http://www.wahchang.com/WahChang/pages/outlook/pdf/2000/q3/3Q2k_outlook.pdfは合金業界の業界紙みたいなものなんでしょうね、記事も読み物として面白そうなので、数段ずつ訳していきます。
***** 以下二段分訳 *****
1959年に、アメリカのNaval Ordinance Laboratory(海軍軍需研究所(?))の冶金学者、ウィリアム・ビューラーは超弾性合金のNitiNOL(Nickel Titanium NavalOrdinance Laboratory)を開発していました。しかし、彼はその驚くべき新素材の応用範囲を完全には想像できなかったようでした。当時、ビューラーはアメリカ海軍のミサイル、ポラリスのリエントリ用ビークルのノーズコーンに用いる金属を開発しようとしていたのです。1962年にはビューラーの共同研究者であるフレドリック・ワン博士がNiTiNOLの形状記憶の物性がいかなるものかを発見し、より多くの可能性へとつながる扉を開いたのです。
数年後、この発見から形状記憶という性質が鍵となるもの、航空宇宙用ではニッケルチタン製の連結器やその他の重要部品、医学用ではNiTiNOLステントなど、その他の多くの応用物が開発されてきました。しかしビューラーオリジナルの超弾性金属NiTiNOLはさらに名声を博すにいたったのです。
***** 訳終わり *****
いきなり本筋からは話が逸れちゃうんですが、Wikipediaの弾道ミサイルを見ると、アメリカのミサイル開発に携わったのはドイツから渡った人のようです。もしかするとこのビューラーという人もドイツ系の移民なのでしょうか。
この人たちは戦後ドイツから渡ったようですが、戦前・戦中にも多くのユダヤ系移民がアメリカに渡ったそうです。歯科的な有名人ではGottliebやOrban、再々登場するワイン先生もユダヤ系移民の二世アメリカ人だそうです。迫害されたユダヤ系移民を受け入れ、戦後になってユダヤ系ではないドイツ人もやってきて軍の研究施設に入れる・・・というのはさすがアメリカ。
そういえば、スヌーピーでおなじみピーナッツの作者もドイツ移民の二世だったような。
いや、本筋から外れはしましたが、戦後歯科医学を引っ張ってきた地域であるアメリカと北欧(スウェーデン)には共通点がありまして、何かといえば「戦場にならなかった」ということ。
たぶん、一つの大きな要素だったんじゃないかなと思ってます。
***** 以下二段分訳 *****
1959年に、アメリカのNaval Ordinance Laboratory(海軍軍需研究所(?))の冶金学者、ウィリアム・ビューラーは超弾性合金のNitiNOL(Nickel Titanium NavalOrdinance Laboratory)を開発していました。しかし、彼はその驚くべき新素材の応用範囲を完全には想像できなかったようでした。当時、ビューラーはアメリカ海軍のミサイル、ポラリスのリエントリ用ビークルのノーズコーンに用いる金属を開発しようとしていたのです。1962年にはビューラーの共同研究者であるフレドリック・ワン博士がNiTiNOLの形状記憶の物性がいかなるものかを発見し、より多くの可能性へとつながる扉を開いたのです。
数年後、この発見から形状記憶という性質が鍵となるもの、航空宇宙用ではニッケルチタン製の連結器やその他の重要部品、医学用ではNiTiNOLステントなど、その他の多くの応用物が開発されてきました。しかしビューラーオリジナルの超弾性金属NiTiNOLはさらに名声を博すにいたったのです。
***** 訳終わり *****
いきなり本筋からは話が逸れちゃうんですが、Wikipediaの弾道ミサイルを見ると、アメリカのミサイル開発に携わったのはドイツから渡った人のようです。もしかするとこのビューラーという人もドイツ系の移民なのでしょうか。
この人たちは戦後ドイツから渡ったようですが、戦前・戦中にも多くのユダヤ系移民がアメリカに渡ったそうです。歯科的な有名人ではGottliebやOrban、再々登場するワイン先生もユダヤ系移民の二世アメリカ人だそうです。迫害されたユダヤ系移民を受け入れ、戦後になってユダヤ系ではないドイツ人もやってきて軍の研究施設に入れる・・・というのはさすがアメリカ。
そういえば、スヌーピーでおなじみピーナッツの作者もドイツ移民の二世だったような。
いや、本筋から外れはしましたが、戦後歯科医学を引っ張ってきた地域であるアメリカと北欧(スウェーデン)には共通点がありまして、何かといえば「戦場にならなかった」ということ。
たぶん、一つの大きな要素だったんじゃないかなと思ってます。