Seriously?

ひとりごとです

映画 ■■犬ヶ島■■

2018年05月31日 | 映画
路地裏の秘密の見世物小屋を
覗いたような気分



映画 ■■犬ヶ島■■

☆☆



ストップモーションアニメの
デザインや独特の世界観が
面白い!と思いながら観ていたが

日本をイメージした
架空の都市を舞台にしているのが
日本に憧れのある監督なのかな?と
最初のうちは嬉しかったけど

キノコ雲とか
津波で破壊され
捨てられた工場の廃墟とか
我が国の持つ暗い闇に対する皮肉を
非常に感じてしまった

メガサキ市という架空の市の名前も
ナガサキと一字違い

全編に溢れる奇妙なオリエンタリズムは
日本のミステリアスな異国情緒を
描いているのではなくて

不可解で異様で
底知れない闇があると
力説しているように感じて
そんなふうに見えているのかなと
寂しく感じた

まあ、確かに
底知れない闇はあるんだけどさ~



ペットの犬を島流しにする日本人
それを救うオーストラリア人というのも
捕鯨やイルカの追い込み漁に対する批判を
思い出して
「日本は野蛮な国
動物虐待に対する意識の低い国
意識改革には
西洋人の助けが必要」
と、言われているようだった



いろいろ調べてみたら
監督は、黒澤明を尊敬しているそうで
彼の作品にインスパイアされて作った映画で
黒澤映画に対するオマージュが
散りばめられているそうです
「七人の侍」のテーマ曲とか
コバヤシの顔が三船敏郎だとか
その他、もろもろ



これ、外国での評価はどうなんだろう?
と、思ったら
かなり評価は高かったみたい

犬を島流しにして虐待する
独裁者的市長コバヤシは
外国人入国制限を強行するトランプ大統領だと
受け止められているようだ

コバヤシは一見独裁者のようだけど
実はヤクザにコントロールされているのも
トランプが
全米ライフル協会の顔色を
うかがっていることへの批判を
感じたらしい

へーへー
というカンジ



とても豪華な俳優陣が
声優を担当していて驚いた
オノ・ヨーコまで!



面白かったけど
「ちょっと普通じゃない映画作ってみました」
という狙いが強くて
私好みの映画ではなかった

そして私は
「日本(人)は外国から
どう見られているのか」
というのがとても気になる
自意識過剰な日本人なのだと気付いた
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 映画 ■■ピーターラビット■■ | トップ | 金曜日の昼 »

コメントを投稿