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今村夏子 「星の子」
カルト信者家族の物語。
同僚や知人にもいたなあ、と、思い出した。
主人公の友達のように、特に意識しないで普通に仲良くし、楽しいひと時を過ごし助け合う。
でも時々サッと線を引く瞬間が来る。
主人公ちひろの両親が霊験あらたかな水と出会ったのはちひろが病弱だったからなので、たとえ世間から怪しまれていても、ちひろには拒絶する気は起こらない。
家を出た姉とは違う心理がある。
この物語では家族と外界を隔てるものは宗教だったけど、他にも「世間からは白い目で見られても、内にいる私達は強い信頼関係と愛で結ばれてるから構わない」というシチュエーションはあるな、と思った。
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