Slow Dance

星屑のステージ4~乳がん転移ダイアリー

オドルンダヨ。オンガクノツヅクカギリ。

退職、求人、引継ぎ

2019-06-26 23:00:00 | 日記
告知の次の日、職場で来月(7月)いっぱいでお仕事を辞めたいと伝える。
なんせ仕事は楽しくて、職場の方たちもみんないい人ばかりで、
ずっと働き続けたいと思っていたので、退職については一晩悩んだ(一晩だけかい!笑

病状を全て伝えて、治療や体調の都合を調整してもらえるのなら続けたい、とも考えた。
しかし、今現在の会社の状況が少々込み入っておりタイミングが悪く(詳細省く)
この今、私の都合を話すにはあまりにも迷惑をかけてしまう。
おそらく病状を話したことで、職場に無駄な気を使わせてしまう、
そしてなによりそんな気を使わせてしまう自分に嫌気がさすだろうと思った。

そんなわけで退職理由は、母の体調が悪く介護しなくてはいけないと伝えた。
職場のみなさんごめんなさい。
そして、元気ぴんぴんな母、ごめん!

その後すぐに求人をかけてもらい、幸運にも2週間ほどで採用が決まり、
2週間の引継ぎをして退職することになった。
仕事を引き継げば引き継ぐほど辞めたくないなぁと思ったけれど、
終活で忙しいし、楽しいことをたくさんしなくちゃと思った。
限られた時間を楽しく使わなくちゃ。
仕事は短期や在宅でなにかしてもいいじゃんと思った。

採用された方は明るくて賢くて、引継ぎはスムーズにできた。
私より少し若くて肌がきれいで幸せそうで、羨ましく思った。
彼女はこの先ずっとこの職場でお仕事できるんだなぁと思ったら、
少し嫉妬した。

人は誰でもいつか死ぬけど、私はみんなより少し早く死ぬんだと改めて思った。

告知後は多忙

2019-06-25 23:00:00 | 日記
最初のクリニックでおそらく再発したということがわかった帰り道、
まず思ったのが、銀行口座のことである。
私の口座が凍結する前に、夫や息子たち名義の口座に移さなければ!と思った。
冷静なんだかとっちらかっているのかよくわからない(笑)

そして、公共料金や子らの学費の引き落とし、上の子への仕送り(一人暮らしの大学生)
クレジットカードの引き落としや定期積立口座など、私にしかわからないことを、
きちんと夫にわかるようにノートに残さなくてはいけない。
すごい量の私の本やCD、洋服の断捨離もしよう。

幸い2年程前、エンディングノートなるものを買って、ある程度は書き込んであるから、
それに書き足していこう。
お葬式やお墓のことも、リビングウィルも書かなくちゃ。
忙しくなりそうだ。
仕事辞めなくちゃ!!

告知その2

2019-06-21 23:00:00 | 日記
翌日早速大学病院へ。
こういう時の行動は私は異常に早い(笑)
職場には「母の調子が悪くて病院へ付き添わないといけなくて。」と電話。
すみません職場のみなさん、そしてごめんね母。
ステージ4みたいなので精密検査受けて余命聞いてきます、とはまだ言えん(笑)

予約なしの大学病院は予想していたとおり随分待たされる。
そして少し久しぶりの主治医との再会。
昨日のクリニックの紹介状とデータをみながら、少し話し、
採血と超音波の検査をし、PETとCTの予約をする。

その3日後、PET検査。
その1週間後、結果を聞きに行く。

胸管裏のリンパ節
骨(背骨、骨盤)
肝臓(2個の腫瘍)

に転移とのこと。
で、続けざまに今後の治療法の説明が始まる。

・ホルモン治療(アロマターゼ阻害薬であるレトロゾール)
・フェソロデックス(注射)
・ランマーク(骨転移の進行抑制、痛み軽減)

の3点を勧められる。
事前に調べていたため、この時点ではまずレトロゾールの服用をお願いする。
その2週間後、迷ったがランマークも打つことにする。

さて。時間が限られているようだ!忙しくなりそうだ!

告知その1

2019-06-20 23:00:00 | 日記
胸の下あたりがなんだか硬いなぁと思って数週間。
スポーツクラブの運動も今年に入ってよりハードになってきていたので、
筋肉ついたのかなぁ、それともハードすぎて肉離れ?と思うも、
内臓の調子が悪いのかな?と思い始めたら、なんとなくダルい気もする。
疲れやすい気もする、そう思い始めると心配でいてもたってもいられない。
そういう性格である(笑)

この時点で私の中ではまだ8年前の乳がんとは全く結びついておらず、
大学病院ではなく、かかりつけのクリニックへ仕事帰りに寄ってみることに。
医師に「末期癌だったら隠さないで下さいね、へへ。」と軽口を叩きつつ、
すぐにCTと超音波の検査をする。

すぐに結果が出て診察室に入ると、医師が深刻な表情である。
「えらいことになっとる。」
「どうなってました?」(!)
「肝臓に転移性の腫瘍がある。」
「・・・」
「骨盤の一部も欠けとる。えらいことだ。」
「乳がんの転移ですね。肝臓と骨に。」
「ここでははっきりは言えん。○○大学病院にすぐ紹介状書くわ。」
「よろしくお願いします。」

乳がんとの関連なんて思ってもなかったとはいえ、どこかで覚悟していたのかなぁ。
そのへんは自分でもよくわからない。
でも、再発した。転移した。
自分でもびっくりするくらいに冷静だった。

もう何度も本やネットで読んだし、大体のことは知ってる。
私はステージ4で、手術もできないし、完治はないだろう。
どうやら、生きていられる時間は自分が思っていたより短くなりそうである。

はじめに

2019-06-20 22:00:00 | 日記
2011年に乳がんの手術をしたものの、ステージ1だし、放射線あてたし、
ホルモン療法効くだろうしと、のんきに暮らしていました。
49歳(1970年生まれ)、夫、息子(大2と高3)の4人家族です。

子らが小さい頃から続けていた仕事を辞め、
踊ったり泳いだりヨガをしていたスポーツクラブも退会、
親友以外の友人にはまだ病気の話はできず、ランチの予定も減ってしまい、
超暇なので(笑) ブログ始めます。


※今現在2019年10月ですが、少し遡った内容の記事を投稿しています。