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歯科に関する四方山メモ

歯科医学に関わること、主に歯内療法・歯周治療関係を中心にメモ的に集めていきます。

バルプラストの新たな仲間

2006-01-21 19:45:50 | ノンクラスプデンチャー
ココのコメントでA.I.D.さんご指摘の通り、新奇なナイロン系樹脂の素材には物性の面から、あるいは日本の薬事の面からといくつか弱点があるようです。

と、思っていたらどうやら起死回生(というのは言い過ぎか?)と思えるような素材を知りました。いえ、素材としては日本では以前から知られているものだし薬事も通っているものだし。この素材がそういうノンクラスプ(というのは間違いかな?「メタルクラスプフリー」とでも言うか?)義歯に耐えられるということに驚きました。
某技工所からも「ホワイトクラスプ」という名の対抗商品が出てるようだし、患者さんの審美的な欲求を満たそうという解決法というのは何通りも現われるもののようですね。

バルプラスト続き

2005-05-26 23:59:59 | ノンクラスプデンチャー
こちらの続き。

と、言ってももはやバルプラストからは外れてきちゃってるのですが・・・

昨日、技工所さんのお話を聞かせてもらいました。
そこの技工所さんはバルプラスト、というよりは基本的にはflexiteを主に扱っていること、最近はlucitone FRSも扱いだしたこと、バルプラストはその柔軟性からクラスプ部分に応用していること(時として懐かしのスイングロックアタッチメントを用いてました)、必要に応じて金属クラスプやフック、片側遊離端でも症例によっては反対側に維持を求めること・・・
新素材(実は既に「新」素材ではなかったのかな?)へのノウハウを多く持っていて、素材の特徴を十分把握されているような感じで、自分がスッカリ取り残されていたような感覚も(^^;;

豆知識としては「人工歯とは機械的カン合なので、アンダーカットを作る等細工しておく」「形態修正はよく切れるカーバイドバーで」「研磨はレーズで」「患者さんの日々の手入れの際には歯ブラシを使わずスポンジを勧める、煮沸消毒などは変形するので禁止する。アクリルと違って乾燥に強い」等々。

すっかり素材として概念の違う素材なので当初義歯の設計はかなりの部分、技工所さんのアドバイスを受けないと素材の特性を活かせない予感。難しいけど面白いですね。

バルプラストの仲間達 続き

2005-05-18 23:03:07 | ノンクラスプデンチャー
こちらの続き

今日も今日で、ナイロン系素材(←定着した一般名称ってあるのかな?)関係を求めて検索、検索。

なんとなく、Ivocapシステムは流用できないことが予感できた。残念。

あまりどうということも無いけれど、複数の商品を比較したサイトもみつけた。
さほどの差は無いものの、Valplastは46年もの臨床成果があったんですね。おみそれしました。

でも、某技工所のサイトを見ると商品によって性質は若干違うような感じ。

・・・ということで、一度この某技工所に連絡を取ってみよう…

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こちらへ続く

バルプラストの仲間達

2005-05-17 22:41:07 | ノンクラスプデンチャー
こちらの続き

DSC先生にLUCITONE FRSというものを教えていただいてから、しばしナイロン系素材の検索三昧。

Lucitone FRS、Valplast以外にFlexite、Pro-Flexと。これで全部でしょうか。

これらのうちの前二者の材料はインジェクションシステムで販売されている模様。
このカプセルはイボカップとかと互換性あるのでしょうか>誰にとも無く

ついでに、これらの素材での義歯製作や調整に関してのマニュアル本や留意事項ってどこかで入手できないものでしょうか・・・>さらに誰にとも無く・・・

アマゾン・アメリカでザザッと検索しても見つけられなかった・・・

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こちらへ続く

バルプラスト(続き)

2005-05-16 19:16:39 | ノンクラスプデンチャー
ふと思いたって、昨日の続きで欧米の歯科のニューズ・グループを検索したらバルプラストのことくらい解るんじゃないかと思って見てみました。

http://groups-beta.google.com/groups?q=valp%EF%BD%8Cast

パッと見て一番新しそうなのがココ

他にもココとかココとか新しめのところを流し読み。

解ったことは・・・
・概して強力な否定的な意見は無い。
数年で「奇妙なオレンジ色」に変色する。(←リンク先の投稿では投稿者の先生はそれが理由で臨床に導入しないという意見)
比較すると汚れやすいので患者さんに日々のメンテナンスを指導することが大事。
修正が困難(リベースや人工歯の交換は印象を採ってラボに送るが、技工代が高い、院内では無理、ということだと思います)。
(アメリカでは)技工代はバイタリウム/アクリル床の義歯のそれと大差ない。
骨瘤等のアンダーカットがあってアクリル床の義歯では疼痛を生じやすい場合、代替の素材として有効。(←リンクは同様の素材の別商品のものですが)

ってな感じでした。

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バルプラスト・デンチャー?

2005-05-15 22:00:58 | ノンクラスプデンチャー
新素材の義歯の話。
アメリカでウン十年の歴史を持つというビニール系素材(?)の義歯があるとか。その名もバルプラスト。昨日、それを臨床応用している友人から話を聞かせてもらった。(もしかして、ココ読んでるかも。オーイ)彼曰く、「結構使える」とのこと。自分は根が保守的なせいか、そういう話を人に聞かせてもらえないと、中々新素材を臨床に取り入れられない。
上に貼ったリンクを辿ってもらえれば一目瞭然なのだけど、これを使用すると金属のバネの無い義歯ができる。それは良いのだけれど、漏れ聞いた話では、日本では厚生労働省の認可が下りていない(アメリカでは当然食品衛生局(FDA)の認可が下りているので、妙な素材では無い、と思う)ので、歯科医院では材料を患者さんに購入してもらって、歯型を作って、製作元に発注するだけ。送り返されてきた完成品を患者さんに渡すだけ(タテマエ(?))らしい。製作するのは中国だとかハワイだとか。とか。とか。
一応、耐用年数は5年くらいを目安にしてくれという話。

良いのは良いのだろうけれど、後半歩何か自分が臨床に取り込むには情報が足りないような。。
でも、数年経つと、適応臨床例が整理されて、確実に臨床に入ってくるんでしょうね。

続きはこちら

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コメントを頂いたDSC先生のblogから生まれて初めてトラックバックとやらに挑戦させて頂きます。
(やり方がよく解っていない)バネの無い義歯