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歯科に関する四方山メモ

歯科医学に関わること、主に歯内療法・歯周治療関係を中心にメモ的に集めていきます。

接着性レジンを用いたシーラー

2005-06-03 23:20:49 | 歯内療法
接着性レジンを用いたシーラー(とマスターポイント)のResilonというモノがあるらしい。
シーラーの商品名はRealSeal。

教えてもらったので、なんとなくメモ。ついでに訳。

トップページ

なぜRealSealと呼ぶのでしょうか?本当の封鎖(REAL seal)を提供する根管充填材だからです。そしてRealSealの主成分であるResilonは生体適合性があり毒性および突然変異の誘発性が無いことが明かになっています。
RealSealは
・漏洩抵抗性:ガッタパーチャとは異なりRealSealは漏洩の元となるギャップを生じません。歯冠側および根尖側の漏洩は大幅に低減されます。
・強化:歯根を飛躍的に強化します。
・術式の互換性:現在ご使用の根管充填法のままご利用できます。
・再治療可能:グロスマンの処方のシーラーと同様クロロホルムや熱で再治療が容易に行えます。
・レントゲン不透過性:現在ご使用の充填法と同様に、問題なく確認できます。

漏洩を低減させました

優れたシーラーであるRealSealは漏洩を劇的に減少させます。

(写真左)従来のガッタパーチャではその表面と象牙質の間に亀裂が認められます。この亀裂が有害な細菌の増殖する場になってしまします。
(写真右)RealSeal(Resilon)の場合は間隙無く充填し漏洩を解消します。

(図)漏洩抵抗性を示す
左から 
側方加圧ガッタパーチャ-AH26シーラー 垂直加圧ガッタパーチャ-AH26シーラー 
側方加圧Resilon-Resilonシーラー 垂直加圧Resilon-Resilonシーラー 
側方加圧Resilon-Resilonシーラー 垂直加圧Resilon-Resilonシーラー

*****

Real Sealの作用は

ポリエステル樹脂の縮合重合体を基に、RealSealは生体活性ガラス、水酸化カルシウム、造影性フィラーを含んでいます。
RealSealの充填材は根管壁とシーラー、RealSealコーンでいわゆる「mono-block」を形成します。これによりギャップの無い本当の意味で、根が強化できます。

(写真左)RealSealのレジンタグ。他のシーラーではこのような接着は得られません。
(右図)根の強化を示す。上からコントロール/充填材無し 側方加圧ガッタパーチャ 垂直加圧ガッタパーチャ 側方加圧Resilon 垂直加圧Resilon

*****

RealSealは習得に時間がかかりません

RealSealはガッタパーチャと同じ方法で応用できるので、RealSealが作り出す根の封鎖がギャップが無いのと同じく、現在ご使用の根管充填法にギャップ無く適用できます。ご自由に根管充填法を選択してください、充填直前にプライマー処理を行うだけです。

この充填材はとても操作性が良いし十分な操作時間がある。フロー特性も素晴らしい。それに自分の気に入っている根管充填法を変える必要も無い。コーンを熱する加圧充填法を用いた場合、RealSealは根管系の側枝にまで容易に流れ込んでいました。
-Frederic Barnett, DMD
フィラデルフィア,PA,USA

RealSealは実に良い!根を強化するし根管を系を封鎖し、使い方も簡単だ。今使っている根管充填法を変更する必要も無い。コーンとシーラーが根管壁と渾然一体となる。真の化学結合だ。
-Gary Glassman DDS,FRCD(C)
トロント,ON,CANADA


*****

セールストークは素晴らしいですね…

Weine先生について 4

2005-06-02 20:07:44 | 歯内療法
うまくワイン先生のことをプレゼンする方法を考えているうちに日は過ぎつ・・・

検索しているとこんなページ発見。2003年にワイン先生がAAE(アメリカ歯内療法学会)のグロスマン賞を受賞されたときの解説。

***** 以下 同部の概訳 *****

「Louis I. Grossman賞」は重要な研究活動を行い、その出版活動を通じ歯内療法学への多大な貢献に寄与した著者に与えられる。 今年度の受賞者はフランクリン・ワイン博士です。 歯内療法学への多大な貢献に寄与した彼の著作は実践的であり読み易い教科書の「エンドドンティック・セラピー」です。この本は何度も版を重ねてきました。ワイン博士の根管系内、中でも湾曲根管でのファイルの動きに関する臨床研究によって、器具や術式の改善が提唱されました。 彼は「zip」や「elbow」という用語を提案し、湾曲根管で生じる偶発症状を描写するのに用いました。ワイン博士はシカゴのロヨラ大学の名誉教授であり、D.D.S.を1957年にイリノイ大学で、M.S.D.及びendodontistのcertificateを1966年にインディアナ大学でそれぞれ受けられました。

***** 概訳 終わり *****

先生の教科書には症例のレントゲン写真が満載で、別に英語を読まなくても、その診療-一本の歯に対する熱意や迫力が伝わってくるのです。
湾曲根管へのアプローチや破折歯の処置症例をはじめ、ごく普通(と思っている)ファイル操作により、時としてどのようなエラーが生じるか、生じさせないためにはどうするのか等が解りやすく載せられています。

ところで、ふっと思ったのですが、今ワイン先生の教科書(オリジナルのものでも)って大学の図書館や購買部に置いてあったりするものなんでしょうか。最新版の第六版を見てみたいのですが。
#検索していると、韓国の大学の購買部にあることはなんとなく解ったけど・・・

振り出しにもどる

2005-05-28 23:59:59 | 歯内療法
エンドの話に戻ってみたくてなんとなく振り出しに戻った気分。

このblogを始めた主旨の一つに、秋に(恐らく講演としては最後の)来日をされるワイン先生という、きっと若い先生は知らないであろう先生をお知らせしたい、というモノもあります。で、しばらくはそちらで話を進めたいのですが・・・手元にあるのは先生の教科書だけで、僕がこれまでに感じた先生の魅力をこのblogをタマタマ眺められた方に適切にプレゼンするのはどうしたものかと思案しつつ教科書を眺めていました。

教科書をスキャンしてこんな面白そうなことが書いてあるよと示せれば早いのだろうけど、それも実際問題として具合が悪い。
再配布できない程度の悪い画質だと問題とはなりにくいような気もするけど、気だけじゃぁなぁ。。

ワイン先生の教科書 1

2005-05-09 23:44:55 | 歯内療法
ワイン先生の教科書の話。
まずは表紙から。

初めてこの表紙を見たときは「難症例の模式図か~」と思いました。
ですが、中の症例写真をペラペラとめくって見て行くと…
あるんですねぇ、これとまったく同じレントゲン写真が。
正直、しびれました。

で、(前にも書きましたが)その紹介されている症例がそれぞれ十年以上経過症例だし。

#もちろん、教科書読んだり講習会受けただけで、すぐこれだけできたら世話無い訳で…
でも、この表紙の症例に先生のエッセンスが凝縮されているということなんでしょうね。

ワイン先生の教科書や講習会で触れられるいくつかのトピックスがあります。
「歯内治療法の総論的な話」「歯の解剖学的特長」「ファイル(治療用器具)について」「薬剤について」「根管充填材料について」などなど。それぞれが長期の臨床経験を持った専門家の視点でかつ合目的的な観点から語られており、僕達が普段目にする教科書に比較すると非常にユニークだと思います。

…と、今日はセールストークばっかりですが・・・

*****

個人的な(そもそもblogなんて個人的なモノなんでしょうが)話ですが、ひどく残念なある先生の訃報を受けました。

学生の頃からワイン先生の教科書は知っていたし、その技術の高さだけを感じていたので、このような技術は中々お目にかかれるもんじゃないと勝手に思い込んでいました。卒後しばらくもそういう思いに勝手に囚われていました。
が、ある勉強会で、普段、発表をお見かけしない年配の(自分の父親の世代くらいの)先生が「自分もそろそろ引退を考える頃だし、症例を見てもらいたくて」と、ご自身の二十数年にわたる臨床からの症例を発表されるのをタマタマ見たのです。その治療内容や治療経過の素晴らしさはワイン先生の症例を彷彿させるものがありました。それは言い過ぎでも何でもありません。。
発表後先生にどのようにしてその技術を習得されたのか、どうして今まで発表されなかったのかなどと失礼ながら色々質問させていただきました。先生は、卒後数年しかたっていなかった僕のような青二才に対しても本当にたいそう謙遜されながら、色々と本を読んだり抜去歯で練習したり、丁寧な仕事をすることを心がけて試行錯誤を繰り返しただけ、と穏やかに仰っておられました。
その先生の(僕が見るチャンスがあった)症例発表は後にも先にもその一回だけだったのでは、と思うのですが、以来十年近く、その時受けた衝撃は忘れず、文字通り時々思い返していたりしました。(もちろん、その後先生にお会いするたびにそのことも聞いていただいたりしていました)

その先生がお亡くなりになったとの知らせが届いたのです。いつかは来ること、とも思うのですが・・・
先生のご冥福をお祈りしつつ。

見失ったサイト

2005-05-04 23:44:04 | 歯内療法
以前に見たサイトで、お気に入りやらに入れ忘れて「あれ、どこ行ったんだろ?」と思うこともしばしば。

そんな時って他の方もあるとおもうけど、どうやって再発掘してるんでしょうね。
ってな訳で今もそういうモノを発掘してました。ってか、数週間前に3年ぶりに発掘したくせに見失って・・・履歴フォルダから再発掘したところ。

http://realworldendo.com/articles/pdf/ultimaterotaryfile.pdf

ココなんだけど、ニッケルチタンファイルの特徴を確認する項目がキチンと整理されていて良いと思う。
このrealworldendo.comってところも普通のことが整然と説得力をもって書かれていて面白い。

ワイン先生の来日情報

2005-04-26 22:50:45 | 歯内療法
一応、メモ。もしかしたらワイン先生に興味を持ってくれる人がいるかもしれない(^^;;

今のところ予定されている来日講演は11月13日14日らしい。
13日はハンズ・オンのコースがあって、ワイン先生から直接臨床指導してもらえるとか。
14日は複数の先生に混じっての講演があるらしい。

費用は未定。

講演内容やハンズ・オンの内容はおそらくニッケルチタンファイル(Protaper)とステンレスファイル(K-Flex File←これはワイン先生の考案の品)を併用した根管形成法について、ではないかという話。

コースには通訳さんがつくんだろうとは思うけど未確認。。

Weine先生について 3

2005-04-24 22:50:06 | 歯内療法
ワイン先生の教科書をざっと眺めて・・・
日本語版の第三版と英語版の第五版が手元にあるのですが、作りが丁寧なんですよね。その版の間に十年近く(だったかな?)が経過している訳ですが、第三版で掲載されている症例写真のさらにフォローアップが載っていたりする。20年前後の経過症例がゴロゴロ載っている。そのそれぞれのコメントで症例がビビッドに描かれている。
また、その期間に発表された治療法や治療器具などが、歯内療法科医としてバランスの取れた視点で吟味され評価され記載されているように思えます。

2年前に出たという最新版ではページ数は少なくなった物の、より臨床的に有用な観点で編集されたと聞きます。ジュンク堂や丸善にあれば良いのだけど、見かけたことはないのですが。。

そんな中で(またもや本質的に歯科の話からは逸れちゃいますが(^^;;)ふと気づいたことなんですが・・・
ワイン先生が結構な親日家であるということもあるのでしょうが、ざっと見た感じ数人の日本人の名前があります。いずれもAAE(アメリカ歯内療法学会)で発表などをされたことのある先生だったと。拡大・形成の項の超音波装置による拡大のところでMiyaharaという名前が、根管長測定のところで電気的根管長測定器(EMR;英語ではApex locatorと呼ぶようです)のところでSuzuki,Sunada,Inoueという名前があるのです。Inoue先生のところでは「1969年のAAEミーティングにて井上先生により初めて電気的根管長測定器が実演されたとき、歯内療法学会員達に大きな衝撃を与えた」と書かれています。

この項の前後を読むと、以来当時の先進的な先生、中でもヨーロッパや日本を中心としてEMRが使用されてきたというように書かれています。

もしかすると、(未確認なのですが)EMRは日本発のアイデアなのでしょうか。もう、僕の頭の中ではプロジェクトXの音楽が流れています・・・

いや、一応歯科のれっきとした立派な教科書なんですよ。。

Weine先生について 2

2005-04-16 23:10:34 | 歯内療法
というタイトルにも関わらず、いきなりワイン先生のことからは離れるんですが(^^;;

以前に同窓会での話で・・・
「開業医でも根管治療の成績を患者さんに言えるようにしとかないとあかんでぇ」と言われ。
ふと頭の中で無限ループに突入。
そもそも開業医では年限を区切っての全件リコールなんて中々無理だし、リコールに応じる人っていうだけでフィルターがかかっていると思う。友人は「そういうフィルタされた数字でも意味があるんや!」と言うからそうなんかなぁとも思うけれど、一旦数字を出してしまうと数字は一人歩きしそうな気もするし。

とは言っても面白そうな考えなんでアイデアそのものを否定する気にはならないけれど、上のことやら思いが巡ってこもごもで中々スパッと割り切った考え方が思いつかない。

そんなこんなを思ううちに・・・
「患者さんに数字を提示する際、大雑把に『○○%』と言うのか」とか
「それとも、数字の意味合いとしては予後の提示なのだから上顎1番なら『○○%』、下顎の2番なら『○○%』、上顎6番なら『○○%』といった具合にすべきか」とか
「『ある程度根管の形態が把握できている場合』と『できなかった場合』とで違うんじゃないか」とか
諸々考えがグルグル回る。

そういう時に思い出したのがWeine先生の根管形態の分類(図.『ワインのエンドドンティックセラピー』より)。実際診療している際には、その根がこの図のどのパターンの根管なのかをイメージしながらさぐっていってる。そのイメージと実際が確実に合ってるかというと・・・見えないところにある以上どこかでその正解を求めることについては妥協しないといけないんだろうけど、上のような数値化を考えるとなぁ。

患者さんの歯を治療して「あぁ、この歯ならうちでこういう治療をした場合の予後は○○%、別の治療法の場合は○○%ですよ」、あるいはさらに治療が進んである程度根の中の状況が見えてきて「今解った条件の中では予後は○○%くらいです」ってな数字が持てれば良いんだけれど。

可能なのかなぁ?

ニッケルチタンファイルについて 5

2005-04-15 23:01:19 | 歯内療法
またhttp://www.wahchang.com/WahChang/pages/outlook/pdf/2000/q3/3Q2k_outlook.pdfから続き

***** 以下3段分訳 *****

1997年、商品の発売直前の時に同社はテレビのインフォマーシャル(情報番組のような形のコマーシャル)形式の宣伝を行いました。その結果は?パブリック・リレーション・アンド・マーケティング社のアラン・マックガッキンマネージャーによれば、新商品は従来の疑似餌に比べて三倍近い値段がしたにもかかわらずアウトドアー・イノベーション社は初年度の販売量として疑似餌「Terminator」を100万個売ったそうです。

サクセスストーリーは今日まで続いています。業界誌のFishing Tackle Retailerによると2000年7月には春季のバス釣り関係商品としてTerminatorはトップ10に入っています。

ジョンソン先生のような発明家はここからどこへ進むのでしょうか?Terminatorを発売してから同社はゴルフやテニス関係の商品を製造販売しはじめました。「ニッケルチタンでもっとよくなるようなモノはたくさんあるんですよ」と先生は言いました。しかし、現在のところは特別注目している分野はないよ、ともつけくわえました。この頃ジョンソン先生は歯科の講演で大方の時間を費やし…時々かかりつけの医師の警告に従って時間を見つけてはバス釣りに行っているそうです。

***** 訳終わり *****

これでこの記事は終わりです。
最初に日本に入ってきたニッケルチタンファイルってなんでしたか・・・確かそれの宣伝でもベン・ジョンソン先生は来日されたことがあったと思います。ですが、この記事どおり99年ごろには「あの先生は歯医者を辞めてしまったようだ」という噂も聞いたような覚えがあります。
臨床を離れた先生の講演というものはあまり魅力あるものではなかったとか、なんとか。

ニッケルチタンファイル関係で「面白そうだな」と思ったサイトは他にもいくつかありますので、またボチボチ読んでいきます。
来週は歯周病の方に移って、アメリカ歯周病学会のサイトから何か読みたいなぁと思います。

ニッケルチタンファイルについて 3

2005-04-13 22:18:17 | 歯内療法
またhttp://www.wahchang.com/WahChang/pages/outlook/pdf/2000/q3/3Q2k_outlook.pdfから続き

***** 以下三段分訳 *****

ここでオクラホマの歯科医師であり-後に重要になることなのですが-以前はバス釣り愛好家であったベン・ジョンソン先生の登場です。1980年代にジョンソン先生は根管治療の患者の苦痛を-そして歯科医自身の労苦を-少なくできるような方法を探していました。そしてNiTiNOLがその解答だとわかったのです。その合金を試してみると、その柔軟性とねじれ強さが根管治療時に拡大清掃に用いるファイルの素材として理想的だったのです。NiTiNOLは根管の形態に沿って曲がりやすいのです。他の固い素材だと治療中に時々折れ込んでしまい、新たな諸問題を引き起こしてしまうような根管でも、です。

この知識を武器に、歯科医師から転向したこの発明家はNiTiNOL製の歯内治療用ファイルを製作し、すぐに自身で会社、タルサ・デンタル・プロダクツを設立し、量産・販売を始めました。

やがて、彼はかかりつけの医師の指示を受けて、最終的には仕事以外に余暇を過ごすようにこころがけるようになりました。「『自分を酷使してますよ。死ぬほど金持ちになるかも知れないけれど、本当に死んでしまいますよ』って医者に言われたんだよ」と冗談まじりにジョンソン先生は言います。その瞬間こそ先生が少年時代テキサスで愛好したスポーツ…バス釣りに戻ることに決めた瞬間でした。引き寄せられたポイントは一つで…ジョンソン先生のような発明家ともなるとバス釣りはもちろん一息つく暇も無かったのです。

***** 訳終わり *****

この後の展開は読めそうですが、まぁ明日以降にでも。
で、最近日本でも企業買収が盛んなようですが、上に出てきたタルサデンタルも今はDENTSPLYに買収されてますよね。DENTSPLYはなんか物凄い勢いで多くのメーカーを買収していて、日本では三金も今やDENTSPLY。以前、タルサとメルファーを買収したという話を聞いた時に「同じようなメーカーを買収してどうするのかな」と思ったのですが、タルサはNiTiに特化したような会社だったんですね。メルファーは歴史のある立派なファイルメーカーです。
うろ覚えで色々書いたら拙いのかもしれないけれど、一応四方山話の一環で…
なんでもベン・ジョンソンさんはタルサをDNTSPLYに売却したんだけど、一つの工場だけは手放さなかったとか。んで、そこの工場が、ニッケルチタンファイルの「先端1ミリ(←もう少し短かったかも?)をノンカッティングエッジ加工する」ということのパテントを持っているらしい。んで、他のメーカーは先端のデザインを工夫するとか先端0.5ミリ(←上が間違っていたらこちらも間違う(^^;;)だけノンカッティングエッジにするとかで切り抜けているらしい。
一本のファイルをとってみても複数のパテントが絡んでるんでしょうねー。
上の記事だけを読むとあたかも一人の先生が最初のニッケルチタンファイルを開発したかのようですが、僕の記憶違いでなければ複数の先生が関わっていたと思います。で、その先生方がいろんな会社に招かれて、次世代、次々世代のファイルを開発していった・・・という話だったような。
GT Rotaryファイルを開発した数年前によく名前をみかけたブキャナン先生もその一人だったかな・・・?