Ⅱ シングル/ペア要素の難度レベル(LOD)の更新
《難度レベル、シングル・スケーティング、2010-2011》
各レベルの特徴の数…レベル2は2個、レベル3は3個、レベル4は4個
①基本姿勢または(スピン・コンビネーションのみだが)中間姿勢での1つの難しい姿勢バリエーション。
②基本姿勢での別の難しい姿勢バリエーション。前項のものとは著しく異なるものであり、
・足換えを伴う単一姿勢のスピン-前項のものとは異なる足で行うこと。
・足換え無しのスピン・コンビネーション-前項のものとは異なる姿勢で行うこと。
・足換えを伴うスピン・コンビネーション-前項のものとは異なる足および異なる姿勢で行うこと。
③ジャンプにより行われる足換え。
④バック・エントランス/フライング・エントランスの難しいバリエーション/フライング・シット・スピンで踏み切り足と同じ足で着氷または着氷の際に足換え。
⑤シット姿勢またはキャメル姿勢での明確なエッジの変更(シット姿勢の場合にはバック・インサイドからフォア・アウトサイドのみ)。
⑥左右の足とも3基本姿勢全てを含む。
⑦シットまたはキャメル姿勢でのただちに続けて行う両方向のスピン。
⑧姿勢/バリエーション、足、エッジを変更せずに少なくとも8回転(キャメル、シット、レイバック、難しいアップライト)。左右の足とも行った場合には2回数える。
【レイバック・スピンに対する追加的な特徴項目】
⑨バックからサイドまたはその反対に1回の姿勢変更。各姿勢少なくとも3回転。(ほかのスピンの一部分としてレイバック・スピンが行われた場合も数える)
⑩レイバック・スピンからのビールマン姿勢(SP:レイバック・スピンで8回転してから)
バック・エントランス、エッジの変更、いずれの種類の難しいスピン・バリエーションも、レベルを上げるための特徴として数えることができるのはプログラム中で(試みられた最初のスピンでの)一度のみである。
ショート・プログラム、フリー・スケーティングとも、レベル2-4には次の要件が必須である。
(a)足換えを伴うスピン・コンビネーションでは、全ての基本姿勢を含むこと。
(b)足換えを伴うスピンでは、左右の足とも少なくとも1つの基本姿勢を含むこと。
足換えを伴うスピンでは、一方の足で獲得することができる特徴の数は最大2個である。
《明確化:シングルの難度レベル、2010-2011シーズン》
姿勢:3つの基本姿勢がある。すなわち、キャメル姿勢(フリー・レッグは後方に位置し、その膝がヒップより高い姿勢。ただし、レイバック、ビールマンおよび類似のバリエーションはそれでもアップライト・スピンとしてみなす)、シット姿勢(スケーティング・レッグの大腿部が少なくとも氷面に平行)、アップライト姿勢(キャメル姿勢を除き、スケーティング・レッグを伸ばして、あるいはほぼ伸ばして行う全ての姿勢)であり、その他の姿勢として、中間姿勢(上記以外の姿勢全て)がある。
スピン・コンビネーション:中間姿勢での回転数は、スピン・コンビネーションの総回転数に数えられる。姿勢の難しいバリエーションの定義を満たしていれば、そのような中間姿勢は難しいバリエーションとしてみなされる。
しかし、姿勢変更とみなされるのは、ある基本姿勢から別の基本姿勢への変更のみである。
単一姿勢のスピンおよびフライング・スピン:中間姿勢は許され規定で要求されている総回転数に数えられるが、レベルの特徴としては認められない。
エッジの変更が数えられるのは、基本姿勢のシット姿勢(バック・インサイドからフォア・アウトサイド)またはキャメル姿勢の中で行われた場合のみである。エッジの変更がレベル特徴として数えられるには、一つの基本姿勢の中で、一方のエッジでの完全な2回転に続いて他方のエッジで完全に2回転することが必要である。
スピンのバリエーション
簡単な:姿勢の簡単なバリエーションとは、身体の部分すなわち脚、腕、手、頭などの動きが表現効果を高めているが、体幹部の基本姿勢が変わらないものである。簡単なバリエーションを行なってもレベルは上がらない。
難しい:難しいバリエーションとは、身体の部分すなわち脚、腕、手、頭などの動きが大きな肉体的強さや柔軟性を要し、体幹部のバランスに影響を与えるものである。これらのバリエーションだけがレベルを上げる。
【諸注意】
バック・エントランス、エッジの変更、いずれの種類の難しいスピン・バリエーションも、レベルを上げるための特徴として数えることができるのはプログラム中で(試みられた最初のスピンでの)一度のみである。
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