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2024年07月09日 | 映画

観終わった後

全然ポイントが分からなくて…
いろいろ検索して
「ああ、あれはそう言うことだったのか」
と、分かったことが多数
 
 
我ながら鑑賞力が弱すぎて
情けない
 
人物の見分けが難しかったので
よく分かっていなかったことが
あちこちにあった
 
 
 
第二次世界大戦中
アウシュビッツ強制収容所・所長の
ルドルフ・ヘスが
収容所のすぐ隣のお屋敷で
家族と暮らしているお話
 
大きな温室もあるような広い広い庭に
たくさんの植物が
きちんと手入れされている
奥様自慢ののどかな庭の向こうに
アウシュビッツ強制収容所の
有刺鉄線のある高い塀や監視塔が
常に見える
 
収容されているユダヤ人達は
一切映らないが
呻き声や悲鳴が度々聞こえてくる
時には騒動のあった様子の後
ドイツ人達の怒鳴り声や銃声も聞こえる
 
それらを無視して
のどかな暮らしを続けられるとは
一体どういう神経?
 
気にしていないのではない
塀の向こうで何が起きているのか
無知なのではない
収容されたユダヤ人達から
取り上げた衣服やアクセサリーを物色し
その中の毛皮のコートを着て
鏡の前でポーズをとる
気に入ったものを自分のものにする
 
大量殺戮の犠牲者から奪ったものを
よく身につけられるね
キリスト教徒の淑女が!
太々しいのか
他人の痛みが分からないサイコパスなのか
 
 
夫の異動が決まると
妻は引っ越すことにすごい勢いで猛反対し
収容所の隣のこの快適な暮らしを
失いたくないと断固主張する
人の呻き声や悲鳴を
毎日聞いて暮らす家にずっといたいと
訴える
 
 
なんと非人情な、残酷な
ひとでなしの一家だろう?
どうしてこんなに
苦しんでいるユダヤ人への憐れみや
自責の念がすっぽりと
欠けていられるのだろう?
 
 
「それはそれ、これはこれ」の
精神状態なのかな
 
そう思わないと
精神の均衡が保てないような…
 
 
なんとなく分かるのは
私自身、連日ウクライナやガザ地区の
戦争のニュースに心を痛めながらも
非常に非人情に
自分の利己的な楽しみを追いかけている
 
そんな自分に申し訳なくなったり
自己嫌悪もするのだが
無関心でいつもの毎日を送ることを選ぶ
そんな無責任さ、傲慢さ、残酷さが
映画のヘス所長夫婦と重なった
 
 
ヘス所長夫婦も
全くのサイコパスで
精神的ダメージを
全然受けてない訳じゃないんだよね
 
気にならないふりして
無関心なふりして
実はジワジワとさいなまれ
精神は蝕まれていたのだ
 
 
なんだかよく分からなかった所が
たくさんあったから
また機会があったら観てみたい
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