・《魔のデッキ破壊ウイルス
入れている方をたまに見るのですが、そういう方達とのサイド後のスタンスが異なるため不採用です。


8.最後に

EMモンスターと魔術師モンスターはカードプールが広く、プランなどによって構築の選択肢を作る事が特徴です。
入れてみたかったカードとして、《EMオッドアイズ・シンクロン》《EMリターンタンタン》《刻剣の魔術師》があります。
オッドアイズシンクロンはP効果で自分のEMをチューナーとして扱う事ができます。
浮幽さくらでエレクトラムを除外されてもペンマジでサーチする事でエレクトラムに頼らない先攻盤面を形成できるようになります。
リターンタンタンはP効果でギタートルと併せて毎ターンドローしながら低スケール側を空けられる事、場に出したドクバを戻して再利用できる事が第一です。
また、そのレベルが2である事からP召喚が難しくなく、対彼岸において攻撃力100の差で守備表示にできない《彼岸の黒天使 ケルビーニ》に自爆しに行く事で
永遠の淑女 ベアトリーチェ》やサイド後の《魔封じの芳香》《醒めない悪夢》などのバウンスを狙えます。
刻剣の魔術師は自身のモンスター効果で相手のモンスターを除外した後、《PSYフレームロード・Ω》で除外したモンスターを墓地に送る事で擬似的な除去カードになる事ができます。
星霜の発動トリガーにもなれるため、相手の場にモンスターがいる限り毎ターン魔術師Pモンスターをサーチでき、場が壊滅状態であってもΩ、星霜、自身で場の復活を狙えます。
「エレクトラムがいなくなった場合のサブウェポン」として機能できるカードであるのが共通点で、エレクトラムがエンジン部分になるこのデッキにとって常に浮幽さくらは意識しなければなりません。
そのため、エレクトラムがいなくても2本目以降も勝ちに行けるカードが必ず必要になります。通常時でも無理なく採用・機能できるモンスターを採用できれば、マッチはかなり勝ちやすくなると思います。

◎浮幽さくらを発動されても機能できる構築にする事
◎無駄になる可能性のあるカードは採用しない事

この2点さえ守れてさえいれば、私はどんなスタンスでもギミックでも有りだと考え、またそういった方の意見は参考にさせていただいております。
以上で本記事を終わりにしたいと思います。この記事で魔術師ユーザーが増えると幸いです。ご質問等はTwitterで随時受け付けています。
最後までお読みいただきありがとうございました。

※誤字・脱字は随時修正させていただきます。予めご了承ください。

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
羽根ブラホ嵐 (通りすがりのサマー)
2018-01-19 12:24:37
ナツスギィ!ナツナツナツ…
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