最近どうもモニタースピーカーの出音が良くなく、ミックスやマスタリングがやりずらく感じていたので、今日はベストな試聴ポイントを探しながらミリ単位でスピーカーの位置を調整しました。その結果音の輪郭がハッキリ分かるようになり定位感も良く分かるようになりました。低音も良く聴こえつつも過剰に低音が膨らみ過ぎず、全体的な周波数バランスも整いました。音楽鑑賞用途であれば、もっと低音が豊かに響くようなセッティングにした方が良いのですが、ミキシングやマスタリングで使うモニタースピーカーというのは文字通りモニター(監視)するためのスピーカーなので、何の色付けも無い完全フラットな特性でなければなりません。仮に低音が豊かに響いて心地よく聴けるようなスピーカーでミックスすると、どうしても低音を抑えるミックスバランスにしてしまうので、とにかくモニタースピーカーは心地よく音楽を聴けることよりも「正確に音を確認できる」ということが最も重要です。「音を見る」という表現が近いかもしれません。
モニタースピーカーはもうかれこれ20年近く使っているFOSTEX NF-1A。このNF-1Aは最近までレコーディングスタジオの定番モニターとして人気でしたが、数年前に生産終了して以降はスタジオであまり見かけなくなりましたねー。NF-1Aは色付けの無い完全フラットな特性で非常に優れたモニタースピーカーですが、設置調整が非常に難しく、設置位置(2つのスピーカーの距離や角度)を間違えると、もう本当にクソみたいなショボイ音しかしないので、ミリ単位での微妙な位置調整が必要なんです。
今日はメジャーで2つのスピーカーの距離と角度を計りながら位置を決め、また位置が動いてしまわないように滑り止めゴムを貼り付けて固定しました。これで再び位置がズレることはないだろう。
インシュレーターはオーディオテクニカAT6099を使用。まぁ定番のインシュレーターですね。その下に制振目的で御影石のオーディオボードを敷いてあります。この組み合わせでスピーカーの振動がデスクに共鳴することはなく、純粋にスピーカーだけの振動による音を聴くことが出来ます。
これでいばらくモニタースピーカーの出音に悩むことはなさそうです。
今月と来月は音楽制作環境強化月間としまして、更にスタジオ環境を改善していきたいと思います。
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